こんにちは、GNGの和泉です。
先日、米国の保険検索サイトMoney Beachが発表した「2020年に世界各国のテイクアウトで最も選ばれた食べ物(Top Takeouts: What are the most popular takeaway choices around the world?)」という、興味深い記事がありましたのでご紹介いたします。
2020年は、COVID-19感染拡大により世界中で外食が控えられ、レストランに行く代わりにテイクアウトで注文することが多くなりました。そこで、この記事ではGoogle Searchデータを使用し、世界109ヵ国の各国で最も検索されたテイクアウトメニューのランキングを発表しています。結果は以下通りです。
1位 ピザ 44ヵ国
2位 中華料理 29ヵ国
3位 寿司 10ヵ国
4位 フィッシュアンドチップス 6ヵ国
5位 フライドチキン 5ヵ国
6位 インド料理 4ヵ国
7位 韓国料理 3ヵ国
8位 タイ料理 2ヵ国
9位 タパス 1ヵ国
10位 タコス 1ヵ国
これによると1位はピザで、44ヵ国で最も注文されたテイクアウトメニューだということです。
ピザは世界中で食されており、様々なバリエーションのトッピングや生地の選択が可能なので当然の結果といえるかもしれません。特に欧州各国で人気があるようです。
面白いことに、インド料理の本場、インドではピザが一番人気で、お隣のパキスタンではインド料理が好まれているそうです。
続いて2位は中華料理で、米国、英国を含む29ヵ国で最も注文されていました。個人的に、米国の1位はピザだと思っていたため少し意外でした。
最も意外だったのが3位の寿司です。日本を含め10ヵ国で最も注文されていたそうです。確かに寿司はすでに世界中で認知された食べ物ではありますが、ここまで人気を獲得しているとは思っていませんでした。
記事によると、寿司が1位として好まれている国は、日本以外ではブラジルやベトナム、スウェーデン、ルーマニア、ポルトガルなどがあるようです。ブラジルは日系移民の方が多く在住しているためこの結果になったことが考えられます。その他の国でも寿司が浸透しているだけでなく大変人気があることが分かり、非常に嬉しく思いました。
記事では「寿司はより健康的な選択肢とされ、世界の人々が注文するテイクアウトメニューは、チーズやチップスや炒飯がすべてではないことを示唆している」と述べられていました。
まだまだ気軽に海外へ行けるような状況ではありませんが、少し違った角度から各国のお国柄を垣間見ることができたのではないかと思います。
今号も充実した内容のニュースが盛りだくさんです。どうぞ最後までお楽しみください!
(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子
この記事について
GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。
本日配信したグローバルニュースでは、アジアの代替肉市場で勝ち残るカギは技術とマーケティング:Jefferies社の分析、COVID-19とアルテミニシン:インドと米国の企業がアーユルヴェーダサプリメントを発売、G2020年の米国のオーガニック生鮮食品の小売売上高、前年比14.2%増加、免疫のためのビタミンD: DSM、オーストラリアのBioclinicsと提携し世界初のカルシフェジオール(25(OH)D)サプリメントを発売、など12の記事を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
……グローバルニュートリション研究会 会員企業様は、会員サイトにて、すべての記事をお読みいただけます。
■GNGグローバルニュース 2021年2月12日号 トピックス
●中国:2020年に承認された保健食品数が過去最高を記録
●2020年の米国のオーガニック生鮮食品の小売売上高、前年比14.2%増加
●米国CDC調査:10代若者のうち推奨量の野菜を摂取しているのはわずか2%
●「治療より予防」:オーストラリアの健康な高齢者の約75%がサプリメントを使用
●アジアの代替肉市場で勝ち残るカギは技術とマーケティング:Jefferies社の分析
●COVID-19とアルテミニシン:インドと米国の企業がアーユルヴェーダサプリメントを発売
●免疫のためのビタミンD: DSM、オーストラリアのBioclinicsと提携し世界初のカルシフェジオール(25(OH)D)サプリメントを発売
●DHAとEPAでは睡眠に対する有効性に違いがある可能性
●米国立衛生研究所、ケトダイエットおよびプラントベース食における短期的なベネフィットを示唆
●米国保健福祉省、特定のゲノム編集動物の監視権限をFDAからUSDAに移行へ
●USDAがヘンプの生産規則を最終決定
●USB、「サステナブルな農法で栽培される米国産大豆」認証プログラムを試験的に展開
[今号のハイライト]
中国:2020年に承認された保健食品数が過去最高を記録
[2021/1/20] [foodnavigator-asia]
2020年、中国における保険食品登録で承認を受けた商品の数は、これまでで最も多い715品に上ることが、中国の規制コンサルティング会社、瑞旭集団(CIRS)の調査で明らかになった。これは、前年の342品から2倍以上の増加となる。
承認された商品の殆どが、免疫強化を目的としたものだった。715品のうち610品は単一のヘルスクレームを掲げるもので、うち369品が免疫強化、また、43品は免疫強化および疲労軽減といった2種類のヘルスクレームを記載している。
中国の保険食品の登録および届出を規範化する「保健食品登録および届出管理弁法」は2016年に施行されたばかりで、まだ発展途上の規範だといえる。そのため、そのプロセスには時間がかかり、2020年に承認を得た商品の多くは、2013~2015年に審査が開始されたものだった。
現在、承認を得るまで平均して4年ほどかかると見込まれている。また、承認を得た商品には輸入品は1件もなかったが、これは2016年以前に提出された承認認可取得のプロセスが複雑で、時間と費用が掛かりすぎることも原因だとみられた。
715品のうち131品が北京に拠点を置く企業で、さらに広東省内の企業からの121品と続く。商品の形状で最も多かったのはカプセルタイプ(218品)で、さらにタブレット(131品)、ソフトゲル(128品)、パウダー(82品)だった。
(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2021年2月12日号」より抜粋)
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和泉 美弥子
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