機能性表示食品制度とその精神|健康食品ワールド第81回

こんにちは、GNGの本崎です。

機能性表示食品制度が始まって今年で5年を迎えています。
膨大な資金と人材を持つ大手企業中心だったトクホでは、小資本の中小企業は太刀打ちできない現状がありました。

アベノミクスの「3本の矢」の一つ、成長戦略の規制緩和による経済政策で、食品の「機能」を打ち出す道が拓かれました。

GNGに入り、本格的に健康食品ビジネスに携わるようになった私は、短期間のうちに知識を身につける必要性に直面したのですが、恥ずかしながらはじめはこの機能性表示食品の「機能」という言葉の意味がよくわかりませんでした。

そこで勉強を進めていくと、根源的な問いに突き当たりました。

食品のもつ3つの「機能」~人はなぜ食べるのか?

人は、なぜ食べるのか?

そこに、この「機能」という言葉を理解する鍵となる要素がみつかりました。

文部省(現在の文部科学省)の特定研究「食品機能の系統的解析と展開」(1984~86年)では、食事の機能を大きく3つに分類されています。

1)生きるために食べる(栄養機能、一次機能)

2)味わうために食べる(感覚機能、二次機能)

3)調子を整えるために食べる(生体調節機能、三次機能)

私たちは食べるとき、お腹がすいたから食べる、美味しいから食べる、さらに身体の調子を整えるために食べているのですね。

栄養があるから、といって、あまりにもおいしくないものは日常的に食べることができません。また、おいしいからといって身体の調子を崩すような成分が入っていたら、当然のことながら問題があります。

人が健康でいられるためには、これらの機能のバランスがとても大切だということですね。

機能性表示食品について考えるとき、食品を扱う企業で商品を企画する立場なら、
「食べたらどうなるか?」について科学的根拠をもって胸を張って訴えることができれば、その商品の魅力を存分に消費者に伝えることができるでしょう。

その大枠の概念が理解できたとき、なるほど、これからは機能性表示食品の時代だということを、肌感覚として実感をともなって理解することができました。

「許可・承認」や「許認可」ではなく「届出」

この仕事を始めた時、機能性表示食品にするには国の「認可」をとるのだと思っていました。つまり、トクホとの違いがわかりませんでした。

「認可申請」ではなく、「届出」だよ、と教わりました。

機能性表示食品は、企業自らの責任で「届出」をするのであって、国から認めてもらう制度ではない、と知りました。

これには初めは戸惑いました。

「具体的に何をどうするか」は、ガイドラインには一切書かれていません。

あくまで、企業が自己責任で科学的裏付けをそろえて届け出るのです。そして、その届出内容は、誰もがアクセスできるデータベースに公開されていくのです。

これには、自己規律がともないます。

健康食品ビジネスには、ごく一部の悪徳業者が暗躍しがちです。このコロナ禍においても、不適切な表現を用いる企業が出てきて消費者庁による指導を受けています。

しかし、すべてが白日にさらされてしまうのであれば、ラベルに書かれた内容と実際が異なる場合に厳しく追及を受けることは明らかですし、倫理に反する業者は自然淘汰される仕組みなのだとわかりました。

代表の武田は、この業界で働くすべての人が自分の仕事に誇りをもてる社会をつくりたい、と繰り返し語っています。

この機能性表示食品制度とは、その健全な健康食品ビジネス業界づくりをけん引するものだという制度のもつ精神をわずかにでも理解することになりました。

短期間で届出に必要な知識を身につけるには?

日々仕事をしていると、勉強しなくてはいけないことが山のようにあります。
一方、ビジネスにはスピードが求められます。

どうしたら短期間で知識をつけて、スキルを高めることができるのでしょうか?

そこで解決策として私が代表から教えてもらったことは「人に教えるつもりで学ぶ」こと、そして「学ぶそばから教えること」でした。

入社して以来、ごく短期間で、これまでこんなに勉強したことはないというくらい毎日が学びの連続です。そして、学んだそばから教え、また発信を続けています。

まだまだ未熟で恥ずかしいばかりですが、これからも挑戦を続けていきたいと思っています。

機能性表示食品届出指導員養成講座について

この機能性表示食品制度について、一気にエキスパートへの道を歩める養成講座があります。

それが「機能性表示食品届出指導員養成講座」です。

この講座は、2018年農林水産省の補助受け、機能性表示食品制度の円滑な普及を図るために始まり、すでに全国に約90人の指導員が誕生しています。

制度についての講演や相談会を重ねた中で、その場では理解したつもりになっていても、実際に届出を進めていこうとすると途端にわからないことにぶつかってしまいます。

いくつもの法律が関係していて専門的な用語も多く、それらを今さら人にききづらい、といった状況もあると思います。

そこで、この指導員養成講座で届出に必要な事柄を体系的に学ぶことで、自分の知識やスキルが高まるのと同時に同僚や後輩に教えることもできるようになります。

人に教えようとすると、教えている相手から素朴な質問が挙がりますから、そこでわかりやすく平たい言葉でかみ砕いた説明できない時には、そこには何か十分には理解していない事柄があることがわかります。そうして教えながら、より深い理解が得られるようになります。

届出書類を書くにしても、その根拠を誰にでも簡潔に納得感のある説明ができるようになっていれば、届出後の対応にも必ず役に立つはずです。

届出の準備を進めていく中で自社の強みや課題を明確にすることができますので、共通言語として社を挙げて講座に取り組む中小企業も出てきています。

機能性表示食品に向けて効果的に届出するコツ

届出養成講座に興味がありましたら、初めての届出に挑戦する方に全体の流れをつかんでいただける無料メール講座をご用意しましたのでぜひご登録ください。

来月以降、届出指導員養成講座プレセミナーを開講します。
無料メール講座にご登録の方に優先的にご案内いたします。

【無料メール講座】初めてでもできる!機能性表示食品に向けて効果的に届出するコツ

<コンテンツ目次>

【はじめに】5年目を迎える機能性表示食品制度届出の現状
【第1回】全体スケジュールの決定/商品企画(本メール)
【第2回】商品設計と品質管理法
【第3回】安全性の評価/機能性の評価
【第4回】生産・製造および品質管理に係る事項
【第5回】機能性表示の作り方/届出書類の作成

<特典のご案内>

〇特典1 オンライン個別相談


機能性表示食品届出に対する現状の課題を整理するための
無料個別相談】が受けられます(1時間、オンライン相談可)

〇特典2 受講者限定サイト


無料講座の内容をまとめて復習できる
受講者限定サイト】をご用意しています。

〇特典3 機能性表示食品届出タスクリスト


第5回目にはアンケートで感想をお送りくださった方全員に
『GNG特製・機能性表示食品届出タスクリスト』をプレゼントします。

無料メール講座に申し込む

(ご参考)機能性表示食品の届出動向を垣間見る

消費者庁のホームページには、これまで5年間に届出されたすべての商品のデータベースがあります。これは誰でも見ることができます。

GNGでは会員向けにこの膨大なデータベースが消費者庁によって更新されるたびにその動向を要約したレポートをつくり公開しています。

2019 年 12 月プレスリリース
機能性食品・サプリメント企業商品開発担当者向け
「機能性表示食品・届出動向レポート」提供開始
〜特産物の機能性表示で、各地の地方創生プロジェクトにも寄与〜

実際に届出された商品の成分や訴求ポイント、裏付けとなるエビデンス、届出された表現、また撤回された理由などを紐解くと、これから届出しようとする商品企画や商品設計の大きな参考になります。

皆様の健康食品ビジネスに少しでもお役に立てましたら幸いです。

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