こんにちは、GNGの若林です。

一足先に英語版をご覧になられた方は既にご存知のことと思いますが、今号のNNBは「25周年記念号」です。

NNBが創刊された1995年から今日に至るまでの25年間のトレンドを踏まえ、今後のビジネスのヒントを考察した論説が詰まった号となっております。

各論説では、様々な視点から「成功するためのカギ」が考察されています。

 

一つ、特に興味深いと感じたのが、論説8「ヘルスクレームの幻想」という記事です。

NNBの分析によると、ヘルスクレームが必ずしも成功の要因とはならず、むしろ失敗例が多い、という内容でした。

論説の要旨としては「ヘルスクレームは商品のメリットを簡単に伝える手段であるが、消費者のニーズと一致しなければ成功要因にはならない」ということでした。

また、「ヘルスクレームだけが注目のポイントではないが、科学的根拠は大事」とも述べられています。

 

確かに、今号にも「「楽しみを許容する」は最もパワフルな戦略かもしれない」という記事があるように(論説11)、「健康」だけでなく消費者は「楽しみ」も求めている、というのは事実と考えられます。

「純粋な楽しみ」を提供している、いわゆる砂糖たっぷりの商品も、これまでのNNBのケーススタディで数多く取り上げられてきました。

 

昨今、日本では機能性表示食品の届出が増加しており、2020年10月26日現在、届出件数は3,053件(撤回を除く)と相当な数の商品が機能性表示食品として届出されています。

弊社発行のGNGニューズレターでも随時ピックアップしていますが、「日本初」の珍しい機能性表示食品も続々と誕生しています。

特に、今年の8月に免疫の機能性表示食品が初めて届出されて以来、業界全体で機能性表示食品への関心が高まっております。

 

COVID-19禍において世界中の消費者の多くが「健康」を意識しており、トレンドも変化していく可能性がありますが、食事の第二次機能(嗜好的機能)とあるように私たちの食事の目的は「健康」だけではないと考えられます。

ヘルスクレームは一つの手段ではありますが、成功のためには「健康」だけではなく「楽しみ」の側面からも注目していく必要がある、ということがNNBの論説から読み取れると思います。

 

尚、今年発行のNNBはこれが最終号となります。

次に皆様にお届けするのは、いよいよ「NNB 10 Key Trends 2021」となります。

一足先に、今回のトレンドをご紹介いたします。

メガトレンド

1: Naturally Functional

2: Fragmentation

3: Weight Wellness

4: Snackification at the heart of strategy

5: Sustainability

 

キートレンド

1: Fewer carbs, better carbs, comfort carbs

2: Animal protein powers on

3: Alternative protein – growth beyond the pea

4: Digestive Wellness diversifies

5: Plants made convenient

6: Immunity gets a boost

7: Fat fuels growth

8: The fragmentation of sweetness

9: Emerging mood and mind foods

10: The power of provenance

 

日本語要約版は2021年1月にお届けいたします。

弊社スタッフ一同、記事の作成に尽力してまいりますので、どうぞお楽しみにお待ちください。

(株)グローバルニュートリショングループ 若林 恵理

 

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

本日配信したNNBマガジンでは、食品の将来を形づくるのはテクノロジー、それとも伝統? 、ヘルスクレームの幻想などを取り上げています。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)10月号  トピックス

今回、会員向けに日本語要約してお届けしたNNBの話題は以下の通りです:

●「ファンクショナルフード」から細分化まで:NNBの25年の歴史から学ぶ10の教訓
●食品の将来を形づくるのはテクノロジー、それとも伝統?
●適切な消費者を把握しターゲットにする
●サイエンスの商業化に成功するための7つのステップ
●導入と改革についてコーヒーが我々に教えてくれること
●コレステロール低下と心臓の健康:教訓
●ウェルネスビジネスビルダーが成功するための5つのステップ
●ヘルスクレームの幻想
●体感できる、または視覚でわかるベネフィット
●大企業もイノベーションの勝ち組に成り得ることを示す
●「楽しみを許容する」は最もパワフルな戦略かもしれない

グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。

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[今号のハイライト]

論説1「ファンクショナルフード」から細分化まで:NNBの25年の歴史から学ぶ10の教訓

1995年にNew Nutrition Businessを創刊した頃、栄養および健康が食品・飲料業界に大革命をもたらすという明らかな兆しが既に散見されていた。最初は一風変わっているとされるが、その後標準となる多くの良きアイディアと同様に、それはアジアで生まれた。

(会員向けニューズレター「NNBマガジン2020年10月号」日本語要約版より抜粋)

【NNB(New Nutrition Business)】とは

NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。

NNBを日本語で読めるのは、弊社が主宰するグローバルニュートリション研究会だけ

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*株式会社グローバルニュートリショングループは、New Nutrition Businessの日本におけるパートナー企業です。

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