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本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて弊社代表・武田が、COVID-19禍を生き抜くための食と健康について、国内外の文献を紐解きながら考察しています。

国内ニュースからは、味の素グループの栄養プロファイリングシステムについて、ユーグレナの継続摂取による「ストレスによる諸症状の抑制や睡眠の質の改善」を確認、東京都、新型コロナで未成年の定期購入トラブルが激増、ほかの記事が取り上げられています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

Withコロナの状況下で

こんにちは、GNG武田です。

ようやく緊急事態宣言が解除されましたが、コロナウイルスが消えてなくなった訳ではなく、未だAfterコロナとは言える状況ではありません。当面、Withコロナの状況を、それも相当期間続けていくしかありません。そして、第2波に備えていく必要があります。

進化する「植物由来食品」

最近、T・コリン・キャンベル氏の『WHOLE』という本を読みました。

氏は、『葬られた「第二のマクガバン報告」』の著者として知られていますが、とても考えさせられる内容でした。

原書は2012年に執筆され ”WHOLE Rethinking Science of Nutrition”というタイトルで出版されました。本書で紹介されているPBWF食(Plant-Based Whole Food Diet)により、健康の維持・増進だけに留まらず、疾病予防にもつながるという内容です。

トクホや機能性表示食品は関与税分や機能性関与成分の作用機序を重視して評価する制度ですが、PBWFは、この考え方を否定しています。

リダクショニズム要素還元・細分主義」には限界があり、それを一つのツールとして捉え、全ての結果に対する評価は「ホーリズム(全体主義)」のパラダイムの中でなければ適切に出来ない

と述べています。

New Nutrition Business(NNB)10 Key Trendsに植物由来食品(Plant-based foods and beverages)が取り上げられたのは2016年です。2013年までは、フルーツ、フルーツ&野菜でしたが、「プラントベース」と進化しました。

Nutrition Business Journalの“Supplement Business Report” 2019年版の中でwhole foodという言葉を探すと、次のような言葉が出てきました。

・whole food nutrition
・whole food supplement
・whole food-based ~
・whole food clinical nutrition
・whole food blend of ingredients

食べる投資

創業以来、長年お世話になっています満尾クリニックの満尾先生は、著書『食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術』の中で「パフォーマンスを最大化する食事術(食べる投資)」として次の事を取り上げています。

 投資1 毎日、1パックの納豆を食べる
 投資2 食物繊維でメンタルを強化する
 投資3 たんぱく質を考える~魚の効用~
 投資4 「1日4色」の野菜で炎症を防ぐ
 投資5 ココナッツオイルを常備する
 投資6 女性は鉄をチャージする
 投資7 男性ホルモンを増強させる(DHEA)
 投資8 3つの栄養素をサプリでとる(V.D、Zn、Mg)
 投資9 コーヒーとチョコレートでブレイク
 投資10 入眠前にグリシンをとる

『WHOLE』は動物性食品、サプリメントは全否定されていましたが、満尾先生は魚や取りにくい栄養素はサプリメントでの摂取を奨めています。

健康に良い食品、悪い食品

UCLAの津川友介先生の著書『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』では、健康に良いと考えられている食品

①魚
②野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)
③茶色い炭水化物
④オリーブオイル
⑤ナッツ類

健康に悪いと考えられている食品

①赤い肉(牛肉や豚肉。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に悪い。)
②白い炭水化物
③バターなどの飽和脂肪酸

と紹介されていました。満尾先生との共通点も多いですね。

COVID-19禍を生き抜くための食と健康

COVID-19禍の中、緊急事態宣言の影響でテレワークをされた方も多いと思います。

テレワークの拡大は、私たちの生活を大きく変えましたが、特に、自炊することにより食材に対する関心が高まり、食と健康に対する意識も高まったと思います。また、SNS等を使用した情報収集が一気に増加し、パーソナライゼーションが増々進むと思われます。

NNB4月号の論説に「COVID-19後の貴社の戦略を特徴づけるための12の質問」が取り上げられていました。

今号では、この12の質問にGNGが答え、プラスαを提言する、という内容でコメントを書いてみました。

以下、会員向けニューズレターの巻頭言より抜粋します。
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「COVID-19後の戦略を特徴づけるための12の質問」

New Nutrition Business(NNB)4月号の論説に「COVID-19後の貴社の戦略を特徴づけるための12の質問」が取り上げられていた。

  1. 食生活に関連する疾病についての議論は激化するか?
  2. ヘルシーエイジングは再び注目されるか?
  3. 健康とサスティナビリティは戦略上両立すべきか?
  4. 皆、アジア的になるのか?
  5. 商品ラインは減るのか?
  6. ブランドや新規ビジネスは減る?
  7. ブランドや原材料はより地元に根ざす?
  8. 小売は、オンライン、地元、独立系にシフトする?
  9. 家族や友人との食事が増え、スナック化のトレンドはいったん止まるのか?
  10. 流行を犠牲にして、伝統的なものが復活するのか?
  11. パッケージは復帰できるのか?
  12. 「フードシステムの崩壊」はそれほどでないことに気付くか?

