こんにちは、GNGの若林です。

大変お待たせいたしました。
New Nutrition Business(以下、NNB) “10 Key Trends in Food, Nutrition & Health 2021”(以下、10キートレンド)の日本語要約版をお届けいたします。

NNB社は、10キートレンドを決める際、このトレンドは続くのか?採算が取れるのか?といった、企業が直面する最も重要な問題に答えることに重きを置いています。
そして定性的および定量的データに基づき、食品、栄養、健康分野における最も重要で長期的な成長トレンドについて、解説と予測を行ったものです。
本誌は、「何を」「なぜ」「どうやって」を明言する情報源として、約20年に渡り、多くの企業に活用されてきました。

今回の2021年度版においては、2020年版から以下の点が変更となりました。

1.メガトレンドが4つから5つに増え、2020年版は「細分化」に含まれていた「ウエイトウェルネス」がメガトレンド3として独立しました。

2.2020年版のキートレンド7「肉の再考」とキートレンド9「エナジー2.0」がなくなり、その代わりにキートレンド5「プロテイン」が2021年版では2つに分かれキートレンド2「動物性プロテイン」、キートレンド3「代替プロテイン」となりました。

3.新たにキートレンド6に「免疫」が加わりました。

COVID-19で世界中が混乱しているこのご時世において、新たに加わったキートレンドの免疫は、大きな注目点となっております。
どこの国においても関心が高まっており、すでに多くの企業やブランドが開発に取り組んでおります。

記事では、課題として「差別化」のほかに「明確な効果を感じることの難しさ」を挙げています。確かに、NNBの記事においては、どのテーマにおいても”feel the benefit”(効果を実感する)というフレーズがしばしば登場するように感じます。
特に免疫においては、どのように効果を実感するのか、というのは難しい問題となることを改めて実感させる内容でした。

メガトレンド1「天然の機能性」とも関連する部分があると考えられますが、伝統的なナチュラル成分注目することも、戦略の一部として記載されています。詳細は要約記事にてお楽しみください。

COVID-19の影響を受け、消費者の健康への意識はより高まっていますが、一方、その「健康」は一概に「病気に罹らないこと」だけではないと考えられます。

メガトレンド2「細分化」にもあるように、それぞれの消費者による「健康」に対する定義や食事に関する行動が、市場の細分化を牽引していきます。
キートレンド8「多様化する甘味」では、勿論カロリーを如何に少なくするかの戦略がメインとなっているものの、「純粋な楽しみ」としての砂糖への需要は消えていません。
消費者は、健康に良いとされている食品に対しての砂糖には批判的でも、ご褒美としての食品に含まれる砂糖に対しては寛容である、といった内容も戦略の一部として取り上げられていました。

キートレンド9「新たなムード・マインドフード」でも、COVID-19禍におけるメンタルヘルスへの注目の加速が注目されています。

COVID-19の影響で今後のニュートリション業界が今後どう変化していくのかは断言できませんが、どのトレンドを読んでも、消費者に安心を届けることや、食は「楽しみ」の一つであり、身体的にも精神的にも「健康」であることの大切さが根本にあると考えられます。

本記事が、会員企業様の商品開発の一助となりましたら幸甚です。

(株)グローバルニュートリショングループ 若林 恵理

 

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

本日配信したNNBマガジンでは、2021年の食品、栄養、健康市場において鍵となる10のトレンドを取り上げています。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)11月&12月合併号  トピックス

今回、会員向けに日本語要約してお届けしたNNBの話題は以下の通りです:

●メガトレンド1 天然の機能性
●メガトレンド2 細分化
●メガトレンド3 ウエイトウェルネス
●メガトレンド4 スナック化は戦略の基軸
●メガトレンド5 サステナビリティ

●キートレンド1 より少ない、より良い、楽しみのための炭水化物
●キートレンド2 スイッチが入った動物性プロテイン
●キートレンド3 代替プロテイン―エンドウ豆を超える成長
●キートレンド4 多様化する腸のウェルネス
●キートレンド5 植物を便利に
●キートレンド6 追い風を受ける免疫力
●キートレンド7 燃料としての脂肪の発展
●キートレンド8 多様化する甘味
●キートレンド9 新たなムード&マインドフード
●キートレンド10 来歴の持つパワー

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[今号のハイライト]

keyTrend1:より少ない、より良い、楽しみのための炭水化物

サマリー
■炭水化物(砂糖を含む)は、消費者にとって体重増加の主な原因である。

■炭水化物は、ロックダウン中のベーカリーのトレンドが示すように心地よいものであり、ほとんどの消費者は今後も食べたいと思っている。消費者が好む炭水化物の食品をより改善した「罪悪感なく食べられる」炭水化物を提供する余地は多分に残っている。

■炭水化物に関する変化は、低炭水化物とケトのトレンドによる影響もあるが、2020年は糖尿病とCOVID-19の死亡リスクの関係性が影響を与えた。

■米国とカナダの糖尿病学会が低炭水化物ダイエットを認めたことで一般消費者にも広がった。

■炭水化物には4つの戦略がある:
1.より良い、より少ない、よりグリーンが多い炭水化物
2.エナジーのための炭水化物
3.ボリュームをカットする
4.罪悪感なく食べられる炭水化物

(会員向けニューズレター「NNBマガジン2020年11月&12月合併号」日本語要約版より抜粋)

【NNB(New Nutrition Business)】とは

NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。

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