消費者庁の「健康食品の表示に関する検討会」の迷走ぶりをしり目に、医療機関を通じたサプリメントの販売を試みる企業が増えてきました。
私は「プロフェッショナル・ユース・サプリメント」と呼んでいますが、今後期待できる販売チャネルだと思います。
冒頭のコメントには、「プロフェッショナル・ユース・サプリメント」の市場形成が進んでいる米国の先行事例を分析し、日本で成功する為に必要なポイントをまとめてみました(実際にサプリメントを販売している医師にインタビューした結果も踏まえて)。
一番の懸念は、日本ではまだまだCAM(補完代替医療)が受け入れられていない(理解されていない)事と、CAM従事者の地位の低さです。
また、NIHやNCIなど国の研究機関やAHA(アメリカ心臓病協会)など医療団体による、栄養やサプリメントの研究が進んでいる米国と、企業努力のみの日本とではエビデンスの質と量にかなりの差が有る事です。
更にサプリメントの経済効果(医療費削減効果)もシュミレーションして、サプリメントの存在意義を高めるようなスタディもされています。
無い物ねだりをしていても事態は好転しません。出来る事から始めましょう。
先行するファンケルを追う形でDHCが医療機関向けサプリメントの販売を開始しました。
サンスターは歯科医師ルートでタブレットタイプのトクホの販売を開始します。
新しい流れが生まれつつあります。
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■GNGニューズレター 2010年6月16日号トピック
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●ユニーなど4社、共同企画「からだスマイルプロジェクト」より1個199kcalのメロンパンを発売
●日本アムウェイ、「ニュートリライト スマートプログラム」を発売
●サンスター、「オーラルヘルスタブレット カルシウム&イソフラボン」を歯科医院むけに発売
●アサヒフードアンドヘルスケア「スリムアップスリム プレシャス シェイク」7食入りを発売
●サッポロ飲料、人工甘味料、着色料不使用のドリンク「素のままづくり 梨のしずく」を発売
●DHC、医療機関専用サプリメント「DHC FOR DOCTOR」を発売
●サントリー食品 栄養ドリンク「知的・栄養補給 インテリゲン」を発売
●ケンコーコム、シンガポールの子会社を通じ米国のサプリメントを販売
●富士経済、清涼飲料の国内市場調査結果を発表
など
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