アマゾンに対する集団訴訟の提起について、ほか|GNGグローバルニュース2023年2月10日号

こんにちは、GNGの和泉です。
2月10日号のグローバルニュースをお届けいたします。

今号も、様々な市場調査結果や最新の研究等、海外業界メディアによる業界最新記事が盛りだくさんです。是非ご覧ください。

さて、米国アナハイムでは2023年3月7日から11日、世界最大規模の展示会「Natural Products Expo West 2023(NPEW /ナチュラル・プロダクツ・エキスポウェスト)」が開催されます。

GNGも今年から海外展示会の視察を再開いたします。2019年以来の3年振りとなるため、どれほどの変化が見られるのかスタッフ一同、非常に楽しみにしています。

現地では、半日のショップツアーも行います。ロサンゼルス近郊のドラッグストアや自然食品ショップ、大型スーパーマーケット(Whole Foods Market, Trader Joes, GNC, CVS, Walgreens, Vitamin Shoppe, Targetなど)を回り、現在のマスマーケットに浸透しているサプリメント、食品および飲料等の動向を確認します。

2023年NPEW視察レポートにはショップツアーの報告も含める予定ですので、楽しみにお待ちください。

さて、1981年にスタートし、今年で42回目の開催となるNPEWですが、皆さまご承知の通り2020年は初の開催中止となり、2021年はオンラインのみの開催、そして2022年で2年ぶりにオフライン+オンラインのハイブリッドにより開催されました。

2022年は2,700 を超える出展企業と 57,000 を超える参加者を集め、2019年(出展3,600社、参加者86,000人超)から比較すると少ないものの、2023年の今回は大幅に増加することが予想されます。

2019年にGNGが発行したNPEW報告会レポートを読まれた方は既にご存じかと思いますが、2023年のNPEW開催に先立ち、2019年を振り返りたいと思います。

2019年の「GNGが注目するNPEWのトレンド」以下の通りです;

1.  CBD(カンナビジオール)
2.  ブレインヘルス(認知関連商品)
3.  ケトダイエット
4.  睡眠・リラクゼーション
5.  コラーゲン
6.  プレバイオティクス、プロバイオティクス
7.  その他

上記2019年トレンドキーワードのひとつであるCBDですが、米国CBD市場は、2018年に産業用大麻(ヘンプ)を規制対象植物から除外する米国農業法案が成立したことから非常に大きな盛り上がりを見せ、NPEWでも出展社数が大幅に増加しました。

しかしそれ以降、現在にいたるまでFDAはCBDを食品およびサプリメント成分として認めていない状況が続いています。

今号では、米国におけるCBD規制の新しい動きに関するニュースも取り上げています。
米国CBD業界は、この先も様々な課題が待ち受けているようです。

なお、近日中に2023年の「GNGが注目するNPEWのトレンド」もお伝えする予定ですので、お待ちいただけますと幸いです。

和泉 美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

本日配信したグローバルニュースでは、食品・飲料産業の 5 大トレンド:2023 年、7菌種のプロバイオティクスの摂取がmiRNAの調節を介して喘息の治療になる、CBD業界を苦しめる待ちのゲームは続く、アマゾンに対する集団訴訟の提起について、など14の記事を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

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■GNGグローバルニュース 2023年2月10日号 トピックス

Market News マーケット
●食品・飲料産業の 5 大トレンド:2023 年
●マイクロバイオーム調節による睡眠改善の新たな可能性
●iHerbが2023年のウェルネストレンド予測を発表

Products News 商品情報
●栄養価を高め、おいしさも追求したい-MOMAのオーツミルク強化策の背景

Science News サイエンス
●7菌種のプロバイオティクスの摂取がmiRNAの調節を介して喘息の治療になる
●高齢者の長距離歩行後のEIMDをホエイたんぱく質が軽減する可能性
●ニコチンアミドリボシドが筋肉中のミトコンドリア生合成を促進することをRCTが支持
●アントシアニンがNDを予防する可能性
●ビルベリーのサプリメントが重度のドライアイを改善

Regulatory News 法規制
●ホエイをよりパワフルに:Arla Foods Ingredients社が初のノベルフード認可を取得
●米国農務省が新ルールでオーガニックの取締りを強化
●FDA、NPAに対し、NMNの決定を覆す意思はないと回答
●CBD業界を苦しめる待ちのゲームは続く
●アマゾンに対する集団訴訟の提起について

[今号のハイライト]
アマゾンに対する集団訴訟の提起について

[2023/2/7] [GOED]

2023年1月31日、Amazon.com Services, LLCに対して、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所において集団訴訟の訴状が提出された。同社が違法かつFDA未承認の欠陥医薬品を販売し、原告を金銭的に傷つけ、身体的傷害や身体的損害の危険にさらしたとして提訴している。販売しているサプリメントのラベルに構造/機能強調表示があるにもかかわらず、免責事項が正しく記載されていないことで、製品は非適合、誤表示、未承認の違法薬物となり、州際通商での販売は違法であると主張しているようだ。
ターゲットになった製品、Nature’s Bounty社のOmega-3 Fish Oil 1200mgは、18/12魚油のサプリメントで、赤いハートのイメージも含め、心臓の健康という構造/機能強調表示がある。米国食品医薬品局(FDA)の小規模企業向け構造/機能表示ガイド(Small Entity Compliance Guide on Structure/Function Claims)では、ハートマークの使用が暗黙の疾患クレームとならないのは不自然であるとされている。しかし、FDAはEPA/DHAと心臓の健康についての適格な条件付きヘルスクレームの使用は許可していることから、GOEDはこれが問題になる理由はないと考えている。

【EPA、DHAオメガ3の世界的団体のGOEDは、世界のEPA、DHAオメガ3市場で活躍する170社が参加する貿易機関である。GOEDのメンバー範囲は漁業会社やシーフード会社、精製会社、素材メーカーや、サプリメントメーカー、食品・飲料メーカー、医薬品会社などオメガ3に関わる全てのセグメントから参加している。GOEDメンバーはオメガ3市場において安定した品質を生み出すため、製品品質と倫理的基準に徹底的に沿うことに合意している。GOEDのミッションはEPAとDHAのグローバル消費を増加し、消費者が信頼できる製品品質を作り出していくことだ。】

(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2023年2月10日号」より抜粋)

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