本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて弊社代表・武田が、医師・医学博士である奥真也氏の著書『未来の医療年表』と『世界最先端の健康戦略』や、その他の書籍等から得た情報や、また、COVID-19禍の影響、そして、グローバルトレンドから、今年、日本で注目されるであろうカテゴリー(ヘルスベネフィット)について考察しています。

また、GNGでは毎年、GNGニューズレターで前年の10大トピックスをご紹介しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

明けましておめでとうございます。GNG武田です。

再び緊急事態宣言の発令が決定されましたが、皆様、どの様なお年をお迎えですか?

実は、1月5日はGNGの創業日なのです。
お陰様で、本日で設立17周年、第18期のスタートです。
アピで12年、サニーヘルスで約6年実務経験を積んだ上で、2004年1月5日に起業しました。そして今年で、実務経験期間とコンサルタントとしての期間が同じになります。

時が経つのは早いものです。

私事ですが、私は毎年、年末年始は本の虫になります。
年末は、その年に読んだ本の中から、特に仕事に役に立ちそうな本を選んで、一気に読み返します。
そして年始は、その年の予測に関する特集を比べ読みします。

2020年に読んだ本の中に、『フードテック革命』『クリーンミート』がありますが、この2冊はビジネスに直結する内容でした。『フードテック革命』では、キッチンOSフードロボットなどの事例が紹介されていて、とてもワクワクする内容でした。
冷蔵庫内の食材からレシピを提案したり、足りない食材をオンラインで購入できる冷蔵庫など、超高齢化社会に突入している日本にとっても、素晴らしいテクノロジーだと思いました。

「フードイノベーションの16のキートレンド」が紹介されていますが、5つのベーストレンド

・食の価値の再定義

・科学的調理法の普及

・サイエンスの活用と生活者データの見える化

・キッチンの位置付けの進化

・持続可能性と食サービス

となっています。

そして、ニュートリション業界にも大いに関係していますが、「アフターコロナで求められる注目の5つの領域」として

1.Food as medicine(医食同源)

2.Home Cooking for Reconnect & Relax(エンタメとしての料理)

3.代替プロテインの拡大

4.Food waste solution(フードロス対策)

5.Frontline solution(最前線ワーカー支援)

となっています。

そして、これまでGNGも取り上げてきました、「代替プロテイン」と「パーソナライゼーション」はそれぞれ1つのチャプターとして事例紹介されています。特に「代替プロテイン」のチャプターでは、代替肉の進化を5段階分類していて、とても興味深い内容です。

 代替肉レベル1:「肉の代用品」

 代替肉レベル2:「肉もどき」

 代替肉レベル3:「肉に近い喫食体験」

 代替肉レベル4:「肉と同じ料理~喫食体験」

 代替肉レベル5:「肉以上の機能性」

現在はレベル4に位置付けられますが、レベル5では、ニュートリション業界の出番ではないかと思います。

フードテック革命』では、『クリーンミート』からの文章も引用されていました。

現在地球上には、家畜化された豚10億頭、牛15億頭、鶏5000億羽が暮らしている。ライオンが全世界で4万頭、象が50万頭であることを見ると、地球上の殆どの脊椎動物は家畜である。これまでの技術革新が動物を生き物としてではなく、食肉、牛乳、卵を生産する機会として進化させている

2019年の世界人口77億人が2050年には97億人に急増します。日本にいるとなかなか実感できませんが、地球規模では人口が急増し、100億人の胃袋をどうやって満たすのか、という深刻な問題に直面しています。

「日本で代替プロテインは必要なのか」という意見もよく聞きます。また、肉と環境問題、サスティナビリティと結びつけている人は、それほど多くないという印象を受けています。

しかし、グローバルでは「代替プロテイン」は大きなテーマなのです。
今日の日経新聞朝刊に、シンガポールフードテック企業集積地として台頭している、という記事が掲載されていました。
政府が研究開発から生産・販売まで一貫支援し、培養肉などの人工食品を開発する新興企業の進出促している。」

アジアフードテックは、シンガポールが先導しそうです。

パーソナライゼーションについては、「GNGが選ぶ10大トピックス」で取り上げていますので、そちらをご一読ください。

2020年は、長年お付き合いいただいている奥真也先生が『未来の医療年表』と『世界最先端の健康戦略』の2冊の著書を上梓されました。
どちらも非常に示唆に富む内容です。これらの内容をもとに、私、武田が今後注目したい4つのカテゴリーヘルスベネフィット)を選んでみました。
これを基に、皆様とディスカッション出来れば、と思っています。

本年もよろしくお願い致します。

(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛

この記事について

GNGでは、会員向けに過去2週間に発売された新製品情報マーケット情報を纏めGNG独自の分析・洞察をし、月に2回、「GNGニューズレター」として配信しています。

この記事は、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介するものです。

GNGニューズレター(国内情報) 2021年1月5日 新年特別号 トピックス

Ⅰ GNGが選ぶ2020年の健康食品業界注目の10大トピックス
●機能性表示食品、更なる進化
●CBD
●パーソナライゼーション
●日本人の食事摂取基準 2020年度版
●COVID-19
●産学連携、活発化
●発酵食品
●サステナビリティ
●プラントベース
●認知機能に関する研究

