本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、10月28日~31日に米ラスベガスで開催されましたSupply Side West 2024についてご紹介しています。
国内ニュースからは、食の安全に関する意識調査、プロポリス主成分の微生物生産における世界最高値を10倍以上更新、低酸素環境下での運動、糖尿病予備群中年女性の血糖改善効果あり、厚労省 日本人の食事摂取基準を一部改正といった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
今号では、10月28日~31日に米ラスベガスで開催されましたSupply Side West 2024のオーバービューをご紹介します(展示会は30日、31日の2日間)。
このレポートは、弊社が加盟しています米国業界団体United Natural Products Alliance(UNPA)のメンバーであるOoyen Research LLC がUNPAメンバーに共有した”Supply Side West 2024 Ingredient Marketing Trends from the Show Floor”を、Ooyen Research社の了承を得た上で日本語訳したものです。
グローバルニュートリション研究会会員様限定でご紹介をさせて頂きます。
ご存じの通り、毎年3月にアナハイムで開催されますNatural Products Expo Westは、主にコンシューマーグッズ企業が出展しますが、このSSWは「ボトルの中身」企業が出展しています。
その為、NPEWは比較的近いトレンド、まさにこれから現れてくるトレンドを掴むのに最適ですが、SSWはもう少し先、2~3年先に現れてくるトレンドを掴むのに最適だと思います。
レポートのハイライトでは、
・ブランド化された原材料への注目
・成分に関する科学と製品イノベーションはゆっくりと進む
・予想通り、ペプチドが注目を集めている
・バイオティクスの製品とソリューションは拡大し続けている
・GLP-1への関心は間違いなく本格化している
・スポーツ、ブレイン、ヘルシーエイジング、その他
・女性の健康が引き続き注目を集めている
が今年のSSWのトレンドであると分析しています。
因みに、昨年のSSWのトレンドは以下の通りでした。
・バイオアベイラビリティの向上
・グミの継続的な成長
・スポーツと水分補給の再定義
・ブレインヘルスとヌートロピックの継続的な成長
・優雅に年をとる方法
・ムード、ストレス、不安、睡眠
・血糖値、ウェイトロス
・マイクロバイオーム・ヘルス
・更年期障害
・藻類
・ペットサプリメント
が今年のSSWのトレンドであると分析しています。
なお、Ooyen Research社による拡張版のレポートが販売されています。
拡張版レポートには、スライドデッキ、500点以上のショーの写真へのリンク、及びショーの企業の製品300点以上(主にブランド品)のスプレッドシート(企業名、ブランド名、原料名、原料の出所、ヘルスクレーム、企業ウェブサイト、および可能な限り写真が含まれます)が含まれています。
こちらは、グローバルニュートリション研究会会員企業様限定で販売可能となっております($955(税込)ご請求時の為替レートで日本円換算致します)。
ご興味のある方は、下記までお問合せくださいませ。
info@global-nutrition.co.jp
武田 猛
GNGニューズレター(国内情報) 2024年12月2日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
NEW PRODUCTS 新商品
●「ファインプロテインダイエット」シリーズから新フレーバー2種類が登場
●ナチュラルおやつブランド「BuddyNuts」、パッケージをリニューアルして新発売
MARKET NEWS マーケット
●食の安全に関する意識調査
●秋の味覚をよく食べている人 VS 食べていない人 腸内フローラ徹底比較
●厚労省国民健康・栄養調査 野菜摂取量減少
SCIENCE NEWS サイエンス
●プロポリス主成分の微生物生産における世界最高値を10倍以上更新
●キリン 乳由来のペプチドがメンタルヘルスを改善
●AHCC®︎が肝線維化の進行を抑える可能性
●低酸素環境下での運動、糖尿病予備群中年女性の血糖改善効果あり
COMPANY NEWS 企業情報
●沢井製薬、サプリの販売を終了へ
●Blackmoresが好調 キリンのヘルスサイエンス事業の損失が減少
●明治、個人の腸内タイプに合わせ5種のココアを販売
REGULATORY NEWS 法規制
●厚労省 日本人の食事摂取基準を一部改正
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[今号のハイライト]
キリン 乳由来のペプチドがメンタルヘルスを改善
キリンホールディングス株式会社(以下「キリン」)が実施した6週間の研究によると、乳由来のペプチドを摂取すると中年成人のストレスレベルを改善させることが明らかになった。
今回、研究対象になったのは、βラクトリンでグリシン‐トレオニン‐トリプトファン‐チロシンとしても知られる。これはカマンベールチーズなどの発酵乳製品に豊富に含まれている。
研究チームは45歳から64歳までの被験者60人を対象に6週間の研究を行った。被験者は1日あたり1.6mgのβラクトリンを含む乳由来のペプチド、またはプラセボのいずれかを摂取するように割り当てられた。気分状態については、自己申告式の質問紙により評価したほか、唾液中のコルチゾールなどのストレスマーカーを測定した。
調査結果によると、プラセボ群と比較して、介入群では日常的な不安と自覚するストレスが大幅に改善したことが分かった。これらの結果、βラクトリンを毎日、摂取すると、不安感や自覚するストレスなど気分状態を改善し、精神的活力が向上することが確認された。この研究はScientific Reports誌に掲載された。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2024年12月2日号」より抜粋)
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