動物性たんぱく質は、若い成人の除脂肪体質増加において植物性よりも有益、ほか|GNGグローバルニュース2021年4月26日号

こんにちは、GNGの和泉です。

さて、今年1月26日のグローバルニュースで取り上げましたが、世界で初めてシンガポールで承認された培養鶏肉について続報です。

培養鶏肉を製造販売するEat Just 社は、期間限定ではありますが、4月22日からアジアの食品および食料品の配達プラットフォームであるFoodpandaと提携して、世界初の培養肉の宅配を開始しました。
レストラン「1188」によるEat Justの養殖鶏肉を使った料理が、シンガポール国内で宅配されるそうです。

培養肉のベースにある環境保護の観点から、
料理は環境に優しい竹繊維と樹脂で作られたケースに梱包され、
Foodpandaの配達員によって電動自転車で届けられます。
なお、同社はシンガポールの他のレストランとも現在交渉中とのことです。
どのような味なのか、是非とも試食してみたいものです。

そしてオーツミルク飲料で知られるOatly Groupは19日米国での新規株式公開(IPO)を申請しました。
「OTLY」の銘柄コードでナスダック上場予定です。

同社は昨年、大手投資ファンド運用会社Blackstone Groupと複数の著名人から約2億ドルの投資を受け、話題になりました。IPO申請書類によると、Oatly社の2020年の収益は4億2,140万ドルで前年比2倍以上でした。しかしながら、6,040万ドルの営業損失を出しており、こちらも前年比で2倍近く増加しています(2019年は3,200万ドルの損失)。

OatlyについてはNNB2月号でも特集されていますので、NNBをご購読されている方は改めてお読みいただくと、また違った観点から見ることができるかもしれません。

さらに、4月1日号 のGNGニューズレターでもご紹介していますが、コカ・コーラ社もオーツミルク飲料「Simply Oat」の世界展開を開始しています。(日本での商品名「GO:GOOD おいしいオーツ麦ミルク」)市場調査会社uromonitorによると、南北アメリカのプラントベース乳代替品の小売金額は2025年までに70億ドルに達すると予想されています。

オーツミルク市場は今後も大きく動いていくようです。

(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

本日配信したグローバルニュースでは、CBDに関する消費者の知識が不足していることが判明:米国消費者調査、1日400~1000 IUのビタミンD摂取は急性呼吸器感染症を予防する可能性、Impossible Foods社が今後1年以内に上場の可能性など13の記事を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

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■GNGグローバルニュース 2021年4月26日号 トピックス

●CHPA、サプリメントを米国のヘルスケアシステムに組み込むことを提唱
●CBDに関する消費者の知識が不足していることが判明:米国消費者調査
●韓国が新しいキムチ由来プロバイオティクスを商品化
●1日400~1000 IUのビタミンD摂取は急性呼吸器感染症を予防する可能性:メタアナリシス
●孤独は腸の多様性を減少させる可能性:研究
●動物性たんぱく質は、若い成人の除脂肪体重増加において植物性よりも有益:メタアナリシス
●Impossible Foods社が今後1年以内に上場の可能性
●一時的にTHC高濃度を示すCBD抽出を規制対象とするDEAに、HIAが反発し訴訟に
●米消費者擁護団体CSPIがヘンプ由来CBDを含むDSHEA改革を議会に要望
●EC、2030年までに有機農地25%の達成を目指す計画を発表
●タイFDA、フィッシュオイル商品に関する規格を新たに導入
●ドイツの広告業界が子ども向け食品の広告に関する自主規制を強化
●Amazon、ダイエタリーサプリメントに関する米国での販売ポリシーを更新

[今号のハイライト]
動物性たんぱく質は、若い成人の除脂肪体重増加において植物性よりも有益:メタアナリシス

[2021/4/13] [nutraingredients-asia.com]
50歳未満の成人は、植物性たんぱく質ではなくホエイプロテインなどの動物性たんぱく質を摂取することで、より除脂肪体重を増やすことが可能であることが判明した。除脂肪体重の割合が高いと、メタボリックシンドロームのリスクが低くなるなど、望ましい健康上の結果に繋がる。

シンガポール国立大学の研究者は、昨年6月、筋肉の健康を改善する上で動物および植物性たんぱく質の効果、筋肉トレーニングへの役割を比較したオンライン公開されている16のランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシスを実施した。使用された主な動物性たんぱく質は、ホエイプロテイン単体/濃縮物/加水分解物だったが、一部のRCTではカゼイン、鶏肉、魚、卵、牛肉が含まれていた。一方、主な植物性たんぱく質は、大豆たんぱく質分離物で、他にコメたんぱく質分離物およびエンドウ豆たんぱく質も使用されていた。

分析されたRCT全体で、被験者はたんぱく質の食事摂取基準(RDA)である0.8 g/kg体重/日を超え、最大で3.1g/kg体重/日を消費していた。研究期間は2週間から2年間だった。分析によると、50歳未満の成人は、動物性たんぱく質を摂取すると除脂肪量の絶対値が0.41g、除脂肪量が0.5%増加した。これは50歳以上の成人ではみられなかった

研究者らは、動物性たんぱく質はすべての必須アミノ酸(EAA)を含有し、消化されやすい傾向があるため、除脂肪体重の割合を増加させる可能性があると説明した。対照的に、大豆を含む植物性たんぱく質には特定のEAAが不足しているため、植物性たんぱく質に含まれるアミノ酸は筋肉構築ではなく尿素合成に向けられる可能性がある。

さらに、「高齢者の骨格筋では、たんぱく質摂取による筋たんぱく質合成反応が低下する。これは同化抵抗性として知られている。そのため、若い筋肉は老化した筋肉よりも、EAAの同化作用に対してより反応することを示唆している」と述べている。

ただし、筋力トレーニングを行っている被験者の場合、たんぱく質源の違いによる除脂肪体重の絶対値とパーセンテージの差はほとんど見られなかった。研究者らは、「50歳未満の若い成人は、動物性たんぱく質の摂取により除脂肪量の絶対値とパーセンテージの両方に有意な増加が見られた。しかし筋力トレーニングは、たんぱく質源の違いによる除脂肪体重の変化に対し影響を与えなかった」と結論付けた。 研究者らは、「高齢者は筋肉量を維持するため、たんぱく質摂取に加えHMBやビタミンDなど他の栄養素で強化する必要があるかもしれない」と述べている。本研究はNutrientsに掲載された。

(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2021年4月26日号」より抜粋)

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