本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、最新の経済影響調査レポート”2023 Economic Impact of the Dietary Supplement Industry”について取り上げています。
国内ニュースからは、【カルシウムの摂取に関する調査】カルシウムの摂取を意識している人は約36%、味の素㈱、冷凍の定期宅配サービスを開始、株式会社明治、乳児期の発達にNMNが重要な栄養素となる可能性を示唆、消費者庁、インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対して改善指導、などといった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNGの有松です。
今号のGNGニューズレターでは、日本初、新規機能性関与成分「インドマンゴスチン由来ガルシノール」で肝機能訴求の機能性表示食品を届出、女性のゆらぎにプレエクオール®配合サプリメント発売、【カルシウムの摂取に関する調査】カルシウムの摂取を意識している人は約36%、女性の更年期症状、辛くても「相談する人いない」3割超、「MaquiBright®(マキベリーエキス)」のブルーライトによる目のダメージ抑制作用を解明などの記事を紹介しておりますので、是非ご覧ください。
今号の中で、株式会社ファインより睡眠ケアを目的としたココアの新製品について紹介しています。睡眠改善を通じて企業の健康経営を支援するSleepTech(スリープテック)事業を展開している、株式会社ニューロスペースの2023年度睡眠負債実態調査レポート(調査対象:47都道府県内在住の日勤およびシフト勤務の就業者10代~60代の男女、調査期間:2023年1月~12月)によると、睡眠に満足していない就業者は73.4%であり、2022年の65%と比べると悪化していることが明らかとなりました。
また、「一番解決したい睡眠課題」について、途中で目が覚める中途覚醒が31.8%、寝ても疲れが取れない熟睡困難が25.6%、朝起きるのが辛い希少困難が17.7%、日中の耐え難い眠気が17%、寝付くのに時間がかかる入眠困難が7.9%という結果でした。
厚生労働省は令和5年5月に、令和6年度から開始する「健康日本21(第三次)」に係る基本方針を公表しました。「健康日本21(第三次)」においては、休養・睡眠分野に関連する目標として、「睡眠で休養がとれている者の増加」及び「睡眠時間が十分に確保できている者の増加」を設定し、それぞれについて、目標を定め、取組を進めていくこととしています。
※「健康日本21(第三次)」休養・睡眠分野に関する目標
・「睡眠で休養がとれている者の増加」(指標:睡眠で休養がとれている者の割合)
78.3%(現状値:令和元年)→80%(目標値:令和14年度)
・「睡眠時間が十分に確保できている者の増加」(指標:睡眠時間が6~9時間、(60歳以上については6~8時間)の者の割合)
54.5%(現状値:令和元年)→60%(目標値:令和14年度)
2024年1月22日現在の睡眠サポートにおける機能性表示食品の届出件数は629件(GNG研究会機能性表示食品動向レポート)となっており、ストレスとのダブルヘルスクレームを行う製品も多くあります。また、スマートフォンやウェアラブル端末の普及に伴い、PHR(パーソナルヘルスレコード)等のICTを活用したサービスの拡充など、自身の健康情報を入手・活用できる環境の整備も急速に進んでいます。食品、スリープテックなど、今後の睡眠分野の取組について注目していきたいと思います。
皆様のビジネスのお役に立てますと幸甚です。
有松 志寿子
GNGニューズレター(国内情報) 2024年2月1日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
NEW PRODUCTS 新商品
●日本初、新規機能性関与成分「インドマンゴスチン由来ガルシノール」で肝機能訴求の機能性表示食品を届出
●女性のゆらぎにプレエクオール®配合サプリメント発売
●ストレスを和らげ睡眠の質を向上させるGABA・休息サポート成分グリシン配合、機能性表示食品 『眠りの森のココア』新登場
●味の素㈱ 日本初、女性のための完全栄養食「One ALL」新発売
●「PLUSカルピス 睡眠・腸活ケア」「PLUSカルピス 免疫サポート」「PLUSカルピス 体脂肪ケア」4月30日発売
MARKET NEWS マーケット
●【カルシウムの摂取に関する調査】カルシウムの摂取を意識している人は約36%
●【23年11月の家計調査】サプリ支出、2カ月連続で減少
●スナップディッシュ、マルコメと共同で「発酵×植物性ミルク」という新ジャンル飲料のテストマーケティングを実施
●女性の更年期症状、辛くても「相談する人いない」3割超
COMPANY NEWS 企業情報
●㈱ダイセル、フジッコ㈱共同研究:大豆イソフラボンとラクトビオン酸の組合せで新たな機能性表示食品の届出
●アレルギー低減卵の臨床的安全性の検証研究が日本医療研究開発機構(AMED)事業に採択
●味の素㈱、冷凍の定期宅配サービスを開始
SCIENCE NEWS サイエンス
●株式会社明治、乳児期の発達にNMNが重要な栄養素となる可能性を示唆
●森永乳業株式会社、ポストバイオティクスの免疫効果を支持
●「MaquiBright®(マキベリーエキス)」のブルーライトによる目のダメージ抑制作用を解明
REGULATORY NEWS 法規制
●消費者庁、インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対して改善指導
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[今号のハイライト]
株式会社明治、乳児期の発達にNMNが重要な栄養素となる可能性を示唆
株式会社明治の新たな研究で、母乳中のニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)濃度が高いほど、母乳で育てられた乳児の運動能力やコミュニケーション能力が有意に向上することが明らかとなった。Nutrients誌によると、株式会社明治と東北大学の研究者らは、NMNは幼児期の発達にとって「縦横な栄養素」である可能性があると考えている。
同研究は、母乳中のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)関連物質の濃度に関する世界初の大規模調査である。
この観察研究には、東北大学メディカル・メガバンクの三世代コホート研究から無作為に母子150組を抽出した。乳児は生後6ヶ月まで母乳のみで育てられた。産後1ヶ月に母乳を採取し、母乳中のNAD関連物質量を定量した。また、母親は6ヶ月、12ヶ月、24カ月に発達に関するアンケートに回答し、母乳中のNAD関連物質濃度と発達指標との関係を順序ロジスティック回帰分析により評価した。
同研究の結果、母乳中の主要なNAD前駆体としてNMNが定量され、母乳中のNMN濃度は、24カ月時点の乳児の神経発達転帰と有意な正の相関を示した唯一のNAD関連物質であった。同結果は、母乳中のNMNが幼児期の発達にとって重要な栄養素である可能性を示唆している。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2024年2月1日号」より抜粋)
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有松志寿子
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