本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて弊社代表・武田が、The Centre for Food & Health Studies社が発行しているNew Nutrition Business誌から” Nootropics – strategies and ingredients to deliver success in an emerging market(ヌートロピック–新興市場で成功を収めるための戦略と要素)”というレポートについて取り上げ、解説しています。
国内ニュースからは、ファンケル、機能性表示食品「免疫サポート」を11月に先行予約受付し、12月より発売開始、花王、「ヘルシア」シリーズ4 製品がトクホ認定といった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
今号も興味深い記事満載ですが、その中でも2つの記事に目が留まりました。
1つは、ファンケルさんがグループの全従業員4,000名に対して10月から6カ月間、ビタミンDサプリメントを無料で配布する、というものです。
素晴らしい取り組みだと思い、早速、GNGでも取り入れることにしました。
ビタミンDは、海外では高い評価を受けているにもかかわらず、日本ではあまり評価されていません。むしろ、ネガティブな意見ばかりが伝わってきます。
また、COVID-19への効果については現在研究中であり、明確なエビデンスが無いのは事実ですが、欧米を始め、様々な国で検証が進んでいます。
このようなニュースが、日本にはほとんど伝わってきません。
国立栄研のような国の機関が批判的な意見を公表し、可能性の芽を摘んでしまうのは、本当に国民の利益になるのか、はなはだ疑問を感じていました。
もう1つは、花王さんが「エコナ」の後継ともいえる健康油を「ヘルシア」ブランドでトクホとして表示許可を得たことです。
関与成分も変更されていますが、花王さんの研究開発に対する姿勢に敬意を表したいと思います。
許可表示も、機能性表示食品の影響を受けてか「BMIが高めの方」という表示が許可されたことは、トクホも進化していることを感じました。
GNGのパートナー企業であるThe Centre for Food & Health Studies社が発行しているNew Nutrition Business誌から” Nootropics – strategies and ingredients to deliver success in an emerging market(ヌートロピック–新興市場で成功を収めるための戦略と要素)”というレポートが発刊されました。
今号ではそのエッセンスをまとめてみました。
日本では認知機能訴求の商品はシニア向けが多いですが、このレポートは、敢えてシニア層以外のターゲットに向けた戦略を提言しています。
事例も豊富で、とても参考になる内容だと思います。
(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛
この記事について
GNGでは、会員向けに過去2週間に発売された新製品情報やマーケット情報を纏めGNG独自の分析・洞察をし、月に2回、「GNGニューズレター」として配信しています。
この記事は、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介するものです。
GNGニューズレター(国内情報) 2020年10月16日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
●ファンケル、機能性表示食品「免疫サポート」を11月に先行予約受付し、12月より発売開始
●マルカイコーポ―レーション、排尿領域で初の機能性表示食品「順造選機能性表示クランベリー 100 」を発売
●ルテイン含有ほうれん草、機能性表示食品として発売開始
●ヘルスケアビジネスの情報アカデミー、「ヘルスビズウォッチ・アカデミー」11 月より開始
●森永乳業、京都大学との産学共同講座「ヒト常在性ビフィズス菌(HRB)研究講座」を開設
●秋冬に不足しがちな「ビタミD 」全従業員に向け無料配布、ファンケル
●8月分のドラッグストア売上、「健康食品」は前年同月比より9.1%増
●8月度の通販売上高、「 健康食品 」 前年同期比より6.1%増
●8月の家計調査、サプリメント への支出額は前年比5割増、大幅増を継続
●キリンホールディングス、独自素材「βラクトリン」を用いた軽度認知機能障害(MCI)対象の特定臨床研究開始
●江崎グリコ、ビフィズス菌BifiX とイヌリンにより短鎖脂肪酸の産生量が増加することを公表
●東北大の研究グループ、ホエイプロテインが糖尿病を予防に役立つ可能性
●花王、「ヘルシア」シリーズ4 製品がトクホ認定
●野菜や果物の機能性を店頭で表示する取り組み、消費者庁・農林水産省が認定
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[今号のハイライト]
キリンホールディングス、独自素材「βラクトリン」を用いた軽度認知機能障害(MCI)対象の特定臨床研究開始
[2020/9/30][原文:Kirin Holdings Company, Limited.]
キリンホールディングス株式会社は、静岡県浜松市の協力のもと、聖隷福祉事業団と共同で、同社の独自素材の乳由来「βラクトリン」を用いた軽度認知機能障害(MCI)の方を対象とした特定臨床試験を9月より開始した。
同社は、2020年2月に「浜松ウエルネス・ラボ」を設立し、実証研究を通じて浜松市民の予防・健康づくりに貢献する取り組みを開始している。
今回の取り組みの概要としては、浜松市民を中心にMCIと判定された50歳以上の男女を募集し、βラクトリンを含むサプリメントもしくはプラセボを24週間継続摂取した際の認知機能および気分状態を評価し、βラクトリンのMCIへの作用を検証する。本取り組みの成果は、脳の健康維持のソリューション開発や脳の健康に対する意識向上の啓発活動に活用していく予定だ。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2020年10月16日号」より抜粋)
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