マイクロバイオームのサイエンスを商品化して成功する5つのステップ、ほか|NNBマガジン2020年3月号

マイクロバイオームの多様性とバランスにみる人の健康と社会的関わり

こんにちは、GNGの和泉です。

今号のNew Nutrition Business3月号では、マイクロバイオームが2つの記事で取り上げられています。

マイクロバイオームの多様性とバランスは、ヒトの健康と密接に関わっていると考えられています。

近年の研究にみる、健康とマイクロバイオームの関係について

2017年に発表されたカナダ・中国の共同研究によれば、健康な高齢者のマイクロバイオームは、健康な30代のものと非常に似通っていたそうです。

2016年のチンパンジーを対象とした研究では、集団内での社会的交流がマイクロバイオームの多様性を促す作用があることが分かりました。これがヒトの腸にも同じことが言えるかどうかはいまだはっきりしていません。

しかし、少なくとも近年の研究で、社会的つながりの維持が、体の健康と深く関係することが分かっています。

今こそ、心身の健康と人との関わり方を見直す時

日本でも、Covid-19の拡大によってソーシャル・ディスタンシング(社会的隔離)が叫ばれるようになり、これは長期化する可能性があります。

私たちは心身の健康のためにも、社会とのかかわり方、人とのかかわり方を真剣に見直さなければいけない時期にあるのかもしれません。

(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

本日配信したNNBマガジンでは、マイクロバイオームのサイエンスをビジネスに結び付ける方法ビーガンチーズプラントベーススナックへの2通りの道、などを取り上げています。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)3月号 トピックス

今回、会員向けに日本語要約してお届けしたNNBの話題は以下の通りです:

●マイクロバイオームのサイエンスを市場に 成功するための5つのステップ
●Wowsomesはwowと言えない
●ビーガンチーズ:心躍る成長機会か、栄養不足か?
●プラントベーススナックへの2通りの道
●卵・・・物語は続く
●腸の健康の域を越えて:複合糖類でマイクロバイオームを元気に
●変化し続ける炭水化物トレンドの先を行く伝統的なミューズリメーカー
●Daiya社は生産拡大とフードサービス戦略で追い上げる
●Banza社はフードサービスでの成長に期待
●東欧人の心に訴える高脂質食
●消費者の好奇心はパワフルな力

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[今号のハイライト]
マイクロバイオームのサイエンスを市場に成功するための5つのステップ

腸内マイクロバイオームと表現される、数兆もの多種多様な細菌類や菌類は、健康全般に対し重要な役割を担っている。(中略)プロバイオティクスまたはプレバイオティクスマイクロバイオームの健康効果を実証する科学体系を確立させるのは、大きな挑戦であり、莫大な投資を要する。

更に困難なのは、新しいサイエンスを商業化することと、消費者にとっての価値を生み出させることである。

科学に基づく原材料を市場に出す際の第一歩とは

科学に基づく原材料を市場に出す際の第一歩とは、消費者が何を信じ、何を理解しているかを知ること、それを売り手側のサイエンスに結び付けることである。

ビジネスとマイクロバイオームのサイエンスを結び付ける

マイクロバイオームの成功とは「テクノロジーのプッシュ」よりも「消費者からのプル」を生み出すことである。

マイクロバイオームのサイエンスの商品化に成功するための5つの成功要因

  1. サイエンスと市場双方のエキスパートになる
  2. ベネフィットを体感させる
  3. サイエンスの提供に最適な商品タイプを見つける
  4. アジアと米国を狙う
  5. コミュニケーション戦略

1. サイエンスと市場双方のエキスパートになる

成功は、サイエンスを消費者のニーズに合わせることと、ベネフィットを信頼性が高く便利で美味しい商品に入れ込むことによって起こる。そのためには、消費者とその行動、信念、モチベーション等の理解、また増え続けるニッチの理解に投資する必要がある。

2. ベネフィットを体感させる

「身体の内側から気持ち良く」というのは、最もパワフルな消費者モチベーションの一つであり、今までに成功したブランドの牽引力である。

3. サイエンスの提供に最適な商品タイプを見つける

複数のベネフィットを提供するなら、ピル形状がより好ましいフォーマットである。30年にわたりプロバイオティクスを販売するスウェーデンのProbi社は、ProVitaブランド(写真右)にもその菌を用いて成功したが、同社の売上の94%はサプリメント形状商品による。その優位点は、流通経路の可能性、味や食感の問題なし、利益幅の高さ等である

4. アジアと米国を狙う

科学的根拠を有するマイクロバイオームのベネフィットで成功するための絶好のチャンスは、米国とアジアにある。これら地域にはイノベーションに寛容、ヘルスアクティブ、健康維持のための可処分所得がある人が多い。また同地域であれば、ヘルスクレームに関するEUの厳しい制限を避けることもできる。

Probi社は米国およびアジア太平洋で成功しており、同社のビジネスの83%を生み出している。

5. コミュニケーション戦略

サイエンスは、プロバイオティクスのベネフィット(肌、心臓、脳の健康、ウェイトマネジメント等)の道しるべとなる。成功のカギとなるのは、わかりやすいマーケティングメッセージを構築することである。かつて、腸の健康で市場に出た際の、「腸内細菌は良いものと悪いものがいて、食べるものによってそのバランスに影響を与えることができる」は、理解されやすかった。

プロバイオティクスがウェイトマネジメントに有益ということの説明は、もっと複雑になるだろう。おそらく、既に「プロバイオティクスを知る」消費者をターゲットにして、新たなベネフィットを伝えるという戦略が良い。

科学的根拠に基づき、技術に投資する企業は、B2BおよびB2Cの双方への長期的なコミュニケーション活動にも投資が必要であることを理解すべきである

(会員向けニューズレター「NNBマガジン2020年3月号」日本語要約版より抜粋)

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