自粛生活がもたらす健康リスク~膝・体力低下への影響|ウェルネスフード・ワールド第95回

こんにちは、GNGです。
8月のウェルネスフードワールドをお届けします。

7月23日(金)から8月8日(日)に開催された東京オリンピック2020では、日本人選手の活躍によって、金メダル獲得数が米国、中国に続いて第3位になるなど、輝かしい成績を収めました。普段あまりスポーツ実況を観ない私でも、日本人選手の活躍ぶりに元気をもらいました。明るいニュースの一方で、国内での人流が増えたことにより、全国的に感染者数がこれまでにないほど増加し、厳重な自粛体制の実施が余儀なくされています。今回はこれに関連して、外出自粛による膝の健康への影響や、体力低下への対策についてお話したいと思います。

健康調査からわかる膝の悩み

今年4月に、オムロンヘルスケア株式会社は40代~70代の男女1,055人を対象に、長引く外出自粛にともなう生活の変化や膝の違和感に関する調査をおこないました。

調査では、昨年と比較して外出の機会が減少した人は72.2%にのぼり、座っている時間が増えたかに関する質問でも57.5%が「はい」と回答しています。また、膝に違和感(ぱきぱき音がする、固まる、ふわふわする、力が入りづらい、痛い、今までと何かが違うなど)を持つようになったかについての質問では、昨年と比べて18.3%の人が「違和感がある」と回答しています。原因としては、「加齢による影響」(69.9%)という回答が最も多く寄せられましたが、コロナ禍の影響とみられる「運動量が減ったから」(50.3%)、「座っている時間が増えたから」(42.5%)、「外出の機会が減ったから」(39.9%)の回答が目立ちました。

このように活動量の少ない生活習慣が続くと、筋肉の衰えにより膝への負担が集中し、変形性膝関節症のリスクが高まることが危惧されています。京都大学大学院医学研究科 の青山朋樹教授はコロナ禍による生活の変化により生じた膝の違和感を「コロナ膝」と呼び、予防対策として少しずつ活動量を増やし、従来の関節のしなやかさを取り戻すことを呼びかけています。また、日常生活の合間にスクワットや片足立ちなどのコンディショニング/アクティブリカバリー(筋力、関節の袋、柔軟性を良くする動き)を取り入れる事を勧めています。

20代前半以降の社会人層では体力低下の傾向 、 コロナ禍 の影響か

また、スポーツ庁が4月23日(金)に公表した「令和2年度 体力・運動能力調査結果の概要(速報)について」では、コロナ禍の影響で調査を実施できない都道府県もあり参考値にはなりますが、体力テストの合計点が全体的に前年度よりもわずかに低下している傾向がみられました。同調査は昨年6~11月、6~79歳の男女8431人を対象に実施されました。体力テスト(握力や上体起こしなど)の結果を点数化し、6~19歳は8~9項目(80点満点)、20~79歳は6~7項目(60点満点)で調査されました。

 以下のグラフは、令和2年度と前年度の男性・女性の各年代における合計点を示しています。


出展:2021年4月23日スポーツ庁 報道発表「令和2年度 体力・運動能力調査結果の概要(速報)について」https://www.mext.go.jp/sports/content/20210422-spt_kensport01-000014364_1.pdf

小学生(6~11歳)では、11歳を除くすべての年齢で体力テストの合計点が前年度よりも高い結果となり、テスト項目別でも前年度と比べてほとんど同じか、わずかながら高い傾向がみられました。中学生・高校生・大学生等については、ほとんどの項目で変化に一定の傾向はみられませんでしたが、中高生の合計点は前年度よりもわずかに低い結果となりました。

成人・高齢者(20~79歳)の合計点は、前年度と比較するとほとんどの項目で若干低い傾向がみられました。20代前半の男性は43.2点で0.36点増でしたが、20代前半女性は39.5点で1.25点減、20代後半では男性が1.70点減、女性が1.18点減と男女ともに点数が低下していました。30~54歳までの男性では、平均1.24点の減少傾向がみられ、女性は35~59歳の年代で平均0.79点減少しています。65歳以上の高齢者(65~79歳)では、男女ともに全ての年齢で前年度よりも低い合計点が出ています。特に70~74歳の高齢者の女性では38.38点で1.44点の減少がみられました。

体育の授業や部活動などで定期的に運動をする習慣のある学生層は、コロナ禍でも体力を保てているようですが、オフィスワークなど座り仕事の多くなる20代前半以降の社会人層では体力低下の傾向があるようです。しかし、学生層も感染者数の状況等によって今後も休校や部活動の制限が設けられるのであれば、運動機会の減少により体力低下に繋がる可能性は大いにあると考えられます。

ロコモ対策としての栄養補給

最後に、国立長寿医療センターの動画をご紹介したいと思います。

https://www.ncgg.go.jp/hospital/locomo_frail/news/2020Shimin.html

「3.健康的な食事でロコモフレイル予防 ~コロナウィルス感染症禍こそ気を付けたいこと~」というタイトルの動画では、コロナ禍における食習慣の見直しについてお話されています。筋肉の元となるたんぱく質を朝・昼・夜の毎食食べる事、また骨を作るカルシウム、ビタミンK、ビタミンDをしっかり摂る事を伝えています。動画は高齢者に向けた内容ではありますが、日々のバランスのよい食事が自分の健康を作るため、どの年齢も意識して行うべきことではないかと思います。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などで落ち着かない状況ではありますが、心身の健康を保ち、お体にお気を付けてお過ごしください。

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