こんにちは、GNGの和泉です。

今月号の新商品ケーススタディ(P18~)で取り上げているIRI社のPacesettersレポートについては、6月24日号のグローバルニュースでも取り上げています。興味を持たれた方は読み返してみると一層理解が深まるかもしれません。

さて、今月号ではCOVID-19禍本物の肉やチーズバターが売上を伸ばしているという記事が複数掲載されています。外食の機会が減り、プレミアム価格であっても本物の身体に良いものを食べたい、という気持ちの表れかもしれません。
しかしながら、パンデミックでの肉不足により植物由来のタンパク質注目されたことも間違いなく、今年6月のBloombergの記事によると、米国では豆腐の人気高まっているそうです。
近年のビーガン・ベジタリアン文化の拡大により、動物性タンパク質の代替としてすでに豆腐の認知度は非常に高いものとなっています。

調査会社Nielsenの報告によると、3月28日までの4週間で、2020年の豆腐の売上高は昨年同時期と比べ66.7%増加したそうです。Tyson Foodsなど大手食肉加工工場が閉鎖された5月には32.8%増加しています。そして全米に2,800店舗を展開するスーパーマーケットKrogerでの3月中旬から5月までの豆腐の売上は約9%上昇したということです。

このトレンドで最大の恩恵を受けたのは、米国の豆腐市場で78%のシェアを持つ韓国の食品メーカーPulmuone(プルムオーネ)です。米国に2つの豆腐工場を持つ日本企業のハウス食品、米国カリフォルニア州オークランドに本社を置くHodo Foods(ホドフーズ)の売上も大きく伸びたといいます。

豆腐のカロリープラントベース肉代替品より40%も少なく大豆イソフラボンガンの発生率低減関連しているといわれています。なにより豆腐はほかの肉代替品と比べて値段安いのが魅力です。
約450gのひき肉代替品Beyond Meatが8.99ドルなのに対し、約400gの豆腐は2.99ドルと、ほぼ3分の1の価格で販売されています。
そして商品にもよりますが、豆腐の原材料は基本的に、大豆凝固剤にがり/塩化マグネシウム)、消泡剤のみです。プラントベース肉代替品と比べ、はるかにクリーンラベルであると言えるでしょう。

米国では大豆アレルギーなどの健康への影響を懸念する消費者も存在します。そのようなひとのためにカボチャの種原材料とする豆腐の代替品まで発売されるようになりました。
この先もCOVID-19パンデミックが続くことが予想されます。欧米での豆腐市場はさらに拡大していくのでしょうか。

(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子

この記事について

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本日配信したNNBマガジンでは、家族経営事業にパワーを供給するプレミアムチーズスナッキングのイノベーション、動物性食品が植物性より多く売れメインストリームが復活、などを取り上げています。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)7月号 トピックス

今回、会員向けに日本語要約してお届けしたNNBの話題は以下の通りです:

●家族経営事業にパワーを供給するプレミアムチーズスナッキングのイノベーション
●動物性食品が植物性より多く売れメインストリームが復活
●コロナウイルス禍におけるプラントベース肉代替品は勝ち組?負け組?
●ミレニアル世代もベビーブーマー世代も馴染みがあり時代遅れのものを受け入れる
●コラーゲンの素晴らしい要因の高まりを認めたNestlé 社
●パンデミックは「プラントバター」ではなく本物のバターを後押しする
●エナジードリンクが華々しくデビュー
●Nestlé社はパーソナライゼーションにクラスター化戦略を採用
●最先端の食材と大手食品会社のノウハウに基づくパフォーマンス栄養ブランド
●バルク甘味料でスイートスポットを打つ
●砂糖や肥満への対策を強化するメキシコの取り組み
●ミレニアム世代という虚像~彼らをマーケティング戦略における唯一の焦点にすべきではない理由

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[今号のハイライト]
家族経営事業にパワーを供給するプレミアムチーズスナッキングのイノベーション

Sargento社の Balanced Break は急速に、米国で最も成功したスナックブランドとなった。チーズとナッツフルーツミックスを、一回量で包装するというシンプルなコンセプトは、勝てるアイディアであることが証明された。
そしてそのアイディアは、家族経営の大手チーズ企業を、 27 億ドル規模のチーズ +α スナックカテゴリーの二番手に 押し上げた(トップは Kraft Heinz 社)。

(会員向けニューズレター「NNBマガジン2020年7月号」日本語要約版より抜粋)

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