今号では、この質問に答えることを試みてみたい。「貴社」ではなく、日本のニュートリション業界について考えてみた。ただし、これらの質問は欧米人の視点で出ているので、問いによっては日本企業にとって「?」というものもある。紙面の関係もあり、今号では前半6つの質問に答えてみた。

1.食生活に関連する疾病についての議論は激化するか?

A.基礎疾患がある人がCOVID-19重症化のリスクが高いことがわかってきた。基礎疾患とは、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等),透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている人を指す。食品の三次機能(生体調節機能)を世界で最初に提唱したのは他ならぬ日本である。

(中略)

2.ヘルシーエイジングは再び注目されるか?

A.欧米では、ヘルシーエイジング商品での成功事例は少ないが、日本は別である。世界で最も早く超高齢社会を迎えた日本では、アンチエイジング、ヘルシーエイジング訴求の商品の成功事例は多い。

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(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛

この記事について

GNGでは、会員向けに過去2週間に発売された新製品情報マーケット情報を纏めGNG独自の分析・洞察をし、月に2回、「GNGニューズレター」として配信しています。

この記事は、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介するものです。

GNGニューズレター(国内情報) 2020年6月1日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

●味の素、栄養機能食品「マルチビタミン&ミネラル」を新発売
●3月のドラッグストア販売額、「健康食品」は前年比4.1%減
●3月の通販売上高、「健康食品」は対前年比2.2%減少
●発酵食品を食生活に取り入れたいと思う人が9割以上 腸内環境を整える効果を期待する声が多数
●味の素グループ、栄養プロファイリングシステムを導入
●Cafe&Wellness Week会期変更について
●再春館と会長が2億円 学生と「子ども食堂」支援=熊本
●明治、スポーツ栄養事業の中国展開と乳原料調達戦略強化で「メイジ・ニュージーランド」を設立
●ユーグレナ、継続摂取による「ストレスによる諸症状の抑制や睡眠の質の改善」を確認
●消費者庁、健康食品など65商品 表示改善を要請
●東京都、新型コロナで未成年の定期購入トラブルが激増

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[今号のハイライト]
味の素グループ、栄養プロファイリングシステムを導入

[2020/5/14][原文:ajinomoto.co.jp

味の素株式会社は、粉末スープや冷凍食品などの製品の栄養価値を科学的に評価する手法として開発した「The Ajinomoto Group Nutrient Profiling System for Product(製品用栄養プロファイリングシステム、以下「ANPS-P」)」を、日本を含む7カ国の味の素グループ9法人(味の素㈱、味の素AGF㈱、味の素冷凍食品㈱、タイ味の素社、ベトナム味の素社、インドネシア味の素社、フィリピン味の素社、マレーシア味の素社、ブラジル味の素社)の製品約500品種に対して導入し、4月1日からグローバルな栄養改善活動の展開を開始した。

今回当社グループが開発した「ANPS-P」は、主にオーストラリア・ニュージーランドで用いられているNPS「Health Star Rating System」のスコア算出方法に準拠し、過剰摂取を避けるべき栄養成分(カロリー、添加糖、ナトリウム、飽和脂肪酸)と、不足しがちで摂取が推奨される栄養成分・食品群(たんぱく質、野菜・果物・ナッツ・豆類、食物繊維)の製品中含有量をもとに、製品の栄養価値を評価するシステムである。

「ANPS-P」の導入により、当社グループ製品の栄養価値を共通の基準で評価し、栄養面の課題を把握することが可能になる。これに基づき、製品の改訂や、おいしい減塩やたんぱく質を手軽に摂取できる栄養価値の高い製品の提供を継続して行い、生活者の健康増進に貢献する。また将来的には、栄養バランスの良い食生活をトータルでサポートすることを目指し、当社グループ製品を使ったレシピに対するNPSを開発・導入する予定である。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2020年6月1日号」より抜粋)


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18年間の実務経験と16年間のコンサル経験を積み、34年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外600以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。