こんにちは、GNGです。
7月のウェルネスフードワールド・セレクトをお届けします。
今月はコーヒーに含まれる成分の健康効果について取り上げたいと思います。
ご存知の通り、コーヒーには苦み成分であるカフェインと植物が作り出す抗酸化物質であるポリフェノールが多く含まれており、レギュラーコーヒー100mlあたりにカフェインは約60mg、ポリフェノールは約200mg含まれているといわれています。
カフェインには主に、覚醒作用、血管拡張作用、交感神経刺激(基礎代謝促進)、胃酸分泌促進作用、利尿作用があるとされています。一方、ポリフェノールにも、抗酸化作用、抗菌性、抗ウイルス活性、抗ガン作用、抗肥満作用、脂肪代謝調節作用、口臭抑制作用、抗疲労作用があるといわれており、コーヒーの飲用が、がんや糖尿病、動脈硬化などの予防に有効であるという研究成果が報告されています。
海外に目を向けると、NNBの10キートレンド2020のKey Trend9:エナジー2.0では、消費者は10年前より幅広い成分からのエネルギーを受け入れようとするようになり、その中でカフェインを含有した新商品が急増していることを伝えています。
例としては、Volvic Coffee社の少量のオーガニックコーヒーを配合した天然のミネラルウォーターや、Verb Energy社のカフェイン65mgを含有したオーツ麦、コメ、キヌア、ナッツバター、緑茶で作られたVerb Energy barsがあります。また、米国のPocket Latte社は「食べるコーヒー」としてRTE(レディー・トゥ・イート)のスナックバーを展開しており、オーガニックなナチュラルフードということで人気を得ています。
コーヒー(カフェイン)は消費者にとって馴染み深く、効果がすぐ分かること、また多くのスポーツチームが使用しているため「プラントベース」のハロー効果があることが、人気の後押しになっているようです。さらに最近ではカフェイン+プロテインの商品も見受けられます。Danone社のOikos Pro Fuelは、1缶で25gのたんぱく質と100mgのカフェインが摂取出来ます。最近の若い消費者は、スポーツをしながらしっかり食べられる、という要素をスナックに求めていることから、このようなコーヒーをベースにした商品が登場しているようです。
今回のウェルネスフードワールド・セレクトでは、数年間のGNGニューズレターを振り返り、コーヒーの機能性に着目した新商品、研究記事、企業の取り組みに関する記事などをピックアップしてみました。機能性表示食品では、GABAを加えたカフェインレスコーヒーや、クロロゲン酸類を機能性関与成分とした商品が発売されています。同じ成分であっても他社と異なる届出表示が可能なので、今後も新しい訴求の商品が登場するかも知れません。
どのようなコーヒーの機能や成分が新しく注目されるか楽しみです。
皆様のビジネスに少しでもお役に立てますと幸甚です。
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今回差し上げる「抜粋版」の内容は以下の通りです:
・睡眠の質を高める GABA 配合のカフェインレスコーヒー「カフェサプリ GABA」新登場
・UCC 上島珈琲、日本初の原材料のコーヒー豆が無添加の機能性表示食品を発売開始
・クレアル、日本初の脳活成分トリゴネリンを配合したアイスコーヒーを夏季限定で発売
・コーヒーポリフェノールに皮膚乾燥低減作用
・ネスレ、品川に「ネスカフェ 睡眠カフェ」
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