キリンと日本コカ・コーラ連携、「プラズマ乳酸菌」でウェルネス飲料を開発 、ほか|GNGニューズレター9月16日号

 

本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、寺門が企業間の「共創」について、海外のレポートからその考え方と事例を紹介しています。

国内ニュースからは、おやつカンパニー、栄養補給の新スタイル「おやつサプリ」のテスト販売開始、コロナ禍がもたらした食意識の変化とは:発酵食品やオートミールの人気が継続、キリンと日本コカ・コーラ連携、「プラズマ乳酸菌」でウェルネス飲料を開発、キユーピー、野菜サラダを先に食べると急激な血糖値の上昇が抑えられる要因を明らかに、などといった話題を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

こんにちは、GNGの寺門です。

今週の13日(火)、キリンホールディングスが日本コカ・コーラ社と連携して商品開発を行うと発表しました。
同社のニュースリリースでは、「技術的なサポートを行いながら、日本コカ・コーラ社により『プラズマ乳酸菌』を配合した製品の企画・開発が進められます」としています。新型コロナにより免疫が注目され、健康分野を強化したい日本コカ・コーラ社と、素材の販売増加を目指すキリンホールディングスの利害が一致した結果のようです。

私自身は13日の朝のニュースで知った際、「ついに」という思いでした。
「『競争』から『共創』へ」は、ビジネスにおいて以前から聞かれていましたが、SDGsの策定やコロナ禍でサステナビリティへの意識が急速に高まるといった、社会意識の大幅なシフトとともに、そのニーズも高まっているようです。

「おいしい経済」の著者であり、カフェ・カンパニー株式会社の代表取締役である楠本修二郎氏も、その著書の中で産業界の「横の分断」から生じる問題を指摘し、そのような社会構造が変化することの必要性について述べています。今月初旬に開催されたフードイノベーションのカンファレンス、「SKS JAPAN 2022」に楠本氏が登壇された際に講演を拝聴しましたが、歴史や文化を含めた日本という国へ、新しい世代へ、生産者へ、あらゆるものへの考え方の根本に「リスペクト」がある方という印象でした。共創はリスペクトの上に成り立ち、これからの時代はビジネスにおいても、このような考え方や在り方が益々重要になってくるのかもしれないと感じました。

今回は企業間「共創」について、海外のレポートからその考え方と事例をご紹介したいと思います。

(株)グローバルニュートリショングループ 寺門 夕里

GNGニューズレター(国内情報) 2022年9月16日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

NEW PRODUCTS 新商品
●株式会社ヴィトワ、「薬膳×プロテイン」のスティックゼリー新発売
●おやつカンパニー、栄養補給の新スタイル「おやつサプリ」のテスト販売開始

MARKET NEWS マーケット
●こどもりびんぐ、「女性向けサプリ(※エクオール系)についての調査」結果発表
●20代~40代の女性が抱える、生理の悩みとトラブル対策
●「働く女性の食に関する調査」結果発表:コロナ禍で食品のオンライン購入増加
●コロナ禍がもたらした食意識の変化とは:発酵食品やオートミールの人気が継続
●医師を対象とした「睡眠と脳腸相関」に関する調査、結果発表
●Endian、「若手ビジネスパーソンの睡眠に関する調査」実施
●ゼネラルリサーチ、3000人を対象としたメンタルヘルスに関する調査実施
●2022年7月のドラッグストア販売額、「健康食品」は前年同月比 6.8%増加
●2022年7月の通販売上高、「健康食品」は対前年同期比0.7%減少
●健康食品の消費支出、5カ月連続減

COMPANY NEWS 企業情報
●「nosh」、デザートメニューの包材を紙素材にリニューアル
●ハウスウェルネスフーズ、「ネルノダ 」サンプリングキャンペーン実施
●山田養蜂場、健康に関する意識調査を実施
●ライオン、「お口のフィットネス」を提案した新プログラム開発
●キリンと日本コカ・コーラ連携、「プラズマ乳酸菌」でウェルネス飲料を開発

SCIENCE NEWS サイエンス
●キユーピー、野菜サラダを先に食べると急激な血糖値の上昇が抑えられる要因を明らかに
●はくばくとメタジェン、大麦摂取による耐糖能改善効果と腸内細菌叢の関連を解明

REGULATORY NEWS 法規制
●消費者庁、トクホ改正へパブコメ公示

会員の方はこちら お問合せはこちら

[今号のハイライト]
キリンと日本コカ・コーラ連携、「プラズマ乳酸菌」でウェルネス飲料を開発

[原文:kirinholdings.com]

日本コカ・コーラ株式会社は、キリンホールディングス株式会社と連携し、キリンの独自素材である「プラズマ乳酸菌」で健康飲料を開発する。健康分野を強化したい日本コカ・コーラと、素材の販売増加を目指すキリンの思惑が一致した形だ。

新型コロナウイルス禍で免疫が注目され、キリンのプラズマ乳酸菌関連商品の販売は堅調である。付加価値の高い素材を競合に提供すれば自社の優位性を損なう恐れがあるが、同社は日本コカ・コーラへの提供がプラズマ乳酸菌の市場拡大に寄与すると判断した。

日本コカ・コーラは消費者庁に、「ジョージア」「い・ろ・は・す」「ミニッツメイド」の3ブランドでプラズマ乳酸菌を含んだ機能性表示食品として届出が完了しているが、具体的な製品の販売は現時点で未定という。
国内飲料市場は18年度の5兆1800億円をピークに減少している。健康飲料は数少ない有望分野で、「ウェルネス飲料」の国内市場は25年に22年比で4%増える見込みだ。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2022年9月16日号」より抜粋)

グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。

会員の方はこちら お問合せはこちら

グローバルニュートリション研究会とは?

グローバルニュートリション研究会は、世界中のニュートリションに関する情報の洪水の中から価値ある情報を厳選し、タイムリーに提供する日本で唯一の健康食品ビジネスに特化した会員制サービスです。

単なる情報ではなく、これまでに弊社が関わった数多くのプロジェクトから得た経験や知見も惜しみなくお伝えしています。

ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。

グローバルニュートリション研究会について

最近の記事

CONTACT

  • TEL:03-5944-9813

お問合せフォーム

PAGE TOP