“血糖値の上昇を抑える”ブランドで新カテゴリーを開拓?|NNBマンスリーレポート2022年2月号

こんにちは、GNG武田です。
NNB2月号日本語要約版をお送りします。

今号では、低炭水化物(血糖値コントロール)に関する論説が取り上げられています。
低炭水化物 → 低糖質(あまり欧米ではこう呼びませんが)→ 低GI とフォーカスが変化してきています。
そして今後は、低GLで炭水化物を評価するステージに入りそうです。

血糖値スパイク」によりホルモンバランスが崩れPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)を発症するとは、恥ずかしながら初めて知りましたが、自身がPCOSに悩む起業家が、同じ悩みを持つ女性に向けた商品を開発したサクセスストーリーが紹介されています。
昨年のNNB7月号にもGIやGLについて詳細に解説されていましたが、今後は炭水化物の質と量を視野に入れた商品開発が、ますます進むのではないかと思います。

10キートレンドの一つである「ムード&マインド」のパートでも

  • 炭水化物と砂糖の削減
  • 健康に良い脂肪の増加
  • 「腸に優しい」食品を加える
  • 良い炭水化物と食物繊維へのフォーカス
  • 果物と野菜を多く摂る
  • カフェインをコントロールし、アルコールを避ける
  • (成分リストが長い)超加工食品を避ける
  • 良い睡眠を促進する

といった対策が紹介されていました。この中のいくつかは、やはり炭水化物の質と量に関係しています。

また、『低GI食 脳にいい最強の食事術』では、糖質の摂り方の重要性が書かれています。
単に「糖質制限」をすると、脳のパフォーマンスを下げてしまいますし、糖質を摂りすぎると「血糖値スパイク」を起こします。糖質は、多すぎても少なすぎても脳のパフォーマンスは下がります。
そこで本書では、「血糖値スパイク」を起こさないように糖質を摂る方法として「低GI食」を薦めています。

また、「トレンドケーススタディ」として、パンデミック後のトレンドを取り上げています。
プロテイン、炭水化物、脂肪に対する消費者動向や、冷凍食品やプラントミルクというカテゴリーについても分析しています。

今月号も、スキップするようなケーススタディはありません。
是非、お時間を作って頂きじっくり読んでみて下さい。
そして、可能ならば、関連する過去の事例も合わせてお読みいただくと、ビジネスアイデアが降臨してくると思います。

それではお楽しみください。

(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

本日配信したNNBマガジンでは、インフルエンサーは新しいホルモンの健康カテゴリーを作る一助となるか?、パンデミック時のターメリックの魅力でショットの売上が3倍に、パンデミック収束につれ明らかになる長期的消費者トレンド、などを取り上げています。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)2月号  トピックス

今回、会員向けにお届けしたNNB日本語要約版のタイトルは以下の通りです:

●”血糖値の上昇を抑える”ブランドで新カテゴリーを開拓?
●インフルエンサーは新しいホルモンの健康カテゴリーを作る一助となるか?
●”実現されない”ビジネスモデルはもう古い
●Chobaniは王座を失うのか?
●プラントベースの利益は経験豊富な起業家にも捉えどころがない
●ポテトミルクは失敗例か?
●成功するプロテイン戦略を提供する方法
●Lindt(リンツ)はオーツドリンクチョコレートの流行に乗る
●低炭水化物のパイオニアは歯ごたえをアップし、ケト表示を減らす
●パンデミック時のターメリックの魅力でショットの売上が3倍に
●シリアの屋台料理が新たな顧客を獲得
●パンデミック収束につれ明らかになる長期的消費者トレンド
●英国ヨーグルト市場で小さなチャレンジャーブランドが優位に立つ

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[今号のハイライト]

“血糖値の上昇を抑える”ブランドで新カテゴリーを開拓?

起業家のDrew Lederman氏は、「血糖値スパイク」を起こさせない低炭水化物スナックのシリーズを世に送り出した。これにより同氏は、誕生して間もないホルモンおよび代謝の健康カテゴリーのパイオニアとなった。
同氏は、市場の空白スペースに気付き、別の経歴に時間を費やしたり大手食品企業での勤務を経ることなく、起業することを選んだ。そのひらめきは、自身の健康面の課題である多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に端を発している。同氏は、この比較的よく見られる(女性の約10%が侵される)疾患を抱える女性のニーズに合う栄養バー等の商品を見つけることができなかった。その結果生まれたのが、スナックバーResist Nutritionである。

(会員向けニューズレター「NNBマンスリーレポート2022年2月号」日本語要約版より抜粋)

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ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。

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18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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