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日本にいると、海外のトレンドがあまりピンとこない事が時々あります。
今号でも記事としてピックアップしていますが、低炭水化物・低GIトレンドの背景には、ケト・ダイエット、パレオ・ダイエットという、異なるトレンドの影響があります。
トレンドはそれ自体が単独で発生している訳ではなく、複数のトレンドが絡み合っています。トレンドを先取りするには、広い視点が求められます。
ケト・ダイエットは、今年のNatural Products Expo West報告会でご紹介したとおり、総摂取カロリーのうち、脂質75%、たんぱく質20%、炭水化物5%にする食事法で、体をケトーシス（血中のケトン体を増加させた）状態にすることで、短期間で減量効果があるという事で、近年大人気の食事法です。
2018年から2019年にかけて、Googleでの検索数が急上昇しました。展示会場のみならず、店舗でも「KETO」という文字を、とても多く見ました。
パレオ・ダイエットは、旧石器時代の食事法を再現した食事法のことです。
人工的に手の加えられていない野菜全般、肉、魚、果物、ナッツ、卵を主な食材とします。炭水化物、豆類、砂糖や塩を含む調味料、乳製品、添加物を摂らないようにします。
「パレオダイエット」は、2013年に最もGoogleで検索された食事法（ダイエット法）でもあります。現在の欧米（主に米国）での低炭水化物・低GIトレンドのこれらの影響を強く受けています。
ダイエット法、あれこれ
昨今、日本で話題となったダイエット法を振り返ってみると、
・ZONE ダイエット
・シュガーバスター
・炭水化物中毒者のためのダイエット
・プロテインパワー
・グルコースレボリューション
・グリーンウイッチ
・鈴木その子式ダイエット
・48時間ハリウッドダイエット
・BOOCSダイエット
・北村式食事法
・主食抜きダイエット
など、数え上げたらキリがありません。
Atkinsダイエットの変型判も多くありますが、日本独自のメソッドもあります。
ウェイト・ロスからウェイト・マネジメントへ。
そして、ウェイト・ウェルネスが現在の大きなトレンドです。
パーソナライズされたニーズに、どの様に応えていくか、英知が求められます。
■グローバルニュース 10月11日号トピックス
- 「米国の酪農および畜産業は2030年までに崩壊」、微生物プロテイン工場にとってかわられると予測
- 消費者は食物繊維を意識している–米、ブラジル、メキシコ調査
- 機能性食品の注目度が急上昇–Tastewise社分析
- 未来の食品、農業テクノロジーを展示、紹介–FoodBytes! By Robobank
- 乳児向けブレインフード？Cerebelly、veggie-firstシリーズを発売
- Albertosons社、自社ブランド「Own Brands」から冷凍食品55品を新発売
- ピクノジェノールR摂取はエクササイズ後の回復に有望
- ジョージワシントン大学研究チーム、健康なヒトの腸内細菌、157種を確認
- Lesaffre社、酵母由来プロテインの開発へ
- スタートアップ企業、AC1 Foods社、低炭水化物・低GIのパンとチョコレートを新発売
- ネスレ社、小児の将来的アレルギー発症予防プログラムへの取り組み
- DuPont社、BY-HEALTH社との協同でプロバイオティクス商品の開発へ
- 5歳未満の乳幼児は何を飲むべきか、Healthy Eating Researchが新ガイドラインを発表
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