こんにちは、GNGの和泉です。

今号もビタミンDや、COVID-19に関連する記事が多く取り上げられています。

米国ではファウチ博士が色々なメディアに登場しています。
ほとんどの方がご存知だと思いますが、彼は国立アレルギー・感染症研究所所長で米国政府のCOVID-19対策に大きくかかわっている、感染症に関する米国の第一人者です。
今年7月、ウィルスの現状を伝え続けて酷使した喉のポリープを切除するため手術を受け、その後再びメディアに登場するようになってきました。

さらに最近ではFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏や、女優のジェニファー・ガーナー氏のような有名人のSNSに登場し、感染に関する情報やアドバイスを伝えています。
テレビを見ない世代に対しての情報伝達方法としてSNSは有効な伝達手段だからでしょう。
その中で、免疫を高める宣伝されている様々なサプリメントについての質問がありました。

ファウチ博士は、ほとんどのサプリメントは通常、免疫力に対して効果がないと言い切っています。ただ、彼が推奨彼自身も摂取しているサプリメントが2種類あります。

それが、ビタミンDビタミンCです。

ビタミンDGNG10年前から特に推している成分のひとつで、摂取を推奨しています。
ビタミンD免疫システム正しく機能するのに必要な栄養素であるため、不足している人にとってはサプリメントで補充することに意味があるそうです。ここ数ヶ月のグローバルニュースでも取り上げているように、COVID-19感染とビタミンD欠乏の関連性に関しては多くの研究結果が発表されています。

ファウチ博士があげたもうひとつのサプリメントはビタミンCです。周知のとおりビタミンCには優れた抗酸化作用があります。ただし、やはり過剰摂取は良くないため、1gから多くても2g程度のサプリメントがよいと言われています。

そしてファウチ博士の見解では、この2種類のサプリメント以外は今のところすべて特に効果がないそうです。それよりもよく寝ること適度な運動免疫システムの助けになると述べています。

COVID-19からの復興が立ち遅れている米国では様々な不安を抱えている人が少なくないはずです。そんな中、ファウチ博士のような第一人者が、一般人の疑問に分かりやすく答えてくれることは非常に安心感を与え、助けになっているのではないでしょうか。 

派手なパフォーマンスを行うわけでなく、ひたすら国民のために正しい情報を粘り強く伝え、広め続けていこうとする姿に強い意思と情熱を感じました。

(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

本日配信したグローバルニュースでは、COVID-19に対するビタミンDの有効性を示唆する多くの新研究、COVID-19禍における間食の変化、プラントベース人気、健康への注目が明らかに、HMBとビタミンDの組み合わせで加齢に伴う筋肉損失を軽減する可能性、など14の記事を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■GNGグローバルニュース 2020年9月25日号 トピックス

●ROC(Regenerative Organic Certified)認証の運用が開始される
●COVID-19禍における間食の変化、プラントベース人気、健康への注目が明らかに
●GNC、資産オークションをキャンセルし中国の筆頭株主への売却を計画
●消費者のスーパーフードに対する関心の高まり
●プラントベース食品および飲料市場、2024年までに804.3億ドルに達する見込み
●8月の新製品:免疫力と利便性
●プレ、プロバイオティクスによる腸の健康維持が宇宙飛行士の健康障害を予防する可能性
●オーストラリアのZ世代は養殖肉を受け入れる準備ができていない:研究
●COVID-19に対するビタミンDの有効性を示唆する多くの新研究
●HMBとビタミンDの組み合わせで加齢に伴う筋肉損失を軽減する可能性
●製薬会社Inventia、ダイエタリーサプリメント業界に参入
●英国の食品業界、2024年までに製品カロリーの20%を削減目標
●USDA、卵工場の検査を削減
●FDA、キョウチクトウ成分のNDI申請を却下

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[今号のハイライト]
COVID-19に対するビタミンDの有効性を示唆する多くの新研究

[2020/9/11] [newhope.com]

COVID-19がパンデミックとなってから関連研究が数を増やす中、ビタミンDとCOVID-19との有意な関連性を示唆する論文が多く発表されている。特に、血中のビタミンD濃度とCOVID-19との関係を指摘する研究が多い。

例えば、韓国の研究によると、COVID-19感染患者の76%にビタミンD不足が認められたという。重度の不足(10ng/dl未満)は患者の24%に見られる一方、非感染者では7%だった。

イスラエルで行われた類似研究では、ビタミンD濃度30ng/ml以下が感染陽性患者の45%以上に、COVID-19感染による入院患者の95%以上に見られた。

ビタミンDのCOVID-19に対する有効性は、ビタミンDの機能を探った研究が根拠となる。2020年4月に発表された研究によると、ビタミンDは、ウイルスの複製速度を抑え、肺の内膜を傷つける炎症の元、炎症促進性サイトカインの濃度を低下するなど、体の炎症反応の仲立ちをするのだという。

また、最近の研究により、血圧上昇のメカニズムを担うレニン・アンジオテンシン系(RAS)に関連した炎症反応を抑える役割が注目されている。
同じような結果を導き出したトルコの研究によると、ビタミンDは、レニン濃度の抑制、炎症性サイトカインの低減、抗菌活動の増加などにより、COVID-19感染誘導の多臓器障害に対抗するという。RASへのビタミンDの関わりが重要だと指摘する。

COVID-19感染患者に多く見られる症状の一つが高血圧症だが、入院後は極端に血圧が低下する。この2つの異常な症状には、血圧降下作用のあるブラジキニンという小分子が関わっているのだが、この分子が過剰に発現すると体液が血管から漏れやすくなる。COVID-19感染患者ではブラジキニンの過剰発現(ブラジキニンストーム)がみられ、肺に体液が染み出し、呼吸困難などに陥る。

最近では、Oak Ridge National Lab(米テネシー州)がスーパーコンピューターを用いて、COVID-19が致死的症状をもたらすメカニズムを検証した。同ラボが発見したのはRASがブラジキニンストームを調整するというもので、キニン経路に介入し、ブラジキニンストームを抑える薬剤の候補を幾つか挙げており、その中にビタミンDも含まれている。

(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2020年9月25日号」より抜粋)

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