イチゴの摂取が脳機能改善に有効である可能性、ほか|GNGグローバルニュース2023年12月12日号

こんにちは、GNGの和泉です。
12月12日号のグローバルニュースをお届けいたします。

今号では、米国の自然食品スーパーマーケットチェーンのWhole Foods Marketによる2024年のトレンド予測や欧州のスポーツニュートリション市場に関する洞察、腸内細菌叢と工業化が密接に関係することが判明した研究やイチゴ摂取が脳機能改善に有効である可能性、健康的な食生活への切り替えは70歳代からでも遅くはないことが判明した研究、また、ブドウの搾りかすから腸をサポートするアップサイクルサプリメントを開発したスタートアップの紹介、そして欧州の食品規制に関する最新情報など、様々な記事をとり上げています。是非ご覧ください。

今号でも、引き続きUPFに関連する記事を取り上げています。
UPFの摂取により、肥満、2型糖尿病、ガンなど特定の健康リスクが高まる可能性があり、また、その多くがUPFに分類されるプラントベース肉代替品(以下プラントミート)の栄養面と安全面に関する消費者の懸念は根強く残っています。

2022年10月、香港市場に出回っている274のプラントミート製品と151の従来の肉製品が調査されました。これは、プラントミートと従来の肉製品の栄養成分の比較を目的としたものです。その結果、プラントミート100gあたりの「栄養素密度」「総脂肪量」は従来の肉製品より統計的に低いことが判明し、研究者らは食肉に含まれる微量栄養素を添加することを推奨しています。

英国を代表するメディアThe Gardian紙も今年9月、英国の平均的な食事の57%がUPFで構成され子供や貧困層では80%に達する可能性があるという、2019年の研究結果を引き合いに出し、懸念を表しました。同紙はNOVA食品分類システムを基に、UPFとそうでない食品の見分け方、UPFを摂取しない方法などを紹介しています。
また、タイでもUPFが注目されており、新しいデータによると、タイで販売されているほぼ全てのUPFは1日あたりのナトリウム推奨量を超過しており必須栄養素とミネラルが不足していることが判明したそうです。

但し、今号で取り上げた多疾患併存症と関連する超加工食品(UPF)は種類によって異なる研究結果を紹介した記事では、UPFに分類されるプラントベース代替品と多疾患併存症との関連性は見られないという結果が示されています。

今後もUPFに関連する研究が増加することが予想されます。

皆様のビジネスのお役に立てますと幸甚です。

和泉 美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

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■GNGグローバルニュース 2023年12月12日号 トピックス

Market News マーケット
●Whole Foods Marketの2024年に向けたトレンド予測トップ10
●進化する欧州のスポーツニュートリション市場に関する新たな洞察

Products News 商品情報
●ホワイトマルベリー葉抽出物Reducose®は血糖管理に有効である可能性
●自宅のトイレが検査室に。尿から栄養状態、ホルモン変動がわかる装置がWithings社から販売

Science News
●都市と農村のマイクロバイオーム比較:工業化が腸内細菌叢変化に関連する可能性
●オメガ3とオメガ6摂取のバランスが認知機能維持に影響する可能性
●腸内細菌叢の多様性は食物繊維摂取の有効性に多大な影響を与える可能性
●超加工食品(UPF)は多疾患併存症と関連するがパンやシリアルとの関連性はない:Lancet
●イチゴの摂取が脳機能改善に有効である可能性
●東京、北京のオリンピック・パラリンピック出場選手のサプリメント使用状況
●腸内微生物が高麗人参のバイオアベイラビリティを高める可能性
●高齢から最適な食生活に切り替えても寿命が延びる可能性:研究結果

Company News
●Omeat社のパイロット工場が完成、培養肉の商業化に向けて動き出す
●WellVine社、ブドウの搾りかすから腸の健康をサポートするアップサイクルサプリメントを開発

Regulatory News
●欧州の食品規制に関する最新情報

[今号のハイライト]イチゴの摂取が脳機能改善に有効である可能性

[2023/11/17] [nutraingredients.com]

米国の研究者らが主導した最近の研究で、過体重の成人の脳機能と気分の改善にイチゴの摂取が関係していることが判明した。

米アルツハイマー病協会によると、現在65歳以上の推定670万人の米国人が、アルツハイマー病に罹患している。米Cincinnati大学などの研究チームは、50~65歳で軽度の認知力低下を示す過体重の被験者30人(男性5人、女性25人)をイチゴ摂取群と対照群に割り付けた。イチゴ摂取群は、新鮮なイチゴ果実130gから抽出したアントシアニン(36.8mg)を含むイチゴパウダー(13g)を、対照群は食物繊維のみを含みアントシアニンは含まないパウダーをそれぞれ摂取した。両群は、抑制制御、タスク切り替え、語彙アクセス、長期記憶、気分などの機能を評価する検査を受け、代謝測定および人体測定パラメータも評価された。

12週間の試験の結果、イチゴ摂取群では、記憶障害および抑うつ症状の軽減が認められた。これは、日常生活の管理能力や社会的関係の向上、反応制御の改善、柔軟性の増大を示唆している。
ただし、代謝測定には影響は見られなかったが、これは被験者数の少なさや介入期間の短さ、またはアントシアニンが比較的低用量だったためと考えられる。研究者らは「イチゴ摂取群のうつ病スコアが大幅に改善したことは注目に値する。この結果は、イチゴに含まれるアントシアニンの抗炎症作用によるものと考えられる」と推測している。

本研究では米国California Strawberry Commission(カリフォルニアイチゴ委員会)が資金とイチゴおよびプラセボ粉末を提供している。本研究はNutrientsに掲載された。

(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2023年12月12日号」より抜粋)

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