本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、台湾「健康食品」制度の概要について解説しています。
国内ニュースからは、”健康コスパ”関心の高い食材は 1位「ヨーグルト」、2位「豆腐」、3位「トマト」、成分分析を介して天然素材の新たな価値が見つかる、「売りたい」と「買いたい」がつながる 新デジタル・プラットフォーム「Biondo®」始動、GNG、年々拡大する台湾健康食品市場について現地専門家を招いて解説、日常的なレモン摂取による成人の生活習慣病関連指標に及ぼす影響を確認、
などといった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
先月19日には、弊社の台湾パートナーのGreenlink Biotech社を招いて、共催セミナーを開催しました。「台湾健康食品の認証と市場の現状」というテーマで、Greenlink Biotech社副社長の游啓政(Gary Yu)さんに講演していただきました。台湾進出に興味をお持ちの企業さんが参加され、個別相談会も開催しました。
また、26日には、台北で開催されているBio Asia Taiwanで「機能性表示食品制度と市場の概要」というテーマで、私が講演してきました。個別相談では、台湾「健康食品」として許可されている製品を日本の機能性表示食品として届出したいと、相談を受けました。台湾では、「機能性表示食品」ではなく「FFC(エフ・エフ・シー)」として知られていました。欧米だけでなく、台湾でも「FFC」と呼ばれていることに驚くとともに、嬉しくなりました。
台湾「健康食品」制度は決してハードルが低いわけではありませんが、透明性の高い制度であり、台湾国内では高い信用を得ています。台湾市場へ進出する際には、検討すべきテーマだと思います。
今号では、台湾「健康食品」制度の概要を解説しました。
武田 猛
GNGニューズレター(国内情報) 2024年8月1日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
NEW PRODUCTS 新商品
●ママと赤ちゃんのためのサプリブランドから〈植物性DHA〉を採用したDHAサプリが新発売
●発酵の日(8/5)にヘム鉄配合の発酵カカオドリンク「HACCO CACAO」を新発売
MARKET NEWS マーケット
●アンチエイジングのために行っていること
●”健康コスパ”関心の高い食材は 1位「ヨーグルト」、2位「豆腐」、3位「トマト」
●ダイエット、食事管理や食欲コントロールが大きな壁に
COMPANY NEWS 企業情報
●ユーグレナ社、「チャレンジ・カーボンニュートラル・コンソーシアム(CCNC)」の2024年度の活動に参加
●成分分析を介して天然素材の新たな価値が見つかる、「売りたい」と「買いたい」がつながる 新デジタル・プラットフォーム「Biondo®」始動
●業界最高水準のカロリー密度のカップゼリー、「えん下困難者用食品 許可基準II」の表示許可を取得
●ウロリチンA含有の機能性食品素材「ウロリッチ®」が「ウェルネスフードアワード2024」食品素材部門で受賞
●GNG、年々拡大する台湾健康食品市場について現地専門家を招いて解説
●「PROTECT HEARTS PROJECT」 始動
SCIENCE NEWS サイエンス
●「ブロッコリー多糖体」が自然免疫の貪食細胞マクロファージを活性化することが明らかに
●日常的なレモン摂取による成人の生活習慣病関連指標に及ぼす影響を確認
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[今号のハイライト]
GNG、年々拡大する台湾健康食品市場について現地専門家を招いて解説
[原文:Wellness Daily News]
株式会社グローバルニュートリショングループ(GNG)は7月19日、「台湾健康食品認証と市場現況」セミナーを都内で開催した。セミナーでは、台湾の健康食品市場における専門家、綠霖生技有限公司(グリーンリンクバイオテック)副社長のGary Yu(ゲイリー・ユ)氏が講演した。
台湾では、1999年に健康食品管理法が公布されている。Gary Yu氏は、「それに基づき、健康食品とは特定の栄養素や特定の健康効果を有することを科学的に証明でき表示広告できるもの、人々の健康を増進し病気のリスクを軽減するものであって、疾病の治療や矯正を目的としない食品と定められている。また、一般食品をベースとしているが特定の対象を持たないため、特定疾病用食品(例えば腎臓病や糖尿病、ガンなどの特定の病気患者用として、完全栄養または部分栄養補給を提供する食品)や乳幼児用食品は健康食品として申請することができない」と話した。
健康食品として申請するためには、効能成分の科学的分析に基づく合理的根拠、国が公表している試験方法に従った保健効能評価試験による有効な試験結果が必要とされている。健康食品の申請には時間と高額な費用を要し、登録された健康食品にはブランド価値を高めることができるという利点があるため、台湾の大手企業が継続的に申請を行っている。
2024年4月現在で、449品目しか承認されていないため、希少性・特殊性という観点から一般食品との差別化がされているという。そのほか、健康食品として認証されると15%の貨物税が課税されない、消費者からの安心感や信頼を得ることができるといった優位性があるため、「承認を受けずに保健効能をうたうと、食品安全衛生管理法第28条第2講違反で60万~500万台湾ドルの罰金が科せられる」と説明した。
またGary Yu氏は、その他、個案審査制と規格標準制と分かれる台湾の健康食品の分類、現在、台湾で認められている13の効能、使用原料の種類、表記可能な表現などについて説明した。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2024年7月22日号」より抜粋)
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