こんにちは、GNGの有松です。
連日、紅麹による健康被害に関する情報が続き、皆様の不安がますます高まっていることと思います。報道の内容にも混乱が見られました。
3月29日に厚生労働省は、薬事・食品衛生審議会の調査会において、健康被害のあった製品のロットに予定しない物質が認められ、HPLC(高速液体クロマトグラフ)による分析を行ったところプベルル酸と同定されたことを公表しました。
消費者庁は今回の事案を受け、機能性表示食品の在り方を検討する必要があるとし、「機能性表示食品を巡る検討会」を開催することを発表しました。
※「機能性表示食品を巡る検討会」は明日2024年4月19日(金)10:00から開催されます。
紅麹の健康被害についての混乱は、機能性表示食品制度自体の問題と食品全般にかかわる問題が混同されていることが要因ではないかと思います。この二つの問題を分けて考えるために、GNGではこれまでの知見を整理・分析することで、情報を整理し、プレスリリースをいたしました。詳細は下記URLよりご覧ください。
■第1報:機能性表示食品制度と米国ダイエタリーサプリメント制度の比較~「健康被害情報の報告体制」「製造・品質管理体制」を中心に~
機能性表示食品の参考とされた米国ダイエタリーサプリメント制度(ダイエタリーサプリメント健康教育法:DSHEA)と機能性表示食品制度を比較し、日米の相違点を比較しています。
◎本プレスリリースのPDFファイルはこちら
■第2報:主要国の新規食品(Novel Foods)制度の比較調査~日本は新規食品のルールが不在~
日本には事前審査をする制度のない新規食品(Novel Foods)について、主要国との制度を比較・分析しています。
◎本プレスリリースのPDFファイルはこちら
今後の予定
今後は、「サプリメントの位置付け」「食薬区分(ポジティブリスト、ネガティブリスト)」「科学的根拠のあり方」について、国際比較をしながら、日本の制度の位置付けを分析します。
紅麹問題で混乱している社会や不安を感じている消費者の皆様にとって、同リリースが少しでもお役に立てましたら幸甚です。
(株)グローバルニュートリショングループ 有松 志寿子
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皆様のウェルネスフードビジネスに少しでもお役に立てましたら幸いです。
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有松志寿子
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