COVID-19パンデミック以降の機能性食品トレンドはメンタルヘルス、認知力関連、ほか|GNGグローバルニュース2021年12月24日号

こんにちは、GNGの和泉です。
12月24日号のグローバルニュースをお届けいたします。

今号が2021年最後のグローバルニュースとなります。
様々なニュースに加え、2022年のトレンド予測を複数取り上げています。
ぜひご覧ください。

そして2022年のトレンド予測といえば、NNBによる「10キートレンド」といえるでしょう。
現在随意日本語要約作業を行っていますので、配信までもうしばらくお待ちください。

ここで一足早く、10キートレンドの「スイッチが入った動物性プロテイン」から一部抜粋してご紹介します。
著者Julian Mellentin氏は、2015年と比較して次のように述べています。

「2015年に誰かが2021年までにミートスナックカテゴリーがプラントベース肉代替品カテゴリー全体の3倍の規模になり、2倍の速さで成長するだろうと言ったとしたら、恐らく誰も信じなかっただろう」

「2020年に米国で最も成功した10の新製品のうちのひとつが、乳脂肪分25%のアイスクリームブランドRebelで、ウエイトコントロールの一環として食されているという事実も信じることは難しいだろう」

「さらに、2016年から2021年の間に全乳市場が10億ドルの成長を遂げたことも、ありそうにないと考えるだろう」


上記の可能性は2015年当時の業界の常識に反していましたが、これらはすべて実現しています。

例えば、米国のミートスナックの売上は、2021年に19%増の42億ドルと目覚ましい伸びを示し、多くの消費者ニーズに合致していることが反映されています。スーパーマーケットでの伸びが最も大きく、最も知られていないサクセスストーリーのひとつです。
コラーゲン市場も成長しています。
女性、特にZ世代とミレニアル世代の若い女性たちは、牛由来コラーゲンを受け入れ、彼らの多くはプラントベース主体の食生活を送っているそうです。
これは、消費者がプラントベース製品だけを望んでいる訳ではないことを伝えています。
消費者は「自分に合ったもの」を求め、柔軟にイノベーションを受け入れることができるのです。

もちろん、プラントベース市場も力強く成長しています。
しかしNNBは、「健康」の意味についての消費者の信念が細分化されているため、プラントベースは消費者が行う多種多様な選択のひとつにすぎない、と伝えています。

以上、2022年10キートレンドのほんの一部となりますが、本編を楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

(株)グローバルニュートリショングループ 和泉 美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

本日配信したグローバルニュースでは、COVID-19パンデミック以降の機能性食品トレンドはメンタルヘルス、認知力関連、KeHE社による2022年の10の食品および飲料トレンド、2022年に米国食品および飲料業界が注目すべき法規問題: CBD規制からプラントミルクのラベル表示まで、など12の記事を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

……グローバルニュートリション研究会 会員企業様は、会員サイトにて、すべての記事をお読みいただけます。

会員の方はこちら お問合せはこちら

■GNGグローバルニュース 2021年12月24日号 トピックス

●KeHE社による2022年の10の食品および飲料トレンド
●ヌートロピクスへの新しいアプローチ:異なる3世代の消費者の脳の健康サプリメント需要に対処する
●変化する小売業界の2022年に向けた予測
●EPA・DHAオメガ3脂肪酸市場の現状:ロジスティックの問題にも関わらず根強い需要
●COVID-19パンデミック以降の機能性食品トレンドはメンタルヘルス、認知力関連
●ポリフェノール抽出物が過体重および肥満の人の食欲を調整する可能性
●プラントベースたんぱく質の高摂取の継続はメタボリックシンドロームリスクを減少する可能性
●長期的TREは健康的に減量できるが筋量も減少する可能性
●IBS症状に対する低FODOMAP食の有効性は腸内細菌叢の変化に起因する可能性
●ビタミンK2が心臓の健康維持に有効である可能性:研究レビュー
●ビタミンB群の補給はMCI高齢患者の認知力改善に有効である可能性
●2022年に米国食品および飲料業界が注目すべき法規問題: CBD規制からプラントミルクのラベル表示まで

