華々しいマーケティングと「許容できる楽しみ」が新たなソーダ部門の売上をもたらす|NNBマンスリーレポート2024年3月号

こんにちは、GNG武田です。
NNB3月号日本語要約版をお届けします。

今号の「イノベーションケーススタディ」に、キリンさんのプラズマ乳酸菌が取り上げられています。ポストバイオティクス(死菌)は、日本が世界をリードしていますが、キリンさんは自社のシーズを積極的に外販し、カテゴリー創造をしている戦略が評価されています。「論説」では「イノベーションを成功させるための5つの方法」を提唱しています。

イノベーションを成功させるための5つの方法
1.技術でなくベネフィットを売る
2.消費者トレンドやベネフィットと一致させる
3.試作の重要性
4.シンプルであること
5.マーケティングが重要

「イノベーションはリスクの高い活動」ですが、「低リスクで革新的なものを手に入れることはできない」と、NNBは述べていますが、日本企業はこれまでイノベーションに成功している企業が多いと評価しています。「技術と消費者の利便性を組み合わせたイノベーションについてアイデアを得たいなら、行くべき場所はやはり日本だ」とも述べています。

さて、NNBを発行しているThe Centre for Food & Health Studies社代表のManaging Director Julian Mellentin氏が、来月、1年半ぶりに来日します。そして、米国United Natural Products Alliance(UNPA) 会長のLoren D. Israelsen 氏と共に、以下のテーマで講演をして頂きます。

【GNG創立20周年記念セミナー】

Functional Food and Ingredient Claims Regulations : Lessons Learned from the US and European Systems(仮)
~転換期における機能性表示食品制度:米国と欧州から何を学べるか~

【日時】
2024年5月24日(金) 9時30分~16時30分(9時15分より受付開始)

【会場】
ステーションコンファレンス池袋12階 Room1
東京都豊島区西池袋1-11-1 メトロポリタンプラザビル

【プログラム】
9:15~9:30  受付
9:30~10:00 機能性表示食品の現状と課題(仮) 武田 猛
10:00~12:00 A beam of sunlight from behind the clouds:How companies have created opportunity under Europe’s restrictive claims system
       ~雲の向こうから差し込む一筋の光:欧州の制限的なクレーム制度の下、企業はいかにしてチャンスを生み出したか~(仮) 
                           Julian Mellentin氏
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 Dietary Supplement Health Claims in the US:The Success of DSHEA Structure Function Claims – What Comes Next?
       ~米国におけるダイエタリーサプリメントのヘルスクレーム:DSHEA構造/機能強調表示の成功-次にくるものは?~(仮) 
                           Loren Israelsen氏
15:00~15:30 日米欧の制度比較、歴史からのヒント(仮) 武田 猛
15:30~16:30 パネルディスカッション

※逐次通訳、日本語テキスト付

今年は、米国ダイエタリーサプリメント健康教育法(DSHEA)施行30周年を迎えます。
機能性表示食品制度以上に多くの課題を抱えているDSHEAが、30年間継続できたのは何故か?
機能性表示食品制度が参考に出来ることはないか?
一方、その厳格さ故、企業がヘルスクレームに頼るのをあきらめた感のあるEU。
厳格な制度の元、企業はどのようにその制度と向き合い活用してきたのか。
規格基準型の声も聞こえ始めた機能性表示食品制度はどのようなビジョンを描けばよいのか?
更に、先月発覚した機能性表示食品における大規模かつ深刻な健康被害により、信用を失いつつある機能性表示制度を立ち直らせるために取り組むべきことは何か?
欧米から経験豊富な業界キーマンを招き各制度の歴史や課題をお話しいただきます。

このような試みは世界的にも注目されると思います。そして、世界的に著名なお二方が同時に東京に集うことも、これが最初で最後だと思います。

武田 猛

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)3月号  トピックス

今回、会員向けにお届けしたNNB日本語要約版のタイトルは以下の通りです:
●華々しいマーケティングと「許容できる楽しみ」が新たなソーダ部門の売上をもたらす
●イノベーションを成功させるための5つの方法
●好奇心を称賛して
●米国の学校に全乳が戻ってくる?
●有機物から虫の死骸まで:ポストバイオティクスは健康ニッチを開拓できるだろうか?
●日本の大企業がポストバイオティクスのイノベーション成功への道を照らす
●Fazer社「空中から」プロテインで新たな未来への道を感じる
●スナックのサステナビリティ課題の決着を目指す新興企業
●北欧ベリーブランドの超便利な成功
●成功のレシピ:プラントベースホールフーズと本格的なエスニック料理

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[今号のハイライト]

華々しいマーケティングと「許容できる楽しみ」が新たなソーダ部門の売上をもたらす

炭酸飲料は味と爽快感がすべてだが、食物繊維を追加し、糖質を減らし、カロリーを抑えることができれば、「許容できる楽しみ」を作り出すことができる。しかし、注目を浴び、急成長している新たなセグメントを生み出したのは、マーケティングスキルである。

(会員向けニューズレター「NNBマンスリーレポート2024年3月号」日本語要約版より抜粋)

【NNB(New Nutrition Business)】とは

NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。

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18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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