COVID-19禍でASEAN4カ国はサプリメントを「エッセンシャル」商品として認識:AAHSA、ほか|GNGグローバルニュース2020年10月12日号

こんにちは、GNGの和泉です。

COVID-19の影響で、ハワイのお土産の定番、マカダミアナッツチョコレートのハワイアンホスト社が倒産の危機に直面しているそうです。

同社の売り上げの7割近くがハワイに来る観光客の店頭販売によるもので、最低でも1万人の観光客がハワイを訪れなければ利益を出せず、現在の200人程度のハワイ訪問者数では会社の存続が出来ないということです。

さて、「砂糖は悪」という考え方が欧米で主流になっており、今号でも関連する記事が取り上げられています。

9月29日、アイルランドの最高裁が、サブウェイで使用されているサンドイッチ用のパンは糖分が多過ぎるため法律上パンとは呼べない、との判決を下したそうです。

これは、サブウェイのフランチャイズ加盟店を運営する企業Bookfinders社が、2004年と2005年に支払った付加価値税の払い戻しを求めた裁判で示されたものです。

アイルランドでは、必需食品(主食)であるパンの付加価値税(日本の消費税に相当)は軽減税率により0%となります。ただし付加価値税法によると、必需食品と分類されるためには小麦粉の重量の2%を超える砂糖や脂肪などを含んではならないとされています。

この裁判で、裁判官はサブウェイで提供されるパンは小麦粉の重量の10%近い砂糖を含んでいると結論付け、サブウェイのパンには13.5%の付加価値税が課されるとのことです。

糖質を削減するのは糖尿病予防や肥満対策のためだけではありません。ストレスや不安に対処する上でも重要だと言われています。

皆様もご存知の通り、食べ物から摂取された糖質は体内の消化酵素により分解され、ブドウ糖に変化し脳のエネルギーとなります。

しかし砂糖(特に精製されたもの)を多く含む食材を摂取すると、血糖値が急上昇し、その後血糖値を下げるインスリンが一気に分泌されることで血糖値が急低下します。いわゆる低血糖です。

これにより脳がブドウ糖不足に陥るため、脳機能が低下し、疲労やイライラ、精神不安などにつながります。これは砂糖だけでなく、単糖類や二糖類、単糖に分解されやすい澱粉なども同様となります。これらの情報は広く知られているものの、COVID-19禍のいま、メンタル面においても改めて糖質の削減が重要視されているようです。

カリフォルニア大学アーバイン校の臨床組織であるUCI Healthは、COVID-19パンデミックの影響でさらに増加しているストレスや不安を緩和するためにも、加工食品、揚げ物、甘いデザート、アルコール、カフェインが入り過ぎているものなど、糖分や脂質が多い食品は避けるべきだとしています。

どうしても甘いものが欲しい時は水溶性食物繊維も一緒にとれる果物がおすすめです。

水溶性食物繊維は、血糖値の上昇を穏やかにする作用があるだけでなく、腸内細菌のエサとなり、血糖値の上昇を抑える短鎖脂肪酸を分泌します。食物繊維が不足することで、これらの作用が低下してしまうそうです。

糖質の多い食生活を送っている人は、食生活を変えていくことがストレス緩和への効果的な第一歩になるかもしれません。

(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

本日配信したグローバルニュースでは、微細藻類サプリメントがアスリートをサポートする可能性:研究、オリーブ、ブドウの廃棄物からのポリフェノール抽出に成功;イタリア共同研究、オーツミルク、米国のプラントベースミルク市場で豆乳を抜いて第2位に、など12の記事を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■GNGグローバルニュース 2020年10月12日号 トピックス

●オーツミルク、米国のプラントベースミルク市場で豆乳を抜いて第2位に
●California大学Davis校、培養肉研究プロジェクトで355万ドルの助成金を獲得
●加糖飲料を摂取する消費者は減少傾向:米国
●2021年Natural Products Expo West、スケジュール延期へ
●9月の新製品:睡眠、免疫サポート
●食物繊維の一つ、アラビノキシランは腸内細菌叢の構成に関与する可能性
●微細藻類サプリメントがアスリートをサポートする可能性:研究
●オリーブ、ブドウの廃棄物からのポリフェノール抽出に成功;イタリア共同研究
●インドPulsepharma社、ビタミンD3商品で国際市場への参入を計画
●COVID-19禍でASEAN4カ国はサプリメントを「エッセンシャル」商品として認識:AAHSA
●メキシコの多くの州がジャンクフード販売を禁止する法律を推進
●米国FDA、小規模製造業者に対し新しい栄養成分表示ラベル要件の準拠に猶予を与える

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[今号のハイライト]
COVID-19禍でASEAN4カ国はサプリメントを「エッセンシャル」商品として認識:AAHSA

[2020/9/8] [nutraingredients-asia.com]

アセアン(ASEAN)4カ国は、COVID-19禍の中、公衆衛生の最適化および維持におけるヘルスサプリメント産業の重要な役割を認知し、サプリメントを「エッセンシャル」商品として位置づけている。

コロナ禍における「エッセンシャル」とは社会生活に必要不可欠な職業のことで、医療福祉、警察、消防、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの小売、物流、農業や漁業といった一次産業などのことである。 ASEAN Alliance of Health Supplement Associations(AAHSA)によると、この4カ国はフィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナムで、ヘルスサプリメントに関連する職場、サプライチェーンを「エッセンシャル・インフラストラクチャー」として認めている。AAHSAは前述の4カ国の他、シンガポール、タイ、ブルネイの計7カ国によって構成されているが、シンガポールはサプリメントの有益性への認知が遅れており、同産業は「エッセンシャル」と認められていない。

フィリピンなどの4カ国では、同産業が「エッセンシャル」枠に入ったことにより、サプライチェーンは素早く回復し、小売店舗での販売も再開している。

また、免疫をサポートするサプリメント商品がたびたび在庫切れを起こした際、規制機関が柔軟な対応を示した国もある。例えば、商品生産や輸入商品の拡大を図ったが、商品の中には、地域の規則に遵守しないラベル表示のものもあった。そうした場合、正しい表示に修正させるか、あるいは正しいラベルを上から貼るという緊急措置を認めている。

(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2020年10月12日号」より抜粋)

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