本日配信の2025年新年特別号では、毎年恒例、前年の健康食品業界の10大トピックスをセレクトしてご紹介しています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、大変お世話になり、ありがとうございました。
本年も皆様の事業に役立つウェルネスフードの最新情報をお届けしてまいります。
今年は機能性表示食品制度がスタートして10年となります。
10年前のGNGニューズレター新年特別号の配信文に、以下の一文があります。
昨年9月に(株)インテージが実施した大規模消費者調査では、素材・成分毎の市場規模の推計も行っています。60成分(+その他)での市場規模は1兆5,341億円でしたが、食事摂取基準のあるビタミン・ミネラル(マルチビタミン含む)は対象外(調査では10成分、3,879億円)となります。
残りの50成分の内、新制度への対応が十分に可能と思われる成分、可能性があると思われる成分、直ちに対応することが難しいと思われる成分にザックリと分類してみました。
その結果、
1. 可能と思われる成分 29成分 7,632億円
2. 可能性があると思われる成分 7成分 1,216億円
3. 直ちには難しいと思われる成分 14成分 2,590億円
となりました(エビデンスのレベル、内容については未検証)。
素材・成分、販売チャネル、プロダクト・ポートフォリオによって個別具体的に考える必要はありますが、凡そ市場の半分が機能性表示食品として届出、販売されるのでは、と考えられます。
10年前、市場の半分が機能性表示食品として届出、販売されるのでは、と予想しましたが、実際は2割程度となっています。
そして、その市場はそろそろ限界にきているのではないか、というのがGNGによる現状分析です。
詳しくは、新年特別号をご一読ください。
現状を打破するためのアイデアにも少し触れています。
1月4日日経新聞に「キリン、「免疫」食品で台湾へ プラズマ乳酸菌を豪社と拡販 ビール中心、脱却急ぐ」という記事が掲載されていました。
昨年、GNGでは海外進出セミナーを国別に開催しましたが、米国の次に人気のある国が台湾でした。
台湾の「健康食品」制度は透明性が高いですが、決してハードルが低いわけではありません。
しかし、質の高い安全性、機能性のエビデンスがあれば、対応できる可能性があります。
台湾の健康食品(広義の)市場は堅調で、魅力的でもあります。
昨年、私も台北で開催された展示会を視察してきましたが、とても活気がありました。
魅力的なのは他国の企業にとっても同じことで、台湾市場は競争も激しいです。
レギュレーションだけでなくマーケティング戦略も重要になります。
今年は、会員企業さんに向けて、レギュレーションのみではなく市場環境、競争環境についても勉強会を開催する予定です。
対象国は
・米国
・EU主要国(独、仏、伊)、英国
・台湾
・韓国
・シンガポール
・FSANZ
を予定しています。
また、ご希望に応じてオプションで、最新市場データを購入した上での市場研究も実施できればと考えています。
2025年、海外展開に拍車を掛けたいとお考えの会員の皆様は、お気軽にお声掛けください。
ウェルネスフード業界にとって2025年は大きな変化の年となる事は間違いありません。
会員企業様には、この変化をチャンスとして活用して頂けますよう、
スタッフ一同決意を新たにしております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
グローバルニュートリション研究会主宰 武田 猛
GNGニューズレター(国内情報) 2025年1月6日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
Ⅰ GNG が選ぶ 2024 年の健康食品業界注目の 10 大トピックス
●機能性表示食品初の健康被害を受けた制度改正とエビデンスのあり方への批判
●米DSHEA施行30周年
●CBD関連法制化:大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正
●女性の健康、ホルモンヘルス市場の躍進(国内・海外)
●腸の健康:短鎖脂肪酸、腸内細菌、マイクロバイオーム研究加速(国内・海外)
●AI、パーソナライズ
●広告規制強化 No.1広告、ステマ
●GLP-1、血糖値コントロール(国内、海外)
●超加工食品(UPF)への逆風強まる(主に海外)
●代替プロテイン
Ⅱ マーケット・業界動向
Ⅲ 行政動向
Ⅳ 企業動向
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単なる情報ではなく、これまでに弊社が関わった数多くのプロジェクトから得た経験や知見も惜しみなくお伝えしています。
ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。
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