[今号のハイライト]
COVID-19パンデミック以降の機能性食品トレンドはメンタルヘルス、認知力関連

[2021/12/10] nutritionaloutlook.com

COVID-19パンデミックが続く中、米国の消費者の関心は脳、そして免疫の健康集中しており、それは機能性食品市場の成長に大きく関与している。
消費者は、体や心の不調と食が繋がることに既に気づいており、食品選びには慎重になっている。Nutrition Business Journal誌に掲載されたGlanbia Nutritionals社(米シカゴ)の調査によると、機能性食品・飲料市場は2020年に770億ドル規模に達し、2021年は820億ドルを計上すると見込まれている。

COVID-19パンデミックの影響はもちろんあるが、その以前から消費者は健康維持、疾患予防の目的で機能性食品に注目し始めていた。「自分の体にとって、何が良いのか、相応しいのか」を考えることが、購買決定の大きな要素になっているのだという。

パンデミック以降は特に、「免疫機能の向上」が世界の関心のトップを独走している。市場調査会社FMCG GURUS社が行った「How Has COVID-19 Changed Consumer Behavior?」によると、世界の消費者の65%が「COVID-19パンデミックが原因で免疫の健康が気になる」と答えている。
大手食品原料メーカーKerry社の消費者調査でも、健康食品の購入要因として「健康な骨と関節」を抑えて「免疫サポート」を優先するという割合は58%にのぼった。

また、メンタルの安定や脳の健康を保てる商品を探す消費者も増えた。食品トレンド予測を配信するスタートアップ企業Spoonshot社(インド)の分析では、メディアにおける認知力関連の参照件数が、2021年1月から9月までで22%増加している。メンタルヘルス関連は16%増だった。

認知力分野で話題になっているものは、例えば、グリーンオーツ麦抽出物で、まだ育ち切っていない地上部分から抽出したエキスが、パフォーマンススピードや実行機能、作業記憶、注意力などの改善に有効だと指摘する研究が発表されている。

その他、Lテアニン、Lグルタミン、コリンなどがメンタルパフォーマンスを改善する成分として紹介されている。リモートワークやオンラインによる作業が増加し、長時間のスクリーン使用で目を酷使することから、ビタミンC、E、亜鉛、ルテイン、ゼアキサンチンといった栄養素も相変わらず人気である。

同じく現在大人気の機能性食品はプロバイオティクスだが、これも認知力やメンタル、気分の安定をもたらすと示唆されている。最近では、腸脳相関という話題をよく耳にするようになったが、脳の他に、肺、口腔なども腸との相関が示唆されている。

ただ、腸内細菌に関心を示す消費者が気を付けたいのは、科学的エビデンスが確立されている菌を選ぶことである。例えば、有胞子性乳酸菌のバチルスコアグランスGBI-30、6080株は、免疫と消化器の健康をサポートすることを示唆する研究が25件以上も報告されている。

さらに、機能性、味や食感の良さばかりでなく、含有成分や原料がナチュラルでクリーンあること、そして含有成分の数ができるだけ少ないシンプルな商品への強い要望が、消費者トレンドとして挙がっている。

(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2021年12月24日号」より抜粋)

※一般社団法人ウェルネス総合研究所が運営する情報発信プラットフォーム型メディアにて、認知機能や脳のパフォーマンスを向上する成分として注目を集めている「ヌートロピック」について弊社代表の武田が解説しています。

【前編】健康な人の認知機能やパフォーマンスを向上する「ヌートロピック」の可能性
【後編】人生100年時代の必需品となるか?「ヌートロピック」との付き合い方

脳の健康補助食品市場でビジネス展開をお考えの皆様のために、ヌートロピックにおけるビジネス展開を成功させるために必要な「6つの戦略」を概説したヌートロピック戦略レポートも好評発売中。
「ヌ―トロピック:新興市場で成功を収めるための戦略と要素」お申込みはこちら

 グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。

会員の方はこちら お問合せはこちら


グローバルニュートリション研究会とは?

世界中のニュートリションに関する情報の洪水の中から価値ある情報を厳選し、タイムリーに提供する、日本で唯一のサービスです。

単なる情報ではなく、これまで、弊社が関わった600以上のプロジェクトから得た経験や知見もお伝えしています。

ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。

グローバルニュートリション研究会について

 

最近の記事

CONTACT

  • TEL:03-5944-9813

お問合せフォーム

PAGE TOP