新ブランドの立ち上げはより良い血糖値と栄養素密度に焦点を当てる、ほか|NNBマンスリーレポート2021年8月号

こんにちは、GNG武田です。

今号では、「プラントベースの課題と機会」と題してNew Nutrition BusinessのJulian Mellentin氏がプラントベースプロテインの専門家であるPaul Hart氏にインタビューをしています。ケーススタディからだけでは見えてこない、プラントベースプロテインの課題について、具体的に語られています。

課題は、本文中では「バルクの供給」という言葉で語られている栄養成分から見た課題と、本文中で「機能性」という言葉で語られている加工適性の2つが整理されています。

これまでNNBで何度も取り上げられてきましたが、プラントベース代替品の多くは、栄養成分的に必ずしも健康的ではない、という点と、製品に必要な原材料リストが長くなりがちで、健康志向の消費者には好まれないという2点の原因について、詳しく語られています。また、植物由来であるが故のネガティブな成分や物質についてもまとめています。

面白いなと思った話題は、「特にエンドウ豆には、必要とされる含硫アミノ酸の約50%しか含まれていない。それは、メチオニンとシステインだ。
この問題は、マメ科植物と一緒に、リジン含有量が少ない穀物タンパク質などを摂取し、バランスをとることで解決できる。
意外かもしれないが、ほとんどの伝統的な文化や最近の文化では、豆と穀物を一緒に食べる料理がある。 たとえば、英国ではトーストと豆、インドではダールとライスなど。」です。

なるほど、大豆は理想的なたんぱく源ではありますが、日本人は大豆と米を食べてきました。
今後のプラントベースプロテインを使った商品開発に役立つアイデアだと思いました。

そして、最後にモリンガを「非常に優れた主要栄養素プロファイルだ。」と絶賛しています。こちらも、今後の商品開発の参考になりそうです。

少々ボリュームがあり読みごたえがありますが、2人のエキスパートの対話から得られるヒントは少なくありません。是非、お時間を作ってご一読ください。2人の対話は、別添資料として添付してあります。

(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛

【お知らせ】

毎月NNBマンスリーレポートのポイント解説セミナーオンライン開催しています。

NNBマンスリーレポートを定点観測することは、いち早くビジネスチャンスを見つけるための最適な方法だと思います。しかし、情報量が多く、じっくり読む時間のない方にとっては十分にご活用できないこともあるかと思います。

毎月定期的にみていくことで、10キートレンドもさら深く理解できるようになります。ご多忙の方も、60分1ヶ月分のポイントをつかんで頂き、ご自身のビジネスにご活用頂ければ幸いです。

ご出席される方のご希望を少しでも多く取り入れるため、解説するトピックスは事前アンケートにて選定させて頂きます。

8月号10のトピックスから、ご希望されるトピックス5つ以内をお答えください。
ご希望の多い上位のトピックスから選択して解説させていただきます。

NNB7月号トピックスは以下の通りです。


①新ブランドの立ち上げはより良い血糖値と栄養素密度に焦点を当てる
②2つの乳製品の物語
③ベーカリーの巨人は罪悪感なく食べられるトレンドに乗りスリム化する
④ReBlend:「再収穫と再考」されたスムージー
⑤オンライン販売で成功したヘルシースナックは、実店舗での拡大を計画
⑥繁栄し続けるアルロース
⑦ブラジルのベーカリースナックは、米国のヘルシーニッチ市場を切り開く
⑧オーツ麦の健康ハロー効果が植物性プロテインブランドを後押し
⑨プラントベースの課題と機会:Paul Hart氏へのインタビュー
⑩ケフィアでパワーアップしたコーヒー

【会員限定 NNBマンスリーレポートポイント解説セミナー】
お申込みはこちら
※GNG研究会会員企業様のみお申込みいただけます

【NNBマンスリーポイント解説セミナー 事前アンケート】
ご回答される方はこちら※GNG研究会会員企業様のみご回答いただけます

ご不明な点はGNG研究会事務局へお尋ねください。

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

本日配信したNNBマガジンでは、大きなベネフィットはクリーンラベルにも勝る、パンデミックの年に消費者が求めたのは、酒類、エナジー、罪悪感なく食べられるもの、米国人の最重要リストの上位は、たんぱく質、より多くの植物、より少ない糖質 などを取り上げています。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)8月号  トピックス

今回、会員向けにお届けしたNNB日本語要約版のタイトルは以下の通りです:

●新ブランドの立ち上げはより良い血糖値と栄養素密度に焦点を当てる
●2つの乳製品の物語
●ベーカリーの巨人は罪悪感なく食べられるトレンドに乗りスリム化する
●ReBlend:「再収穫と再考」されたスムージー
●オンライン販売で成功したヘルシースナックは、実店舗での拡大を計画
●繁栄し続けるアルロース
●ブラジルのベーカリースナックは、米国のヘルシーニッチ市場を切り開く
●オーツ麦の健康ハロー効果が植物性プロテインブランドを後押し
●プラントベースの課題と機会:Paul Hart氏へのインタビュー
●ケフィアでパワーアップしたコーヒー

グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。

会員の方はこちら お問合せはこちら

[今号のハイライト]

新ブランドの立ち上げはより良い血糖値と栄養素密度に焦点を当てる

朝食シリアルからスナックバーまで扱う、世界最大の穀物商品販売会社として最もよく知られる企業
が、ある戦略を試行している。その戦略とは、より良い血糖値管理に対する消費者の興味の高まり
と、それよりさらに強く、栄養素密度という新たなトレンドに関連するものである。

(会員向けニューズレター「NNBマガジン2021年8月号」日本語要約版より抜粋)

【NNB(New Nutrition Business)】とは

NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。

NNBを日本語で読めるのは、弊社が主宰するグローバルニュートリション研究会だけ

会員は、過去10数年分のバックナンバーを英語と日本語の両方で入手可能です。

*株式会社グローバルニュートリショングループは、New Nutrition Businessの日本におけるパートナー企業です。

※ グローバルニュートリション研究会とは?

世界中のニュートリションに関する情報の洪水の中から価値ある情報を厳選し、タイムリーに提供する、日本で唯一のサービスです。

単なる情報ではなく、これまで、弊社が関わった600以上のプロジェクトから得た経験や知見もお伝えしています。

ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。

会員の方はこちら お問合せはこちら

The following two tabs change content below.
18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

最近の記事

CONTACT

  • TEL:03-5944-9813

お問合せフォーム

PAGE TOP