2022年Expo Westの注目トレンド|ウェルネスフード・ワールド第100回

こんにちは、GNGの和泉です。
4月のウェルネスフードワールドをお届けします。

さて、ウェルネスフードワールドも今回で第100回目を迎えることができました。ここまで継続することができたのは、読者の皆様のおかげです。これからも皆様のお役に立つ情報を発信していく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、いまだCOVID-19パンデミックの影響が続く中、米国カリフォルニア州アナハイムで、世界有数の健康食品展示会「Natural Products Expo West 2022」が3月8日から12日の5日間、3年ぶりに対面形式で開催されました。

ウェルネスフードワールド読者はすでにご存知の方も多いと思いますが、Natural Products Expo West(以下、Expo West)は、ナチュラル、オーガニック、健康、美容関連の超大型展示会です。「業界のスーパーボウル」と呼ぶメディアもあります。
COVID-19パンデミック以前に対面形式で開催された2019年3月は、入場者数 86,000人以上、出展社数は世界136ヵ国以上から3,600社にのぼりました。うち600社は初出展で、スタートアップ企業にとってもビジネスの大きな足掛かりとなる業界イベントなのです。

今回は、主力の業界専門メディアによる、2022年Expo Westの注目トレンドを一部抜粋してご紹介します。

Expo West主催者のNew Hope Networkによる、同展示会で注目すべきトレンド

プラントベース
出展企業の10%以上がプラントベース製品を展示し、さらに、単に原料がプラントベースというだけではなく、社会問題や環境問題、食品廃棄物に関する取り組みや透明性など、これまでよりも社会問題やSDGsを強く意識したコンセプトのもと生み出された商品が目立ちました。同時に品質を意識した原材料で栄養価を高めた製品が増加しています。
今回、特に目立っていたのがシーフード代替品の増加で、多くの業界メディアで2022年最大のトレンドのひとつになることが予想されています。

「リサイクル」から「アップサイクル」へ
これまでも既に多くの企業が食品廃棄の削減を目指していましたが、その動きは更に大きくなっています。

オーガニックの成長
今年は特に、サプリメント分野においてオーガニック製品が増加し、成分の品質がアップグレードしています。

価値観の前進
環境および健康は常にナチュラル・オーガニック製品市場の中心となっていますが、多くのブランドがさらに一歩踏み込んで社会正義やその他の問題を訴え、その実践を確かな透明性をもって展示していました。

環境再生型農業(リジェネラティブ農業)
環境再生型農業の定義は様々で統一されている訳ではありませんが、農地の土壌をただ健康的に保つのではなく、土壌を修復・改善しながら自然環境の回復に繋げることを目的とする農業を指します。土壌が健康であればあるほど多くの炭素を吸収(隔離)するため、気候変動を抑制するのに有用な手法だと考えられています。
例として、主作物の休閑期に被覆作物を植えて土壌の有機物を再生し、炭素隔離を促すことで気候変動の課題に取り組むことが可能となるのです。
環境再生型農業は目新しいものではありませんが、今年は数多くのブランドでその実践がマーケティングの一部となっており、倫理が定着し、マーケターがそれについて話す方法を学んでいることを証明しています。

機能性
特に飲料分野において、健康効果やエナジー、精神的な明晰さをもたらす成分を添加した製品が増加しています。さまざまな企業が低糖、アルコールフリー、プロバイオティクス飲料を多数展示していました。このような付加価値がますます重要視されています。

業界専門情報メディアのNutraingredientによる、サプリメント分野における主要トレンド

■免疫サポート
COVID-19パンデミックの影響で、多くのブランドが免疫サポート製品を打ち出していました。この傾向は今後も続くことが予想されます。

■睡眠およびストレス管理
免疫サポート製品と同様、睡眠およびストレス関連製品もパンデミックの影響を受け、大きく増加しています。

■CBD
パンデミックの間に下降傾向を示したヘンプおよびCBD分野では、アシュワガンダやターメリックといった注目成分とCBDを融合させた商品や、CBD以外のカンナビノイド、例えば、CBDの前駆体であるCBDA(カンナビジオール酸)を主力にした商品などが目に付き、今後、新旋風が巻き起こる可能性があります。

■コラーゲン
美容からスポーツニュートリションまで、コラーゲン商品が勢いを盛り返しています。従来のI、II、III型ばかりでなく、V型やX型、さらにそのミックスなど、幅が広がっています。

■プラントベース
プラントベース関連商品は今や、会場全体を覆っていると言っても過言ではありません。

■微生物叢
あちこちのブースで目に付いたのが、プロバイオティクス、プレバイオティクス商品です。サプリメントから食品・飲料、パーソナルケアに至るまで、どのブランドも腸活分野に参入しています。例えば、Kerry社は2022年に米国のプロバイオティクス部門で年間最優秀製品賞を獲得したBio-K+を使用した最終製品Extra Cognition Drinkable等を展示していました。同製品は、800億個の生きた乳酸菌および、認知機能、パフォーマンス、ワーキングメモリーをサポートすることが科学的に裏付けられた有効成分Cereboost®(アメリカジンセン)が独自の配合で配合されている低糖のプロバイオティクスプラントベース飲料です。さらに、プロバイオティクス・酵素ブランドのDeerlandによる「PreforPro」など、最新研究を土台に開発した商品が目立ちました。

New Hope Networkによると、2021年のナチュラル・オーガニック食品および飲料市場は前年比7.7%増の2,740億ドルに達しました。さらに今後も続くことが予想されるCOVID-19パンデミックの影響により、2024年までに3,000億ドル、2040年までに4,000億ドルを超えると予測されています。
2019年と比較すると来場者数、出展者数は大幅に減少したものの、今年のExpo Westは活気に溢れ、対面イベントの復活を多くの業界関係者に深く印象付けました。

来年は2023年3月7日から11日の5日間で開催されることが決定しています。会場は今回と同様、米国カリフォルニア州のアナハイムです。
皆様のビジネスに少しでもお役に立てましたら幸甚です。

(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子

<GNG研究会について>

GNG研究会では、過去十数年にわたるニューズレターのバックナンバーを会員ページにてすべて公開しています。

そして、例えば「免疫」、「プロテイン」、「乳酸菌」、「腸内細菌叢」など特定のキーワードで過去の記事を見出し検索できるので、トレンド把握に役立ちます。

皆様のウェルネスフードビジネスに少しでもお役に立てましたら幸いです。

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