ハーブ商品の不純物混入で最も多いのはイチョウ葉:BAPPプログラム、ほか|GNGグローバルニュース2024年9月25日号

こんにちは、GNG武田です。

先週、バンコクで開催されたVitafoods Asiaの視察に行ってきました。
Vitafoods Asia視察は、2018年のシンガポール以来でしたが、規模は3倍以上に拡大していました。
日本企業も20社ほど出展していました。合わせて、バンコク市内の店舗視察もしてきました。
タイのウェルネスフード市場については、次回GNGニューズレターで触れたいと思います。

BAPP(Botanical Adulterants Prevention Program:植物性不純物防止プログラム)は、ABC(American Botanical Council:米国植物協議会)、AHP(American Herbal Pharmacopoeia:米国ハーブ薬局方)、NCNPR(University of Mississippi’s National Center for Natural Products Research:ミシシッピ大学国立天然物研究センター)のパートナーシップに基づいた、ダイエタリーサプリメント、食品、化粧品、OTC医薬品、生薬、その他のナチュラルヘルス製品として販売される植物性原料および最終製品中の不純物混入を減らすことを目的とした、最大の国際非営利コンソーシアムです。

最近、BAPPによる新しいレビューが行われ、対象商品に高い割合で不純物混入の可能性があることが報告されました。
イチョウ葉エキス56.7%、ブラックコホッシュ42.2%、エキナセア28.5%、エルダーベリー17.1%、ターメリック16.5%と続きます。
これらは米国でも人気のあるハーブで、サプリメント市場では5億2,600万ドルを売り上げています。

天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等形状の加工食品である機能性表示食品にGMP準拠が義務付けられましたが、原材料に対してまでは及んでいません。

海外で人気のある植物由来原料においてこのような報告がある中、輸入原材料に対する品質管理をどのようにするのか、待ったなしの状況だと思います。

武田 猛

この記事について

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■GNGグローバルニュース 2024年9月25日号 トピックス

Market News マーケット
●コロナによる食生活の変化

Products & technology News プロダクツ&テクノロジー
●ろ過技術などにより培養肉生産コストを削減する可能性

Science News サイエンス
●ケンフェロールは身体活動と睡眠の質を高める可能性
●食品の微生物を探る研究
●高齢者の認知の健康維持にはパーソナライズド・プロバイオティクス補給が重要
●プロバイオティクスが脱毛を減少する可能性
●グリーンバナナ、パイナップル食物繊維は腸の善玉菌増加に有望
●ハーブ商品の不純物混入で最も多いのはイチョウ葉:BAPPプログラム
●オメガ3摂取の増加は加齢の進行を遅らせる可能性

Company News 企業情報
●卵殻膜由来ベジラーゲンはサステナビリティに貢献

[今号のハイライト]ハーブ商品の不純物混入で最も多いのはイチョウ葉:BAPPプログラム

[2024/9/10] [nutraingredients.com]

植物偽和防止プログラム(BAPP)の下、ハーブ商品の植物成分に関する新しいレビューが行われ、イチョウ葉エキスの50%以上に不純物混入の痕跡が認められると報告された。

BAPPは、ハーブ市場が発展する中、植物商品の粗悪品が増加する傾向を問題視して、米植物協議会(ABC)、米ハーブ薬局方(AHP)、ミシシッピ大学国立天然物研究センター(NCNPR)が連携して立ち上げたもので、同市場における不正行為を防ぎ、業界に教育を行き渡らせることを目的に努力する。

ABC研究チームは、米市場などで流通する植物成分に関する文献77件とサンプル2,995件についてシステマティックレビューを行った。これによると、最も不純物痕跡の混入が認められたのは、イチョウ葉エキスで56.7%に上った。さらに、ブラックコホッシュ根/茎(42.2%)、エキナセアハーブ/根(28.5%)、エルダーベリー(17.1%)、ターメリック(16.5%)と続く。この5種はいずれも、市場では高い人気を誇る成分で、ABCのハーブ市場リポートデータによると、5種のサプリメントで5億2,600万ドルを売り上げている。

研究チームは、文献データを用いて不純物混入の程度を推測するのは非常に困難、かつ限界があるもので、今回の結果が決定的であるとは言えないと、説明する。例えば、特定の地域で販売されている全商品を総括的に検査、分析することは不可能で、不純物混入の基準も研究者や検査機関、検査方法によってまちまちである。本レビューで示された5種の混入程度が業界全体の混入率を代表するものとは言えない。ただ、植物成分の不純物混入が問題であること、市場全体に大きな影響を与えることは明白であると、付け加えた。

研究者は「つまり、ハーブ商品の有効性、安全性を確保するため、法的規制の枠組み作りや適切な分析法を設立することが重要である。業者や研究者、行政が使用する品質管理方法は、植物成分の不純物混入の有無を検出するための特異的な技術でなければならない。だが現在、使われている技術は、混入を的確に検出するには不十分と言わざるを得ない」と考えを述べた。本研究はNatural Product Reportsに掲載されている。

 (会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2024年9月25日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と21年間のコンサル経験を積み、39年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外800以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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