こんにちは、GNG武田です。
早いもので、2025年もすでに1か月が経過しました。
海外からも新しいニュースがどんどん入ってきています。
「アジア太平洋地域の5つの主要なヘルストレンド」という記事では、
1. パーソナライズドニュートリション
2. 健康寿命
3. GLP-1
4. 睡眠と美容、認知、更年期障害との相互作用
5. バイオティクス
が取り上げられています。
韓国では、健康機能食品制度においてカスタマイズ制度が導入され、パーソナライズドニュートリションに対応できるようになりました。
また、米国だけでなく、アジア太平洋地域においてもGLP-1ダイエットの広がりに対応する商品に関心が高まっているようです。
一方、トレンドアナリストによる2025年の食トレンドでは、
・プラントベース肉代替品
・培養肉
・発酵プロテイン
・(プロテイン以外の)代替食品
・シンバイオテクノロジー
・乳幼児の栄養
・高齢者の栄養
・環境に配慮したキッチン技術
・カスタマイズされた腸の健康
・医療用低炭素ペットフード
が取り上げられています。
これらのトレンドは突然現れたわけではなく、10年前からじわじわと形成されたものが多いと思います。
一過性のブームではなく、ビジネスとして利益を得るためのトレンドになる時、タイミングよく、適切な戦略で参入できるかが成否を分けますが、その戦略は各企業によって異なります。
その際、しなくても良い失敗要因を可能な限り排除しておくことが大切になりますが、歴史から学ぶことは出来ます。
是非、NNB10キートレンドを紐解いてください。
そして、2025年は日本の業界にとって大きな転換期になりそうですが、海外も同様です。
オーストラリアでは、業界団体と当局(TGA)が共同でサプライヤーの資格認定プロセスや販売前コンプライアンス確保のフレームワークを作り導入される予定です。
中国健康食品制度は、2023年に改正が行われましたが詳細が公表されたのが昨年、2024年でした。2023年から5年間の移行期間がありますが、各企業、今年から全力で取り組むことになりそうです。
インドでは、ダイエタリーサプリメントが食品規制機関から医薬品規制機関へ移行することが話し合われています。今年、大きな動きがありそうです。
韓国健康機能食品制度は、前述の通りカスタマイズシステムが導入されます。「カスタマイズ健康機能食品」が正式にスタートします。
タイFDAが、健康食品の輸入、輸出規制を現状に合わせた形に改正するため、新しい法律の草案を作成することを表明しています。
2025年は、国内も海外も大きな変化が起こりそうです。
武田 猛
この記事について
GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
……グローバルニュートリション研究会 会員企業様は、会員サイトにて、すべての記事をお読みいただけます。
■GNGグローバルニュース 2025年1月29日号 トピックス
Market News
●世界の乳製品市場の動向:2024~2025 年
●APAC市場を推進する5つの主要なヘルストレンド:2025年
●トレンドアナリストが説く2025年の食トレンド
Products & technology News
●栄養素を強化したGLP-1ユーザー対応食品が注目浴びる
●Vous Vitaminの戦略:ビタミンサプリメントを企業の福利厚生プログラムに
●GLP-1ユーザーの急増でダイエット食産業が模索する新しい道
Science News
●飽和脂肪は心臓病の要因との仮説に反論
●魚油が筋力改善を促進する可能性:米研究
●妊娠後期でN6/N3比が高くなると乳児の神経発達が遅れる可能性
●ケトン体に関する新しい発見でケトジェニック食への関心が高まる可能性
Company News
●ドイツのBASF社、フランスのLouis Dreyfus社に食品・サプリメント原料事業売却
Regulatory News
●脚のむくみ、胃腸の不調に対応する成分に関するガイドラインを発表:韓国
●ニュートリションに関する欧州規制の変更や遅延:専門家の見解
●ニュートラシューティカルで新しく導入される規制:APAC
●健康食品の輸出入に関する新しい規制の草案作りへ:タイFDA
[今号のハイライト]APAC市場を推進する5つの主要なヘルストレンド:2025年、ほか|GNGグローバルニュース2025年1月29日号
[2025/1/6] [nutraingredients-asia.com]
アジア太平洋地域(APAC)のヘルスウエルネス部門で躍進する企業が、2025年注目する主な消費者トレンド5つを紹介する。NutraIngredients-AsiaがAPACのAmway China、Korea Ginseng Corporation、Nature’s Farm、IMCDなどの企業から実態や見解を集めたものをまとめた。
・パーソナライズドニュートリション
韓国では特に、2025年1月、Customised Health Functional Food System(カスタマイズ健康機能食品システム)を導入したことから、パーソナライズドニュートリション熱が高まっている。企業は薬剤師や栄養士など専門家と協力し、消費者ニーズを分析、パーソナライズされた栄養を提供する。食品医薬品安全処(MFDS)によると、カスタマイズされた健康機能食品の売上は、昨年9月時点で1,670万ドルに達したという。昨年までに、MFDSに登録し事業を開始した企業は33社あり、中でも注目される会社はLifestyle Project社、Korea Arccell社、On Doc社などが挙がる。紅蔘で有名なKorea Ginseng Corporationは「パーソナライズドニュートリションは今年の目玉になるだろう」として、異なる性別、年齢グループのニーズを基にパーソナライズを進めている。この傾向は東南アジアでも同じで、シンガポールのNature’s Farm社も「消費者一人ひとりのニーズに合わせた調合が求められている」としてパーソナライズドニュートリション部門に力を入れる。
