Natural Products Expo West 2023 ダイジェスト|ウェルネスフード・ワールド第108回

こんにちは、GNG武田です。

先週の金曜日、池袋にてNatural Products Expo West 2023報告会を開催しました。

ご存じの方も多いと思いますが、Natural Products Expo West(以下、NPEW)は毎年3月に米国カリフォルニア州アナハイムで開催される世界最大規模の展示会で、今年で第42回目の開催となりました。

NPEWは、規模だけでなく、トレンドを先取りするためにも非常に有益で、GNGでは2004年の創業以来、ほぼ毎年視察に行っています(2020年~2022年はCOVID-19の影響で視察には行けませんでした)。

NPEWは、「ナチュラルプロダクト業界のスーパーボウル」と呼ばれ、食品、飲料、サプリメントから、美容、生活雑貨に至るまで、ナチュラル&オーガニック関連の最新製品が一挙に集結し、また、世界各国から幅広い業種の企業や団体が集まる大掛かりなイベントです。

報告会では、出来る限り臨場感をお伝えできるように、GNGスタッフが現地で撮影してきた写真を出来る限り多くご紹介させて頂きました。

その為、肖像権や著作権等の心配がありましたので、クローズかつリアルでの開催、配布資料もデータではなく、紙ベースのレポートとさせて頂きました。

PPTで150ページ以上となるボリュームとなりましたが、会場や店頭の様子を十分にお伝え出来たと思います。

■UNPAメンバーOoyen Research社まとめレポート

GNGも加入している米国業界団体であるUNPA(United Natural Products Alliance)のメンバーのOoyen Research社が、注目ポイントを以下のようにまとめたレポートを公表しました。
All Roads Lead to Plant-based(すべての道はプラントベースに通ずる)
●Will there be any chickpeas left in the world?(世界にひよこ豆は残っているのか?)
●Embracing Unique New Flavors(ユニークな新フレーバーを取り入れる)
●Plant-based Meets Global Flavors(プラントベースとグローバルフレーバーの融合)
●Squeezing in Room for Animal-Based(アニマル・ベースのためのスペースを確保する)
●Animal-Free but not Plants?(アニマルフリーだが植物じゃない?)
●It’s not just food, it’s functional(食だけでなく、機能性も重視)
●Promoting Inherent Functionality(本来の機能性を追求する)
●Organic Certification among Start-Ups(スタートアップ企業における有機認証)
●Sustainability and Supporting Causes(サステナビリティと支援活動)
●Going Nutty and Embracing Allergens(ナッツを食べる、アレルゲンを受け入れる)
●Anything but a Pill(ピル以外ならなんでもいい)
●Addressing Menopause and More(更年期障害への対応、さらに)
●A Continued Thirst for Hydration(水分補給への継続的な渇き)
●Ashwagandha to the Rescue(アシュワガンダで救われる)
●Mushrooms continue to Mushroom(キノコはキノコであり続ける)

今回のウェルネスフードワールドでは、この中から一部を抜粋してご紹介します(資料提供:UNPA)。

サマリー
現在のサプライチェーンとインフレ問題を考慮すると、新製品革新は予想以上に進んでいる。
イノベーションは革命的というよりは漸進的であり、おなじみのテーマが進化を続けているように見えた。プラントベースのように、飽和状態にあるように見える市場でも何らかの革新が可能であることを証明するテーマもあれば、引き続き支持されているテーマもあった。

All Roads Lead to Plant-based(すべての道はプラントベースに通ずる)
チーズ、ミルク、スナック、ミートなど、プラントベース食品をアピールする多くの商品が展示され、会場は大盛況であった。
何が新しいの?あまりないですね。・・・・近年、味や食感が大きく向上しているので、「すごいね、新しいね」よりも「ミーツーだね」という会話になることが多い。従来のプラントベース製品(ポテトチップスやパスタなど)は、見落とされないように「プラントベース」の表示を明確にしたり、従来の原材料(小麦やジャガイモなど)を代替原材料(アボカドや豆など)に切り替えたりしていた。

Animal-Free but not Plants?(アニマルフリーだが植物じゃない?)
Expo Westでは、発酵は目新しいものではない、しかし、Bored Cowは、他のトレンドとは異なる、発酵によって作られたミルクプロテインを使用することで、カーボンフットプリントなしでミルクプロテインの利点を提供するブランドである。

Promoting Inherent Functionality(本来の機能性を追求する)
機能性成分の添加は目新しいものではないが、「話題の商品」を扱う企業の多くは、主原料が持つ本来の効果を大胆にアピールしていた。

Anything but a Pill(ピル以外ならなんでもいい)
食品メーカーが機能性を追求する一方で、サプリメントブランドはより多くの消費者を魅了するために錠剤を避けている。低糖質にこだわったグミを筆頭に、粉末、発泡剤、トローチ、液体、チョコレートなど、さまざまな形態が人気を集めている。

Mushrooms continue to Mushroom(キノコはキノコであり続ける)
キノコは、アシュワガンダのような機能的な効果だけでなく、プラントベースの肉代替品や、驚くことに牛乳の代替品に含まれるうま味のために、2つの側面から人気を博している。

■GNGの注目トレンド

GNGの注目トレンドは次の通りです。

1.プラントベース
2.サステナビリティ
3.Women’s Wellness(女性の健康)
4.プロバイオティクス・プレバイオティクス
5.コラーゲン
6.サプリメントの非ピル化
7.マッシュルーム
8.海藻

タイトルだけでは伝わらないかも知れませんので、ご興味のある方は是非レポートをご覧ください。

武田 猛

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18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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