この2年の間、ダイエット界で一際目立っているのは「ケト・ダイエット」でしょう。
レストランのメニューや売り場においてもいたるところで「KETO」という文字が飛び込んできます。インスタグラムなどのSNSでも#KETOというハッシュタグが飛び交い、非常に注目されています。

そこで本号ではこの「ケト・ダイエット」の背景となるアメリカにおけるダイエット・メソッドの変遷を振り返ってみようと思います。

以下、会員向けニューズレターの抜粋です。会員向けニューズレターでは、図表入りでより詳しく解説しています。

「ケト・ダイエット」トレンドの背景に迫る

米国ウェイトロスサプリメント市場推移をみると、ミールリプレイスメント(食事代替型、厳格ではないものも含む)の成長率が高く、その背景には米国におけるダイエット・メソッド変遷の影響が色濃くみられます。

米国における主なダイエット・メソッド

米国における主なダイエット・メソッドには、以下のものがあります。

●ローカーボダイエット アトキンス式

●超低カロリー療法(VLCD)

●サウスビーチダイエット

●低GI、シュガーバスター(日本では「低インシュリンダイエット」とも)

●高食物繊維ダイエット(F-Plan)

(会員限定ニューズレターでは、各ダイエット・メソッドの概要を紹介)

書籍からブレイクしたダイエット・メソッド

人気の出たアメリカのダイエット・メソッドには、書籍の出版により火が付いたものがいくつもあります。代表的なものを挙げておきます。

The Dukan Diet|デュカン・ダイエット

ダイエットをしないことで知られるフランス人は、食べることをこよなく愛し、何でも信じやすい米国人とは正反対に、「○○ダイエット」のようなものには非常に懐疑的な国民である。そのフランスにおいて350万部売れたという、考案者ピエール・デュカン博士のThe Dukan Dietが米国に上陸。フランス以外でも32カ国、14カ国語で販売されているが、英国で英訳されたのがきっかけでフランス以外でもよく知られるようになった。

80年代からデュカン博士が肥満患者の治療として推奨していたものが、「高タンパク、低GI」ブームとセレブリティによる支持などにより人気が高まった。

アメリカで流行したダイエット関連本の例

The Zone/Barry Sears著 (1995年)

ゾーンダイエット(ハリウッドダイエットとも)

The Abs Diet/David Zinczenko著 (2004年)

Eat This, Not That! Diet/David Zinczenko & Matt Goulding著 (2007年)

You On a Diet/Michael F. M.D. Roizen & Mehmet, M.D. Oz著 (2007年)

(会員限定ニューズレターでは、各書籍の概要を紹介)

低炭水化物と低脂肪の攻防

このように、米国ウェイトロス市場には、1970年代からアトキンス・ダイエットを始めとした「低炭水化物」ダイエットという理論(メソッド)は普及していたものの、1980年代は「低脂肪」ブームとなり、アトキンス・ダイエットは低迷していきました。

ニューヨークタイムズマガジン誌による低脂肪批判から事態は一変

それが、2002年、New York Times Magazine誌が低脂肪を批判し、低炭水化物を支持する記事を掲載したことで、状況は一変。

まさに「一晩にして『炭水化物恐怖症』が米国中に広がった」のです。

アトキンスブランドが、ローカーボダイエット市場をけん引

そして、2003年、低炭水化物ダイエット市場をけん引したのは、Carbolite Foods社、Keto Foods社、Atkins Nutritionals社の3社です。中でも売り上げトップは、Atkins Nutritionals社です。

(会員限定ニューズレターでは、小売り売上推計と当時の商品ラインナップを図示)

米国ダイエット・トレンド変遷 まとめ

現在の米国におけるケトダイエットトレンドは、この世な歴史的な背景があっての現象です。アトキンス・ダイエットは、当初は「ケトン食療法」として普及していきました。高脂肪低炭水化物というコンセプトのケトダイエットトレンドは、今後も続いていくと考えられます。

良質な脂肪たんぱく質、複合糖質を多く含む穀類マメ類バランスよく摂取することが重要となりますが、忙しい消費者のために日常生活の中でより簡単に摂取できるよう、ケト・ダイエットに特化したニュートリションバーや飲料が多く市場に登場しています。

この流れは、日本にも少なからず影響がありそうです。

この記事について

GNGでは、会員向けに過去2週間に発売された新製品情報マーケット情報を纏めGNG独自の分析・洞察をし、月に2回、「GNGニューズレター」として配信しています。

本日配信したGNGニューズレターでは、今話題のケトダイエットの背景となる米国ダイエットメソッドの歴史を紹介しました。

国内ニュースからは、厚労省がエリクシノールのCBD製品から大麻成分を検出したことや乳酸菌に関する調査結果、各社の新製品情報などを取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

GNGニューズレター(国内情報) 2020年3月2日 トピックス

米国ニュートリション市場におけるダイエット・メソッドの変遷
~「ケトダイエット」ブレイクの背景に迫る

<国内ニュース(要約)>

●アサヒ飲料、植物生まれの「カルピス」登場
●森永乳業、「ビヒダス ヨーグルト」シリーズから「便通改善 ドリンクタイプ」を新発売
●国民生活センター、「健康食品の危害」情報が急増
●富士経済、清涼飲料の国内市場調査結果を発表
●サプリポート、乳酸菌入り製品・サプリメント摂取の目的・頻度・効果のアンケート結果を発表
●わかさ生活がひとみの健康に特化したサイト「メノコトLife」をリニューアルオープン
●株式会社ユカシカド、パーソナル栄養検査キット「VitaNote(ビタノート)」の検査期間短縮
●オタネニンジン抽出物のガン患者への効果、「確認できない」
●国立がん研究センター、食事が炎症に与える影響の評価指標について発表
●厚労省、エリクシノールのCBD製品から大麻成分を検出
●ASCON科学者委員会、機能性表示食品「事後チェック指針」の修正を要望
●加工食品の原料原産地表示、6割以上で「表示なし」

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[今号のハイライト]
厚労省、エリクシノールのCBD製品から大麻成分を検出

[2020/2/3][原文: Ministry of Health, Labour and Welfare]

厚生労働省は、エリクシノール株式会社が販売するCBD製品から、
大麻成分の「THCテトラヒドロカンナビノール)」が検出されたと発表した。

大麻成分THCが見つかったのは、「ナチュラルドロップス3000」「シナミントドロップス3000」「プロフェッショナル 2000」の3品である。

特に、賞味期限が「 2021.06」とラベル内に表示されているものは、大麻取締法上の「大麻」に該当する疑いがある製品であるため 、手元に残っている場合は、最寄りの地方厚生局麻薬取締部、都道府県衛生主管部(局)薬務主管課または保健所宛てに提出するよう促した。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2020年3月2日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と16年間のコンサル経験を積み、34年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外600以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。