サプリメントの国内市場を調査、ほか|GNGニューズレター11月14日号





本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、機能性原料のブランティングについて解説しています。

国内ニュースからは、サプリメントの国内市場を調査、カマンベールチーズの摂取習慣と認知機能の高さの関連、農研機構乳酸菌データベースを公開、機能性関与成分に関する検証事業(買上調査)の調査結果といった話題を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

こんにちは、GNG武田です。

9月にバンコクで開催されたVitafoods Asia、10月に東京ビッグサイトで開催された食品開発展(Hi Japan)、そして先月ラスベガスで開催されたSupplySide Westを続けて視察しました。

いずれも機能性原料の展示会ですが、その中で存在感を示していたのは米国企業でした。

米国は、世界一のサプリメント市場規模を誇るサプリメント大国ですが、競争も激しく、ブランド企業も原料企業も生き残りをかけてしのぎを削っています。

米国機能性原料企業は、プレミアム戦略を取る企業とコモディティ戦略を取る企業とに大別されます。
プレミアム戦略において重要な位置付けになるのが、原料のブランディングです。

ブランディングと言っても、単に商標を取ってロゴマークを作れば良い、というわけではありません。
サイエンスを中心にした総合的な、全社的な取り組みになります。

今号では、米国原料企業のブランディング戦略を、整理してみました。
もちろん、各原料ごとに状況が異なりますので、個別具体的に考える必要がありますが、成功事例、失敗事例からある程度、一般化できますので、それらを整理しました。
時代により変化する部分もあるかと思いますが、原理原則は不変だと思います。

日本の原料企業さんが海外に進出する際、或いは、国内での差別化を検討する際に、参考になるのではと思います。

また、弊社の長年のパートナーである、米国Health Strategy Consulting社のTom Clough氏、英国New Nutrition Business誌のJulian Mellentin氏も、長年のビジネスから貴重なコメントをしてくれていますので、掲載させて頂きました。

機能性原料ビジネスの成功には、時間が必要であることは両名とも口をそろえて言っていますし、私もまったく同感です。

武田 猛

GNGニューズレター(国内情報) 2024年11月14日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

NEW PRODUCTS 新商品
●いい菌バランスの日を制定 オハヨー乳業、「ロイテリ乳酸菌」などで健康意識を
●機能性表示食品『わたしのチカラ® Q10ヨーグルト うる肌ケア』を新発売

MARKET NEWS マーケット
●サプリメントの国内市場を調査
●食生活の新たなトレンド グルテンコントロールの関心が急上昇
●50代女性のうちプロテインを習慣的に飲むのはたったの5.8%
●2024 年 9月のドラッグストア販売額、「健康食品」は前年同月比2.3%減少

SCIENCE NEWS サイエンス
●カマンベールチーズの摂取習慣と認知機能の高さの関連
●心の健康に着目した日本国民の健康余命を調査
●歯が多いほど、認知症のない余命期間が長い
●蒟蒻繊維素材の摂取による、食後の血糖値上昇抑制効果を確認

COMPANY NEWS 企業情報
●農研機構乳酸菌データベースを公開
●「脱水便秘」が増加のおそれ 知識と対策の情報発信を目指し「脱水便秘研究所」を発足
●「更年期に大切な4つのこと(+1)キャンペーン」スタート

REGULATORY NEWS 法規制
●機能性関与成分に関する検証事業(買上調査)の調査結果

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[今号のハイライト]
サプリメントの国内市場を調査

[引用元:株式会社富士経済 プレスリリース]

 調査会社の株式会社富士経済は、サプリメントの国内市場を調査した。2024年の国内サプリメント市場規模は前年比1.4%減の1兆606億円になる見込みだと、同社は発表している。
2015年の機能性表示食品制度の開始以来、新型コロナが流行するなかでも体調管理や健康意識の高まり、コロナ太り対策などで需要を獲得し、市場は拡大を続けてきた。
2023年は、人流増加やインバウンド需要の回復によって、ドラッグストアなどの店頭チャネルを中心に需要が増加した。特に、美容サプリメントやビタミン・ミネラルチャージサプリメントが好調だったほか、スポーツサポートサプリメントはユーチューバー監修商品や運動後の疲労回復サポートが期待できるとしてアミノ酸の認知が広がったことにより好調だった。しかし、通信販売は競合激化や広告表現の規制強化により新規顧客の獲得効率が低下したことや、コロナ禍で発生したダイエット関連などの特需も落ち着き、市場の伸びは鈍化した。
2024年は、スポーツサポートはパリ五輪の影響などで引き続き需要が増加すると予想されるが、広告表現の規制強化や競合激化が市場拡大の逆風となっている。また、脂肪・コレステロール値改善を中心に顧客の離脱や消費マインドの低下がみられ、市場に大きな影響を及ぼすと予想される。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2024年11月14日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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