アサヒグループ食品がADM 社と供給契約 CP2305ガセリ菌を海外展開、ほか|GNGニューズレター3月17日号





本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、米国の機能性表示制度および従来の食品(Conventional Foods)の構造/機能表示などについて解説しています。

国内ニュースからは、ロートとダイドードリンコがコラボ「ダイドー×ロート ベリーウォーター」を新発売、日清製粉グループと大妻女子大が発酵性食物繊維による腸内環境改善効果を確認、森永乳業、インドネシア乳製品製造・販売大手PT ABC Kogen Dairy社と協業といった話題を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

こんにちは、GNG武田です。

一般には、米国には2種類の機能性表示制度があることが知られています。
1つは、1990年にスタートしたNutrition Labeling and Education Act(栄養表示教育法:NLEA)により、企業からの申請に基づき、連邦食品医薬局(FDA)が食品(または成分)と疾病との関連性を評価し、FDAが認めたものについて、健康強調表示(Health Claim)をすることが可能となりました。
対象は食品全般です(当時はダイエタリーサプリメント制度施行前です)。
もう1つは、1994年に施行されたDietary Supplement Health and Education Act(ダイエタリーサプリメント健康教育法:DSHEA)により、ダイエタリーサプリメントにおける構造/機能表示(Structure/Function Claim)のルールが明確化されました。

実は米国にはこれ以外に第3の機能性表示があります。
従来の食品(Conventional Foods)の構造/機能表示です。
例えば、米国の自然食品店の乳製品売り場に行くと、牛乳パックに「DHA OMEGA-3」と表示され、その下に「Supports Brain Health」と機能性が表示されている商品が普通に陳列されています。
ダイエタリーサプリメントには義務付けられている放棄声明文もありません。
実は近年、米国においてこの第3の機能性表示ともいえるConventional Foodに対する構造/機能表示が増加しています。
「Conventional Food(従来の食品)」に対する構造/機能表示ですので、「0番目の機能性表示」と言うべきかもしれません。

今号では、この背景について整理をしてみました。
根っこは医薬品の定義にあります。
そして、この第3の機能性表示はリスクが高く、過去には米国連邦取引委員会(FTC)と裁判で争い、結果的に高額の和解金を支払ったという例もあります。

少し混乱されるかもしれませんが、日本の機能性表示制度を考える良い題材になるのではとも思います。
そして、米国進出をお考えの企業の皆さんにとっても決して軽視できない事例になると思います。

紙面に限りがありますので言葉足らずになっていることもあるかと思います。ご容赦いただけましたら幸甚です。

武田 猛

GNGニューズレター(国内情報) 2025年3月17日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

NEW PRODUCTS 新商品
●ロートとダイドードリンコがコラボ「ダイドー×ロート ベリーウォーター」を新発売
●キユーピー マヨネーズ発売100周年を記念し「キユーピー マヨネーズのはじまりのポテトサラダ」を発売
●亀田製菓グループ、「乳酸菌×大豆」のプロテインバーを新発売

MARKET NEWS マーケット
●「社会課題に配慮した食」の市場規模を試算、考察:付加価値は約1兆円
●2025年1月のドラッグストア販売額、「健康食品」は前年同月比2.9%増加
●栄養素の過不足に関する調査
●3月4日は「短鎖脂肪酸の日」〜会員企業6商品を短鎖脂肪酸普及協会が認定

SCIENCE NEWS サイエンス
●日本女子大、フリージア花弁に新規抗酸化物質を発見
●日清製粉グループと大妻女子大が発酵性食物繊維による腸内環境改善効果を確認

COMPANY NEWS 企業情報
●アサヒグループ食品がADM社と供給契約 CP2305ガセリ菌を海外展開
●森永乳業、インドネシア乳製品製造・販売大手PT ABC Kogen Dairy社と協業
●「ラカントS 顆粒」、「ラカント アルロースブレンド」が「日本ヘルスケア協会推奨品」に認定
●アサヒグループ食品、ドイツのLeiber社の株式取得

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[今号のハイライト]
アサヒグループ食品がADM 社と供給契約 CP2305ガセリ菌を海外展開

[引用元:アサヒグループ食品株式会社 ニュースリリース]

アサヒグループ食品株式会社(以下 アサヒグループ食品)は、ADM WILD VALENCIA社(以下ADM社)と、アサヒグループが保有する乳酸菌「CP2305ガセリ菌」について、海外市場における供給契約を締結した。3月からADM社が主に北米・欧州・アジアの食品メーカーに向けて販売を開始し、最終製品としてはサプリメントや健康食品などとして展開される見込みである。アサヒグループ食品が「CP2305ガセリ菌」をアサヒグループ外および海外に向けて販売するのは初めてだ。人々の健康意識の高まりや飲料・食品の多様化から今後さらなる需要が見込まれる乳酸菌素材について事業を強化していく。
「CP2305ガセリ菌」はアサヒグループが保有する独自の乳酸菌で、長年にわたる「カルピス」由来の乳酸菌研究から発見された。これまでに「日々の精神的ストレスの緩和」や「睡眠の質(眠りの深さ)向上」「腸内環境の改善」「月経前の一時的な晴れない気分、精神的疲労感、眠気を軽減」などに役立つことが報告されており、アサヒグループが国内で販売するサプリメントや飲料の原料として使用されている。
アサヒグループ食品は、アサヒグループの食品事業を担う企業として、乳酸菌を始めとした機能性素材や酵母など業務用食品原料素材の製造販売を担っている。これまで「CP2305ガセリ菌」は、アサヒグループ内のみでの展開であったが、世界の人々の食と健康に対する課題解決に貢献することを目指し、乳酸菌素材事業の海外展開を検討してきた。
ADM社と供給契約を締結することで、同社の微生物に関する知見やグローバルな販売網を生かし、より効果的に「CP2305ガセリ菌」を拡大していくことを目指すとしている。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2025年3月17日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と21年間のコンサル経験を積み、39年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外800以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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