こんにちは、GNG武田です。
10月30日、31日に開催されましたSupplySide Westを視察してきました。
規模は過去最大になっていたと思いますが、出展されている原料の傾向を見ても、この数年の中で、最も大きな変化を感じました。
概要は次号のGNGニューズレターでお伝えしたいと思います。
展示会場では、主催者のInforma Markets社が実施した調査結果が公表されていました。
「健康を優先事項にする、健康的な消費者の動向を探る」
・米国の消費者の57%は、健康維持のためにサプリメントを使用している。消費者ニーズに基づきパーソナライズされたソナライズされたサプリメント(例えば、女性の健康)は人気を得ている。
・米国の消費者の40%は、良く年を取りたいため、より健康的なライフスタイルを求めている。
・米国の消費者の57%は、メンタルヘルスが重要な要素であると述べている。Z世代の4人に1人は、ストレスを解消するために食べ物や飲み物を購入する。
・プレバイオティクスの汎用性:米国の消費者の52%はプレバイオティクスに非常に興味を持っている。プレバイオティクスは食物繊維以外のベネフィットを提供する。これは、食感、脂肪の補充、甘味などがあり、糖分の削除をしながら機能を追加できる。
展示会場でも、ヘルシーエイジング、メンタルヘルスと女性の健康は特に目立っていました。
もちろん、腸の健康関連も大いに会場を賑わしてしました。
その中で、新しいキーワードとして現れたのが「GLP-1」でした。
New Nutrition Businessの”10 Key Trends in Food, Nutrition and Health 2024”の中で
Mega Trend 1: Weight wellness & metabolic health
Key Trend 6: Emergent blood sugar-friendly
が注目されていましたが、そのトレンドを受けたものだと思います。
そして、先週、”10 Key Trends in Food, Nutrition and Health 2025”が発刊されました。
現在、日本語要約版の作成に鋭意取り組んでいます。
10 Key Trends in Food, Nutrition and Health 2025の内容は、以下の通りです。
Mega Trend 1: Weight wellness & metabolic health
Mega Trend 2: Fragmentation of health beliefs
Mega Trend 3: Naturally functional
Mega Trend 4: Snackification at the heart of strategy
Mega Trend 5: Sustainability
Key Trend 1: Animal protein powers on
Key Trend 2: Mood & mind
Key Trend 3: Digestive wellness diversifies
Key Trend 4: Carbs – better and fewer
Key Trend 5: Energy 2.0
Key Trend 6: Rethinking fat
Key Trend 7: Real food
Key Trend 8: Emergent blood sugar-friendly
Key Trend 9: Plant protein
Key Trend 10: Plants made convenient
一見すると、トレンドの顔触れは大きく変わっていませんが(トレンドですので、ころころ変わっては困ります)、昨年と変わった点は「Key Trend 5: Energy 2.0」が入ったことです。
「Energy 2.0」は、2020年に10キートレンド入りして以来の登場になりますが、その背景には何があるのか、楽しみですね。
そして、”10 Key Trends in Food, Nutrition and Health 2025”の中では、「食品会社はGLP-1フィーバーに気を取られてはならない。」と警告を発しています。
SSWでの新しい兆しは重要ですが、その背景をしっかり理解することなしに現象のみに飛びつくと落とし穴に落ちるかも知れませんね。
武田 猛
この記事について
GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
……グローバルニュートリション研究会 会員企業様は、会員サイトにて、すべての記事をお読みいただけます。
■GNGグローバルニュース 2024年11月12日号 トピックス
Market News
●食品飲料ブランドのトレンド4つ:Mintel
●オーストラリアのサプリメント:女性の健康がトップ
●香港でのヘルスサプリメントへの支出額は平均月100ドル
Products & technology News
●「Supergut」、GLP-1薬の需要増大で売上を伸ばす
●スイカの種から作られたプラントベースミルク
●精密発酵のDaisy Lab社 乳製品メーカーと連携
●動物由来でないカゼインが乳製品代替品の未来を牽引
Science News
●高濃度のシス型ベータカロテンは若者の近視リスクを上げる可能性
●オメガ3への高い関心に反して、摂取量は低い
●カフェインに関する矛盾する研究結果
Company News
●Impossible Foods社、オンラインにHealth Hubを開設して誤情報に対抗
Regulatory News
●有害物質フリー食品法はGRAS規則の穴を塞ぐことができるか
●欧州、ノベルフード申請規則を更新:EFSA
●シンガポール Nutri-Grade制度を塩、脂肪に拡大する意向
●Moolec Science社、牛たんぱく質を生み出す遺伝子組換えエンドウ豆でUSDA認可
●FTC サブスクの解約を容易にする「Click-to-Cancel」ルールを発表
[今号のハイライト]「Supergut」、GLP-1薬の需要増大で売上を伸ばす、ほか|GNGグローバルニュース2024年11月12日号
[2024/10/15] [nutraingredients-usa.com]
GLP-1サポート商品への需要の高まりを背景に、腸の健康支援ブランドである「Supergut」は昨年、大手ディスカウントスーパー、Targetを始めとする大型小売店舗での販売で、3倍増の売上を示した。
「Supergut」は、特にTarget側と協議を重ね、その顧客に照準を合わせた「GLP-1 Booster」、「Prebiotic Shake」、「Prebiotic bar」をセット(29.99ドル)にした販売を開始している。「Supergut」のMarc Washington氏は「多くの顧客や小売りパートナーからの意見を参考にし、特にTargetが腸の健康部門への新しい扉を開くための援助ができればと考える。GLP-1ユーザーが食事を減らし、多くの小売業ビジネスの一部となっているジャンクフードや超加工食品の摂取をどう減らしているのかを観察している」と説明する。
GNCやWalmartも、GLP-1サポートセクションを設け始めており、また、GLP-1ホルモンの生成を自然に促進する食品や飲料が目立ってきている。
市場調査会社、KFF社が1,400人以上を対象に行った調査によると、12%がGLP-1を使用しており、そのうちの62%は「慢性の症状を和らげるため」、そして残りは「体重を落とすため」を使用理由に挙げている。ただ、GLP-1薬は高額で、54%は「使用し続けるのは難しい」と回答し、22%も「購入するのはとても困難」と答えた。
(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2024年11月12日号」より抜粋)
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