不況期をいかに乗り越えるか？｜NNBマンスリーレポート2022年7月号

こんにちは、GNG武田です。
NNB7月号日本語要約版をお届けします。

最近はあまり報道されなくなってきましたが、ロシアのウクライナ侵攻が始まってすでに５か月以上経過しています。その結果、地球規模で経済に影響が出ています。日本では、円安の方が注目されていてあまり伝わってきませんが、日本以外の国ではインフレが最重要課題となっています。

今号のNNBでは、その経済問題とニュートリション業界の関係について誌面の多くを割いています。

２００８年９月のリーマンショック、２０２０年のCOVID-１９パンデミックにより世界経済は大きな影響を受けてきました（日本の場合は、２０１１年の東日本大震災による影響も無視できません）。そこに追い打ちをかけるように、ウクライナ戦争の影響が地球規模で生じています。

そんな今、過去の世界金融危機（GFC）の経験から、NNBはニュートリション業界への影響を予測しています。

　ヘルス＆ウェルネスは美味しさと便利さで成長
　純粋なご褒美感
　二極化
　基本に立ち返るムード
　成長から利益への移行
　輝きを失うサステナビリティ
　商品数、ブランド数の減少
　プライベートブランドの増加

詳細は、是非本文をお読みいただきたいのですが、NNBは以下のように提言しています。

❝明確なアイデンティティを持ち、「おいしさ」と「わかりやすさ」を追求したブランドで現実的な販売目標を持った利益重視の企業は、この難局を上手く切り抜けることができるだろう。❞

NNB１０キートレンドもそうなのですが、トレンドの本質を取り違えると失敗につながります。
この８つの提言も１つ１つ丁寧に読み解き、お役立ていただければ幸甚です。

（株）グローバルニュートリショングループ　武田　猛

■NNB（New Nutrition Business）7月号　トピックス

今回、会員向けにお届けしたNNB日本語要約版のタイトルは以下の通りです：

●不況期をいかに乗り越えるか？
●紙幣の増刷が生み出し、そしてこれから破壊されるビジネスモデル
●Mars社が微生物由来プロテインをテスト販売
●インスタ映えするナチュラルな乳製品のヌートロピック
●消費者のためにまず自身の考えを疑うべし
●安らぎ、睡眠、サステナビリティを乳製品のイノベーションの中心に
●食肉大手企業はプラントベース戦略の中心に来歴を据える
●グラスフェッドの健康ハロー効果がBeef Boxの成功を後押し
●コンビニエンス・ブランドがプレミアム価格の「リアルフード」戦略で勝利を収める
●便利なコールドブリューコーヒーの改革がブランドを成功に導く
●米国人の健康への興味は、ナチュラル、フレッシュ、たんぱく質が上位を占める

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[今号のハイライト]

不況期をいかに乗り越えるか？

今後2-3年で我々が直面するであろう課題について、誰も幻想を抱くべきではない。この課題はすでに現実のものとなっており、消費者、ブランド、原料サプライヤーに苦しみを与えている。我々は、（既に40年来の高値である）持続的なインフレーションや景気後退に、おそらく同時に悩まされることになるだろう。エネルギーコストや食費、そして利息の高騰が可処分所得を縮小させるため、低所得者層は既に苦境に立たされている。それに加え、1年後の雇用保障に対する脅威もあり、我々は1970年代以来、最も困難な経済状況に直面している。

（会員向けニューズレター「NNBマンスリーレポート2022年7月号」日本語要約版より抜粋）

【NNB（New Nutrition Business）】とは

「NNB（New Nutrition Business）」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています（月1回、11月＆12月は「10キートレンド」として合併号を発行）。

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この記事を書いた人
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武田猛（たけだ　たけし）

代表取締役：株式会社グローバルニュートリショングループ

18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。