こんにちは、GNG武田です。
NNB10キートレンド2024年版日本語要約版をお送り致します。圧巻の208ページです(表紙含む)。
読むのに半日以上かかりました(さすがに集中力が続きませんでしたので、2日に分けて読みました)。内容を理解しながらですと、8時間くらい必要かも知れません。
この内容をどのように4時間の「理解度アップセミナー」にまとめようかと、今から悩んでいます。
メガトレンド1:ウエイトウェルネス&メタボリックヘルス
メガトレンド2:健康に関する信念の細分化
メガトレンド3:天然の機能性
メガトレンド4:スナック化は戦略の基軸
メガトレンド5:サステナビリティ
キートレンド1:多様化する腸のウェルネス
キートレンド2:炭水化物:よりよく、より少なく
キートレンド3:植物を便利に
キートレンド4:スイッチが入った動物性プロテイン
キートレンド5:植物性プロテイン
キートレンド6:血糖値フレンドリーの台頭
キートレンド7:脂肪の再定義
キートレンド8:ムード&マインド
キートレンド9:ホルモンヘルスの台頭
キートレンド10:リアルフード&超加工食品の挑戦
2024年版を読んだ第一印象ですが、これまで以上に各トレンドの関連が強くなってきており、トレンドを取り入れる際も、これまで以上に深い理解が必要だと感じました。各トレンドの関連性が重要で、複数のトレンドとの結びつきが成功のカギであることも、多くの事例で説明されています。
NNB10キートレンドは、ニュートリション業界(ウェルネスフード業界)にとって最も重要かつ長期的トレンドに注目しています。毎年劇的に変化するものではありません。そして、読者の皆さんの戦略意思決定の判断材料になります。
NNB10キートレンド2024では、メガトレンド1に「メタボリックヘルス」という文言が追加されました。2023年までは「ウエイトウェルネス」のみでしたが、このメガトレンドに追加された形になっています。メタボリックヘルスとはあまりなじみのない言葉ですが、昨年のNNBマンスリーレポート7月号に初めて登場しました。メタボリックヘルスとは、身体がエネルギーをどれだけうまく作り、処理しているかを示すとされていますが、血糖値の急上昇を引き起こさない食品を選ぶなどの食事を含む生活習慣によって容易に改善できます。
日本でも、血糖値コントロールによるウエイトウェルネスは定着していると思います。
10キートレンド2024では、新たに2つのキートレンドが加わりました。
キートレンド6:血糖値フレンドリーの台頭
キートレンド9:ホルモンヘルスの台頭
「血糖値フレンドリー」は、メガトレンドの「メタボリックヘルス」が具体化されたもののように見えますが、実際には幅広いヘルスベネフィットと関連しています。また、「ホルモンヘルス」は、昨今の「フェムテック」ブームに連動しているようですが、「フェムテック」が女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品・サービスにフォーカスされがちなのに対して、「ホルモンヘルス」は食品、または食事をベースに捉えられています。
よく「10キートレンドを、どのように活用すればよいのか?」と聞かれます。
私は、次の3つ視点で活用できるのではないかと考えています。
- ファクト全体の変遷を俯瞰し、トレンドと関連付ける
- 特定のトレンド変遷を分析する
- 複数のトレンドの関連を分析する
また、「メタボリックヘルス」の事例が示すように、NNB10キートレンドの理解を深めるには、10キートレンドのみではなく、毎月のレポートの事例を読んでおくことも重要だと思います。
トレンドは突然変化するものではなく、その変化の兆しは小さな事例から見ることができます。小さな変化から大きな流れの変化に気付くことができると思います。そのためにも「定点観測」は重要です。
それでは、NNB10キートレンドをじっくりとお楽しみください。そして、理解をアップさせたいとお考えの方は、是非、「理解度アップセミナー」にご参加ください。
(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛
【NNB10キートレンド2024理解度アップセミナー】のご案内
※参加方法は会場参加とオンライン参加のハイブリット形式で行います
【日時】2024年1月25日(木)13時~17時
【講師】グローバルニュートリショングループ
代表取締役 武田 猛
【参加費】GNG研究会会員:5,500円(税込)/名
一般 :10キートレンド購入者様/1名様
※お申込み後請求書を発行致します。期限までにご入金をお願い致します。
【会場参加】定員:20名※先着順
場所:神田カンファレンスルーム
住所:東京都千代田区神田錦町3-18-3 錦三(キンサン)ビル 3階SeminarRoom3
▶会場参加お申込み
【オンライン参加】
ZOOMを利用した配信(アクセス開始:12:45〜)
