消費者が求める最新ニュートリショントレンド予測でビジネスを加速

2019年の海外ニュートリショントレンドをふりかえる・New Hope

2019年の締めくくりに、今年発表された海外トレンドを振り返ってみましょう。

ニュートリション業界最大のメディアであるNew Hope社は、2019年のトレンド予測を以下のように取り上げました。

  • 再生農業:土壌の再生や生物多様性の回帰
  • プラントベース
  • グリホサートへの目覚めRoundup* の主成分  *ラウンドアップ とは、1970年にアメリカ企業のモンサントが開発した除草剤。
  • 冷凍食品(再ブレイク):急速冷凍技術の進化
  • ケトダイエット:ケトダイエットに特化した高脂肪バーや飲料
  • カンナビジオール(CBD2022年には220億ドルに

 CBDの話題に尽きない1年でしたね。そして、ケトダイエットへの関心も高まりました。

2019年の海外ニュートリショントレンドをふりかえる・NUTRA ingredients

 一方、原料にフォーカスしているNUTRA ingredientsは、2019年トレンド予測として、次の4つを上げました。

  • 食物繊維
  • ポストバイオティクス:腸内細菌の代謝物を体外で生産
  • iニュートリション:パーソナライズされた健康アドバイス
  • シニア向けスポーツニュートリション60歳以上を対象

 シニア向けスポーツニュートリションへの関心は、日本でも高まりました。

2019年の海外ニュートリショントレンドをふりかえる・FOOD navigator-asia

 では、アジアではどうでしょうか。 FOOD navigator-asia の2019年トレンド予測は、以下の通りでした。

  • プラスチック包装削減:サスティナビリティ
  • 砂糖削減
  • 地域産業:サスティナビリティ、地域経済の活性化
  • プラントベースト・プロテイン
  • ソーシャルコマース:ソーシャルメディアの要素を取り込んだeコマース

 プラントベースプロテインが、一気に市場化した感があり、その一方でホエイプロテインも好調でした。

New Nutrition Businessの10キートレンド

そして、GNGが15年間、信頼関係を築きともにビジネスを続けてきた英国 The Centre for Food & Health Studies社発行の業界専門誌(年間11回発行)「New Nutrition Business」が毎年発表している「10キートレンド」の2020年版は、以下の通りです。

  • トレンド1:腸のウェルネス
  • トレンド2:良い炭水化物、悪い炭水化物
  • トレンド3:プラントベース(植物由来)
  • トレンド4:砂糖
  • トレンド5:プロテイン
  • トレンド6:脂肪再生
  • トレンド7:ミート再生
  • トレンド8:本物らしさ&来歴
  • トレンド9:エナジー2.0
  • トレンド10ムード

GNG研究会会員の方には【日本語要約版】を無償にてご提供します(非会員の方には有料販売を予定)。皆さんへお届けできるのは、年明け1月15日を予定しております。

2020年のスタートダッシュにお役立ていただければと思います。

それでは、良いお年をお迎えください。

株式会社グローバルニュートリショングループ 代表取締役 武田 猛

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

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本日配信したグローバルニュースでは、グルテンフリーのトレンドのほか、UFCアンチドーピング方針改訂や、オメガ3 EPAのADHD改善の可能性を示唆するニュースを取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■GNGグローバルニュース 2019年12月27日号 トピックス

●ブランド再生が相次ぐナチュラルフード業界、パッケージ変更したブランド16例
●2020年に注目すべきグルテンフリー9つのトレンド、GIGが分析
消費者が求めるグルテンフリートレンドで、ビジネスを加速
●劇的な変化を示す若い世代の食文化と一世代前の食文化への柔軟な対応が重要
●大手ブランドの今後は消費者の進化に足並みを揃えられるかにかかる、Rabobankが分析
●消費者の目を引くヘンプ配合商品7つを紹介
●オメガ3 EPAはADHD小児の持続的注意を改善する可能性、台湾研究
●早朝の高炭水化物摂取を軸とした食事法はⅡ型糖尿病の改善に有効である可能性
●中国の健康補助食品、YYBは農村部の乳幼児の発育改善に有効である可能性
●プロバイオティクス摂取はアルコール性肝障害の緩和に有効である可能性
●American Nutrition Association、「栄養学を医療体制の中心に据える」を目標に発足
●USFとUSADAがUFCアンチドーピング方針を改訂、アスリートの保護を目的に

[今号のハイライト]
2020年に注目すべきグルテンフリー9つのトレンド、GIGが分析
消費者が求めるグルテンフリートレンドで、ビジネスを加速

[2019/12/10] [newhope.com]

