3月に開催されたNatural Products Expo Westで出展が目立ったコラーゲンですが、2014年以前はジョイント・ヘルスやボーン・ヘルス、スポーツニュートリション分野の製品がほとんどでした。
市場規模も2014年をピークにマイナスが続いていました。

その後、美容訴求の商品が増え始め、2017年のExpo Westでは「GNGの注目トレンド」としてコラーゲンを取り上げました。「内外美容」のコンセプトが消費者に浸透し、「コラーゲン」を中心に美容訴求市場が活発化している、と感じられたからです。

特に、Twinlab社が2015年に買収したレスベラトロールサプリメントで有名なReserveage Nutritionブランドからは、「あなたに適した体の内側から美しくなれる商品はどれ?」というタイトルのもとにコラーゲンを中心に女性の美容、あるいは美容+αを訴求した10商品のラインナップが壁いっぱいに陳列されていたことに目が惹かれました。

日本では美肌訴求が中心ですが、米国では「美肌」「髪」「爪」「アンチエイジング」など、幅広く美容サプリメントに用いられています。

今年のExpo Westでは、コラーゲンサプリメントではNeocell社、今号の記事にも取り上げたFurther Food社の製品が目立っていました。

更に、サプリメント以外にも、コラーゲン配合野菜ジュース(冷製スープ)、コラーゲン配合オートミール、コラーゲン配合ニュートリションバーなど、様々な商品への利用も広がっています。

VITAL PROTEINSというコラーゲンショットも目を引きました。

関節、骨、スポーツから美容へ用途が広がった米国とは逆に、日本ではコラーゲンのスポーツニュートリション分野への利用が広がっています。

このように国内と海外が、同じ素材・成分でも異なる市場を形成していることはよくあります。古くは、CoQ10、αリポ酸、L-カルニチンなどがそうで、規制緩和に伴い日本での食品利用が可能になりましたが、米国とは違う訴求でした。

当時私はこれを「リ・ポジショニング」と呼んでいましたが、今でもこの手法は有効だと思います。

海外と日本との違いを逆手に取る、このようなトレンドの導入の仕方もあると思います。

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820日号トピックス
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●低脂肪・無脂肪が好まれる中、加工でんぷん、代替でんぷん市場が急成長
Nestleが「最も価値のあるブランド」1位に–Brand Financeブランド評価
PLT、スポーツグレードの「RhodioLife」を米国で販売
●元FDA長官「迅速なCBD商品の法整備を」ワシントン・ポスト紙
Hormel Foods社、少人数用の「Natural Choice Single Serve」シリーズを新発売
Further Food、女性を意識したコラーゲン商品「chocolate collagen peptides」を新発売
MusclePharm社、粒状プロテインキャンディ「MusclePharm Protein Candies」を新発売
vitafusion社、Beautycon LAで「Gorgeous Hair, Skin and Nails multivitamin」を紹介
●動脈瘤形成に平滑筋細胞が関わり、ビタミンK2が血管の健康を維持する可能性
●お茶、キノコ摂取は認知機能低下を遅らせる可能性
●クラゲは食糧危機や環境保護に役立つか、健康成分にも注目
Nestle、オーガニック売上高が3.6%の伸び
Prinova社が豪州の新子会社でAPACへ進出
●ヘンプ、CBD商品の小売会社は未だにリスクを背負っている
AGESがサプリメント、化粧品の抜き打ち検査で不正な成分やラベル表示を発見

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18年間の実務経験と15年間のコンサル経験を積み、33年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外600以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。