先月、業界内で期待と不安で見守っていた「食品の機能性評価モデル事業」調査の結果が発表されました。
多くの方は、11成分の有効性レベルの結果に関心をお持ちのようでしたが、私は、調査対象国の健康食品制度が横並びで整理されていた事に目が行きました。
各国とも、健康食品(呼び方は様々ですが)の位置づけ、役割が明確に定められていました。
それぞれ表現は異なりますが、
1 .国民の健康増進、安全確保
2. 国民(消費者)が正しい判断が出来る為の情報発信
が法律の根底にあるように思えます。
残念ながら、我が国の健康増進法には保健機能食品の位置づけや役割について述べられていません。
誰の為の何の為の健康食品なのか、原点に返って考える良い機会だと思います。
14日の日経新聞に、医薬品の輸入金額増加についての記事が掲載されていました。
欧米からの輸入が増えていて、その背景には日本企業が新薬開発で欧米企業に後れを取った事があるようです。
研究開発は、10年後15年後に大きなインパクトを与えています。
製薬業界の現状を見ながら、健康食品業界の研究開発について少し考えてみました。
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GNGニューズレター 2012年5月16 日号トピック
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●ライオン、健康食品「トマト酢+ミルクペプチド生活」を通販限定発売
●ファンケル、朝・昼・夜ごとの疲れと悩みに適したサプリメント「Smart Charge Jelly」3種を発売
●森下仁丹、中国で血糖値上昇抑制素材サラシアを用いた事業を展開
●アサヒグループHD、味の素から約1200億円でカルピスを買収
●消費者庁、「機能性評価モデル事業」結果を報告
●矢野経済研究所、健康・機能性食品素材市場に関する調査結果を発表
など