こんにちは、GNGの市野です。
今号は、栄養設計の考え方からヘルスクレーム、AIを活用した食品開発まで、海外の食品・サプリメント業界で進むさまざまな動きをご紹介します。
例えば…
・高たんぱく質と食物繊維の最適バランスの解明へ:米国における摂取トレンドと腸の健康を巡る議論
高たんぱく質食品への関心が高まる一方、食物繊維の不足も課題となっています。たんぱく質を増やすだけではなく、
食物繊維との組み合わせをどう考えるか。米国で進む議論から、これからの栄養設計を考えるヒントが見えてきます。
・欧州で生鮮食品初のヘルスクレーム承認、グリーンキウイを巡る規制プロセスの光と影
グリーンキウイのヘルスクレームが、欧州で生鮮食品として初めて承認されました。科学的エビデンスがあっても、承認までには長いプロセスがあります。
実際にどのような過程を経たのか、その背景を紹介します。
・AIを活用した約800種類の植物由来たんぱく質の特定とプラントベース肉代替品への応用
食品開発の現場でも、AIを活用して素材の可能性を探る動きが進んでいます。
植物由来たんぱく質を効率的に見つけ出す新たなアプローチは、プラントベース食品の開発にもつながる可能性があります。
このほかにも、新商品や企業の動向、栄養研究など、海外のさまざまなニュースを掲載しています。
個々のニュースだけでなく、複数の動きを合わせて見ることで、食品・サプリメント業界の変化をより広く捉えていただけます。
この記事について
GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に4回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
……グローバルニュートリション研究会 会員企業様は、会員サイトにて、すべての記事をお読みいただけます。
■GNGグローバルニュース 2026年9月17日号 トピックス
Market News
●単一フレーバーブランドが挑むラインナップ拡張:伝統と新規性の両立で市場競争を勝ち抜く戦略
●高たんぱく質と食物繊維の最適バランスの解明へ:米国における摂取トレンドと腸の健康を巡る議論
Products & technology News
●CJ Wellcare社、韓国初のMAC活用ブランド「MACPlan」から新商品を発売
Science News
●口腔症状は潜在的な栄養欠乏の早期サインである可能性:Medical University of Lodzの研究グループが発表
●ビタミンD3とDHAの併用が軽度認知障害のある高齢者の認知機能改善に寄与することを示唆
●AIを活用した約800種類の植物由来たんぱく質の特定とプラントベース肉代替品への応用
●高用量ビタミンB6摂取による抑うつ症状軽減の可能性と末梢神経障害リスクを巡る規制動向
Company News
●cbdMD社によるTwinlab社買収:規制リスク分散とDTC活用による成長戦略
●Nestlé社、カカオ危機を教訓にコーヒー供給の回復力強化とサステナビリティを推進
Regulatory News
●欧州で生鮮食品初のヘルスクレーム承認、グリーンキウイを巡る規制プロセスの光と影
[今号のハイライト]
高たんぱく質と食物繊維の最適バランスの解明へ:米国における摂取トレンドと腸の健康を巡る議論
米国では、機能性強化食品やGLP-1減量薬の普及、SNS上でのトレンドを背景に、たんぱく質および食物繊維の摂取拡大が注目を集めている。2026年1月に公表された2025–2030年版の米国連邦食事ガイドライン(DGA)では、ウエイトマネジメントを目的として、従来の推奨一日摂取量(RDA)である体重1kgあたり0.8gを上回る1.2〜1.6gの食事性たんぱく質摂取が示唆された。
一方で、Institute for the Advancement of Food & Nutrition Sciences (IAFNS)の2026年夏季サイエンスシンポジウム等では、高たんぱく質食の過剰摂取がもたらす影響について議論がなされた。消化しきれなかったたんぱく質が下部消化管へ到達すると、腸内細菌による発酵を通じて炎症に関連する代謝物が生成される可能性が示唆されている。動物実験ではLongevityへの負の影響も報告されているが、ヒトでの科学的エビデンスは未だ限定的である。
これに対し、食物繊維の発酵は短鎖脂肪酸などの有用物質を生成し、高たんぱく質による懸念を軽減する可能性が期待されている。しかし、米国人の多くは推奨量を下回る「ファイバーギャップ」に直面している。IAFNSのMarie Latulippe氏らは、たんぱく質と食物繊維を個別に捉えるのではなく、包括的なメタボリックヘルスや腸の健康を見据えた最適な栄養バランスの明確化が必要であると指摘している。
出典
NutraIngredients(2026年9月4日)
https://www.nutraingredients.com/Article/2026/09/04/more-protein-more-fiber-more-questions-what-happens-to-gut-health/
(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2026年9月17日号」より抜粋)
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