Ⅱ マーケット・業界動向
Ⅲ 行政動向

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[今号のハイライト]
機能性表示食品、更なる進化

[2021/01/05] 

機能性表示食品の総届出件数は3,188件となった(2020年12月21日現在、届出撤回を除く)。 届出企業数は872社となり、届出事業者も多様化している。
 2020年の最大の注目点は、「日本初」の機能性表示食品が数多く届出公表されたことである。

最も話題になったのは免疫機能に関する機能性表示食品の誕生である。
2020年8月7日、キリングループ(キリンビバレッジ株式会社、キリンホールディングス株式会社)から5つの免疫機能第一号となる機能性表示食品の届出が公表された。
届出表示は「本品には、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)が含まれます。プラズマ乳酸菌は pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています」である。
待望の免疫機能の機能性表示食品の登場は、業界において大きな注目を集めた。この後、8月21日には株式会社ファンケルの免疫機能の機能性表示食品の届出が公表されている。

9月2日には、帝人株式会社の「発酵するナチュラルイヌリン」の届出が公表された。
届出表示は「本品にはイヌリンが含まれます。イヌリンは、腸内のビフィズス菌による発酵・増殖に利用され、腸内フローラが良好になることで、便秘傾向者において排便回数・排便量を増やし、お腹の調子を整えることが報告されています。」としている。「発酵」という言葉を届出表示に組み込んだ機能性表示食品は、本件が初めての例となる。

また日清食品株式会社は、7月に届出公表された機能性表示食品「トリプルバリア」シリーズを11月9日に発売した。同シリーズは、 『食事に含まれる脂肪・糖・塩分の便への排出増加』を作用メカニズムとする日本初の機能性表示食品である。

この他にも、最近では、次のような珍しい機能性表示食品も届出が公表されている。
株式会社タイヨーラボ「茶フッ素タブレット」は、緑茶フッ素を機能性関与成分とし、届出表示は「本品には緑茶フッ素が含まれます。緑茶フッ素には歯の再石灰化を促進し、歯の表面を改善してむし歯の原因となる酸に溶けにくい状態にすることで歯を丈夫で健康にする機能が報告されています」としている。
届出表示に「むし歯」と疾病名を記載しているが、「むし歯の原因となる酸に溶けにくい状態にすることで歯を丈夫で健康にする機能が報告されています」と表現を工夫している点が注目される。

また、アラプロモ株式会社の「発芽玄米の底力」は、GABAとγ-オリザノールを機能性関与成分とした機能性表示食品である。初めて、機能性関与成分に「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に掲載されているγ-オリザノールが登場した。
ただし届出表示には、「本品はGABAを含みます。 GABAは、血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されています。また本品は、血中の中性脂肪や総コレステロールを低下させる機能が報告されている成分を含みます。」とγ-オリザノールについては述べられていない。

この背景として、2019年3月19日付の厚労省からの通知「「医薬品の範囲に関する基準」に関するQ&A」において「専ら医薬品リスト」に収載されているものであっても、それが野菜・果物等の生鮮食料品に元から含有される成分である場合は、当該成分を含有している生鮮食料品の医薬品該当性について、当該成分を含有することのみを理由として医薬品に該当するとは判断せず、食経験、製品の表示・広告、その製品の販売の際の演術等を踏まえ総合的に判断する」旨が記載されている。
同品においては、γ-オリザノールは元から玄米に含まれる成分であり、届出表示には当該成分名を記載していないため、このような機能性表示食品が誕生したと考えられる。

この他にも、初めてナス由来成分を機能性関与成分とした株式会社ウェルナスの「ウェルナスサプリ」、機能性表示食品としては初めてのみかんの缶詰商品である、有限会社いのうえ果樹園の「こだわり農家のみかん缶づめ・内皮つき」など、2020年は多数の「日本初」の機能性表示食品が誕生した。

生鮮食品のカテゴリーも成長を続けている。
2019年末は約60件であった届出数は、2020年12月には90件を超えた。
株式会社乃万青果「のま青果のみかん」を始め小規模農家による温州みかんの届出が増加した。
また、バナナについては株式会社ドールに続き、2020年は株式会社スミフルジャパンも「甘熟王バナナ」を始め8商品の届出を完了した。
卵についても、イセ食品株式会社に続き2品目となる株式会社アキタフーズの「からだのたまご」の届出が公表された。
また、天然魚としては初の機能性表示食品となる、池下産業株式会社の「大トロいわしフィレ」の届出も公表された。

一方、制度については、「機能性表示食品の届出等に関するガイドライン」及び「機能性表示食品に関する質疑応答集」が2020年4月1日、11月30日の二度、一部改正が行われた。
また、同年3月24日に消費者庁が「機能性表示食品に対する食品表示等関係法令に基づく事後的規制(事後チェック)の透明性の確保等に関する指針」を策定し、科学的根拠や広告表示に関する規制が見直されることとなった。
エビデンスについては、一般社団法人健康食品産業協議会などの4団体が機能性表示食品の届出で生じた疑義について評価する第三者機関「エビデンスレビュー評価委員会」を設置した。
今後、新たな「日本初」の機能性表示食品を開発していくかは、この制度を正しく解釈しいかに工夫して活用するかがポイントになると考えられる。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2021年1月5日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と17年間のコンサル経験を積み、35年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外600以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。