※お申し込み後アクセスURLを開催日3日前までにお申込み頂きました
メールにご連絡いたします。
▶オンライン参加お申込み
【申込締切】2024年1月19日(金) 23:59
※会場参加につきましては、席に限りがあるため先着順にて受付致します。
※会場参加が満席の場合はオンライン参加のご案内をさせていただきます。
この記事について
GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。
毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。
本日配信したNNBマガジンでは、大きなベネフィットはクリーンラベルにも勝る、パンデミックの年に消費者が求めたのは、酒類、エナジー、罪悪感なく食べられるもの、米国人の最重要リストの上位は、たんぱく質、より多くの植物、より少ない糖質 などを取り上げています。
この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
■NNB(New Nutrition Business)10キートレンド2024 トピックス
今回、会員向けにお届けしたNNB日本語要約版のタイトルは以下の通りです:
●Mega Trend 1: ウエイトウェルネス&メタボリックヘルス
●Mega Trend 2: 健康に関する信念の細分化
●Mega Trend 3: 天然の機能性
●Mega Trend 4: スナック化は戦略の基軸
●Mega Trend 5: サステナビリティ
●Key Trend 1: 多様化する腸のウェルネス
●Key Trend 2: 炭水化物:よりよく、より少なく
●Key Trend 3: 植物を便利に
●Key Trend 4: スイッチが入った動物性プロテイン
●Key Trend 5: 植物性プロテイン
●Key Trend 6: 血糖値フレンドリーの台頭
●Key Trend 7: 脂肪の再定義
●Key Trend 8: ムード&マインド
●Key Trend 9: ホルモンヘルスの台頭
●Key Trend 10: リアルフード&超加工食品の挑戦
グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。
[今号のハイライト]
Key Trend 1:多様化する腸のウェルネス
■腸のウェルネスのコアな消費者は、女性、高齢者、40代以上の3グループに大きく偏る:
3人に1人は膨満感から過敏性腸症候群(IBS)など消化器系障害を常に患っている。
■食物繊維+その他のベネフィットが成長トレンドにつながる
■乳糖フリー乳製品はほとんどの国で成長し続け、「ビッグニッチ」の地位に到達する
■A2ミルクは乳児用調整粉乳市場で脚光を浴びている
■ヤギ乳およびヒツジ乳商品は、子供向け市場においてイノベーションの好機である
■このトレンドには8つの戦略がある:
1. プロバイオティクス&発酵
2. 食物繊維
3. 乳糖フリー乳製品
4. プラントベース乳代替品
5. A2乳製品
6. グルテンフリー
7. ヒツジ乳&ヤギ乳
8. グレインフリー
(会員向けニューズレター「New Nutrition Business 10 Key Trends 2024」日本語要約版より抜粋)
【NNB(New Nutrition Business)】とは
「NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。
ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。
NNBを日本語で読めるのは、弊社が主宰するグローバルニュートリション研究会だけ。
会員は、過去10数年分のバックナンバーを英語と日本語の両方で入手可能です。
*株式会社グローバルニュートリショングループは、New Nutrition Businessの日本におけるパートナー企業です。
※ グローバルニュートリション研究会とは?
世界中のニュートリションに関する情報の洪水の中から価値ある情報を厳選し、タイムリーに提供する、日本で唯一のサービスです。
単なる情報ではなく、これまで、弊社が関わった650以上のプロジェクトから得た経験や知見もお伝えしています。
ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。
最新記事 by 武田 猛(たけだ たけし) (全て見る)
- NNB10キートレンドとプロテインビジネスのこれから|ウェルネスフード・ワールド第117回 - 2024年11月27日
- 機能性表示食品の届出制度変更、ポイント解説|ウェルネスフード・ワールド第116回 - 2024年10月21日
- サプリメントの定義、存在意義は?|ウェルネスフード・ワールド第115回 - 2024年7月22日