GLP-1薬が世界の食品業界を揺るがす、ほか|GNGグローバルニュース2024年11月26日号

こんにちは、GNG武田です。

先週、ソウルで開催されたCoex Food Weekを視察してきました。
合わせて、ソウル市内の店舗や、韓国の伝統医療である「韓方」素材の専門市場であるソウル薬令市も視察してきました。
「韓方」は東洋医学の一つの流れですので、「漢方」とも通じるところが多く興味深かったです。

韓国のサプリメント市場は約7,800億円(65,000億ウォン)で、日本の約6割と大きな市場です(2021年)。
COVID-19パンデミックの影響でこの数年の成長率も5%以上となっています。

人気の素材・成分は、何と言っても高麗人参です。
展示会場でもお店でも、高麗人参の製品をよく見かけました。
(金浦空港の免税店でも、大きな売り場がありました)

そして、近年は、プロバイオティクス、オメガ3脂肪酸、プロテインが人気で、大きなシェアをしめています。
プロテインに関しては、ヨーグルトや豆乳など機能性食品分野でも目立つ存在でした。

一方で、韓国のサプリメント市場をチャネル別にみると、Eコマースが一番大きく3割、次いでダイレクトセリングが約25%となっており、無店舗販売のシェアが高いのが特徴です。

海外製品、特に米国製品の人気も高いようです。
お店を見ても、米国トレンドの影響を受けていることが分かりました。

そして、驚いたことに、GLP-1トレンドの影響で、GLP-1を訴求する商品が大々的にプロモーションされていました。
「GLPro」という商品ですが、Korea Ginseng Corp. (KGC:韓国人参公社、「正官庄」ブランドで有名)が先月末に発売したばかりの商品だそうですが、ソウル市内の店舗や金浦空港で見かけました。
もちろん、韓国の機能性食品制度である健康機能食品(HFF)です。

展示会場で色々な商品を見ましたが、「GMP」「HACCP」などの認証マークを付けた商品が目立ちました。
品質管理への取り組み姿勢が、一種の差別化要素にもなっていることが分かりました。

また、培養肉などの代替プロテインに取り組むフードテック企業の出展も目立ちました。

今号のグローバルニュースでも、代替プロテインやGLP-1に関する興味深い記事が掲載されています。

武田 猛

この記事について

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■GNGグローバルニュース 2024年11月26日号 トピックス

Market News
●乳製品の新製品開発のトレンドを推進する要因
●GLP-1薬が世界の食品業界を揺るがす
●消費者は動物福祉のための出費を受け入れるか
●パーソナライズドニュートリションの失敗から学べること
●東南アジアに目を向ける中国のサプライヤー

Products & technology News
●培養肉の価格を抑えるための方法
●プラントベース代替品の課題 超加工法

Science News
●キノコのスナックバーに認知機能と記憶力を向上させる可能性
●コラーゲンサプリメントに空腹感を軽減する可能性
●子どもの就寝時間が腸内細菌叢に与える影響
●女性が食事から摂るビタミンの変化
●次世代プロバイオティクスはパーソナライズされた医療において極めて重要

Company News
●卵殻のコラーゲンでアジアの美容市場を目指す
●カシスの新しい分子を調査 認知機能を改善する可能性

Regulatory News
●マレーシアの「現代的なクレーム」 1件のみ承認

[今号のハイライト]
GLP-1薬が世界の食品業界を揺るがす、ほか|GNGグローバルニュース2024年11月26日号

[2024/10/31] [foodnavigator.com]

「Ozempic」などのGLP-1受容体作動薬はもともと糖尿病の治療薬として開発されたが、この薬は食品・飲料業界に革命を起こす可能性がある。
「Ozempic」などのGLP-1受容体作動薬の使用者が増えている。こういった薬が市場に定着すれば、食生活を変える可能性がある。フードロスを減らし、消費者が購入する食品の量を大幅に減少させる可能性がある。
University of Nottingham食品システム研究所責任者のJack Bobo氏によると、GLP-1受容体作動薬は米国で消費されるカロリーを約10%削減する可能性がある。これにより、購入される食品の量が大幅に減少し、その結果、フードロスも少なくなる可能性がある。
IFF社のグローバル・イノベーション・マーケティング・リーダーのSonia Huppert氏によると、GLP-1受容体作動薬の使用者は使用していない人に比べて大幅に食事量が少なく、支出も6~9%少ない。食事量が少ない分、タンパク質などの重要な栄養素が不足する傾向にあり、これを補う必要があるとHuppert氏は指摘した。
前向きな影響も多いが、消費者にとってすべてが良いというわけではない。GLP-1受容体作動薬に関する教育が必要だとHuppert氏は警告する。「この薬を服用した場合、副作用にどう対処するか、筋肉量が急激に減少するなど、体への悪影響をどう最小限に抑えるかなど、情報が不足している」。こういったことに関して、教育が必要だと強調した。

 (会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2024年11月26日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と21年間のコンサル経験を積み、39年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外800以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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