米国の食品市場では相変わらず、セリアック病や小麦アレルギーなど健康上の理由からグルテンフリー食品部門の成長が目に付く。市場調査会社、Adroit Market Research社の分析では、同市場の年間成長率は2019~2025年で9.5%を示し、その収益は64億3,000万ドルに達するものと予測する。

欧米最大のグルテンフリー食品認定機関、Gluten Intolerance Group(GIG)のマーケティングマネージャー、Jeanne Reid氏によると、米国市民の1%(約300万人)がセリアック病に掛かっていると推測されるが、13%(約4,000万人)がセリアック病患者ではなくてもグルテン過敏症と考えられている。

同氏はこのトレンドを以下のように分析している。

1. グルテンフリー商品は増え続ける

GIGが2005年に設立され、その年にグルテンフリー食品の認証を受けたのは1社のみだった。その後、市場に出回るグルテンフリー食品の数は急増し、2010年には約1万点、2019年11月の時点で、世界で63,794点もの認証を行った。次の5年間で8~10%の成長が期待されている。最も大きなグルテンフリー市場は米国である。

2. 企業買収が続く

大企業が相次いでグルテンフリー食品分野に参入している。その中で、大企業は自然食品や原料に強い中小企業を買収し、傘下に入れる傾向が目立つようになった。例えば、冷自然食品生産企業のBoulder Brandsを買収したPinnacle Foods社は、大手食品会社、Conagra社に買い取られている。

3. 自然食品部門以外でもグルテンフリーが健闘

もちろん、ベーカリー部門でグルテンフリートレンドは持続しているが、化粧品部門でもその注目度は高まっている。化粧品、栄養食品などの直接販売を行うArbonne社は、セリアック病患者が化粧品など食以外の商品にも反応することに注目し、グルテンフリーのスキンケア商品、ビタミン類などの栄養食品を手掛けた。現在では、サプリメント販売企業のCountry Life社やGarden of Life社もグルテンフリーのビタミン類を商品ラインに加えている。

4. ラベルの透明性

ラベルの透明性への重要視が増し、消費者の29%は、商品に何らかの認定マークが付いているかどうか気にしている。この点で、グルテンフリー認定は、地域および全国的流通経路を探している中小規模の企業にとって役に立つだろう。

5. グルテンフリー、グレインフリーフラワー(小麦粉)部門の拡大

グルテンフリーの代替フラワーが注目を集めている。多くのフラワーメーカーも、フラワーに代わる使い勝手の良い代替商品の開発に力を入れている。例えば、King Arthur Flour社はグルテンフリーフラワー、グルテンフリーミックスなど多くの商品を販売する。原始人ダイエットとも言われるパレオダイエットなどがこれらの商品に対する消費者の関心を後押ししている。代表されるものは、ヒヨコ豆、黒インゲン、リョクトウ、カリフラワー、ココナッツを原料とする商品で、セリアック病患者以外にも健康志向の消費者の興味を引いている。リンゴやバナナでできたフラワーは新しいトレンドになっており、コーヒーやビーツでできたフラワーなど目新しい商品も登場している。

6. 便利で簡易なグルテンフリー食品

現代の消費者は、手間をかけずにすぐ食べられる商品に向かう傾向が強くなっている。スナックとしてではなく、グルテンフリーのピザ、スープなどを「食事」として求めている

7. 酒類製造ブランドもグルテンフリーへ

テキーラ、ウォッカ、ビール会社でさえ、グルテンフリー認証に関心を示している。

大麦ベースのビールからグルテンを取り除くことは可能だと考えるビール会社もあり、多くの認証機関はこうした商品を認証対象にしていないにもかかわらず、グルテンフリー穀類の使用を謳う酒造会社は増えている。

8. グルテンフリー認証を受けた代替肉の増加

グルテンフリー生活を送る消費者は乳製品フリーにも目を向けるため、代替肉、代替乳製品を無視できない状況である。セリアック病患者の小腸の絨毛はダメージを受けており、肉類、乳製品など炎症を起こしやすい食品が消化されにくい。

9. オート麦の注目度が上昇

グルテンフリー食品にはオート麦が多く使用される。だが、グルテンフリーのオート麦が使われているといって、すべてが安全であるとは限らない。グルテンフリー認証を受けたオート麦は安全ではあるが、それ以外は小麦などグルテンを含む穀類による二次汚染の危険性が高い。

(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2019年12月27日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と16年間のコンサル経験を積み、34年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外600以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。