・健康寿命
消費者の関心は、単に「寿命を延ばす」という考えから、健康で生き生きと暮らせる期間を延ばす、つまり「健康寿命」の概念へと移っている。これに狙いを定めているのがAmway Chinaである。基本的な栄養素、活力回復、パーソナライズされた健康機能向上サポート、の3つを柱としたソリューション基盤を通して健康寿命を延ばすことを戦略としている。さらに、ニュートリションブランドであるNutriliteは、細胞の健康をサポートする「Nutrilite iCell」を発売、DNA損傷を修復、予防し、ミトコンドリア機能を調整、慢性炎症を改善して細胞の活力を取り戻すことを目的とする。
シンガポールでは、National University Health Systemの下で健康的な長寿を促進するための多くの研究開発が行われている。一例として、65~80歳の筋肉、認知、免疫機能を改善するソリューションにXPRIZE Healthspanが挙げられる。
高齢化が急速に進む日本では、株式会社明治が、ブルガリアのヨーグルト会社、LB Bulgaricum社と10年間の研究契約を結び、健康寿命に対するヨーグルト効果の検証を進める。
・GLP-1
ヘルスサプリメント産業における血糖値管理や体脂肪減少分野は、GLP-1経路で作用する成分の使用に目を向けており、例えば、ガルシニアやバナバの葉エキスといった植物が一般的である。米国で火が付いたGLP-1薬のダイエット向け使用はAPACへと広がり、特に韓国で爆発的となった。ヘルスサプリメント事業もこのトレンドに刺激され、例えば、CKD Healthcare社が販売開始した「CLPitDIET」は、GLP-1およびAMPK経路を活性化するといわれるビフィドバクテリウムロングム NBM7-1を配合、体重減少を目的とする。Korean Ginseng Corporationは最近、紅蔘を主原料とした「GLPro Core」「GLPro Doublecut」の2商品で参入した。同社によると、紅蔘はGLP-1産生を促すことが示唆され、血糖値コントロール機能でMFDSの承認を得たという。機能性原料サプライヤーのGencor Pacific社は、体のGLP-1産生を促す新しい成分について手ごたえを感じている。炎症性ストレスや不健康な食生活はGLP-1産生に影響するが、そうした問題を克服することで産生を改善するという。GLP-1経路に取り組む英国のライフサイエンス企業、Phynova社は、同社の「Reducose」の成分、ホワイトマルベリーの葉エキスが炭水化物やスクロースの分解を阻害し、その未消化の炭水化物が小腸に移動するプロセスでGLP-1や、ペプチドYYのようなホルモンを誘発、満腹感を生み出すと紹介した。
・睡眠と美容、認知、更年期障害との相互作用
不眠症向け成分と言えばメラトニンがすぐ浮かぶが、天然成分を求める消費者の関心を引いているのが、Network Nutrition社のピスタチオから抽出されるProsomnial™である。東南アジアの消費者の間では天然のソリューションへの要望が強いという。また、睡眠、ストレス、エネルギーサポートなど多目的に使用できる商品も注目される。例えば、睡眠と美容、睡眠と認知、睡眠とストレス、睡眠と更年期、睡眠と骨・関節といった具合に、第二、第三の症状を引き起こす睡眠問題は重要で、研究開発の幅はぐんと広くなる。また、東南アジア市場では「内側から美を」のコンセプトが広がり、皮膚や毛髪など容姿改善のための内側のナチュラルソリューションや、内側、外側どちらにも対応できる商品を求める消費者が増えている。美容ではコラーゲンが相変わらずの人気だが、その他、グルタチオンやホワイトトマトエキスなどにも注目が集まっている。
・バイオティクス
プロバイオティクス、プレバイオティクス、ポストバイオティクスは近年、腸の健康にとどまらず、全身の健康促進に重要な関りを持つとして認知が高まっており、このトレンドはまだまだ続くとみられる。飲料大手企業のキリンホールディングス株式会社もプラズマ乳酸菌により免疫の健康分野に深く入り込んだ。また、免疫以外にウエイトマネジメント、活力、腸の健康、身体のコンディション管理といった分野における日本の消費者の関心を引っ張っていく意向を示している。免疫サポート分野では、免疫力を高め、代謝を健康に保つ可能性があるプレバイオティクスとして、ヒトミルクオリゴ糖(HMO)の人気も高く、シンガポールのバイオテクスタートアップ企業、AMILI社がdsm-firmenich社の資金援助を受けてHMOの健康効果を探る研究を開始した。dsm-firmenich社はHMOやポストバイオティクスと加齢、メンタルヘルス、免疫などに関する4つの研究プロジェクトに支援している
(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2025年1月29日号」より抜粋)
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