NNBマガジン2019年3月号:公衆衛生の専門家が消費者を混乱させる新たな方法を考案

今号では、消費者者を混乱させる表示システムである、として欧州の新たな

食品のラベル表示システム「Nutri-Score」を紹介しています。

 

Nutri-Scoreの目的は、消費者が食品を購入する際の選択条件として、

栄養学的側面も含めるように情報を提供することです。

Nutri-Scoreは、色分けによる表示システムで、深緑色がAランク(=良い)、

赤色がEランク(悪い)を示します。

負の影響がある栄養素、性の影響がある栄養素にそれぞれスコアを設定し、

不のポイントから正のポイントを引いた数を栄養スコアとします。

そのスコアからA~Eの5段階のランクを付けます(詳しくはレポートをご覧

下さい)。

 

その結果、フライドポテトや糖質28%の子供向けシリアルがAランクに、プレーン

ヨーグルトはCランク、スモークサーモンはDランクとなりました。

 

同じようなラベル表示システムに、オーストラリア政府とニュージーランド政府が

共同で進める加工食品の栄養価(ヘルシーな食品かどうか)の基準を示す

「Health Star Rating System」があります。

 

同制度は2014年に「消費者が加工食品を購入する際の健康的な商品の選択を

サポートする」目的で導入された任意の表示制度です。その加工食品が健的か

どうかについて星の数(0.5~5)で評価されており(星の数が多いほど健康価が高い)、

消費者は、ラベルに表示されている星の数を見ることによって、その食品が健康的か

どうかについて、簡単に他の商品と比較することができます。一般的に、星3つ以上

あると健康的な食品、という評価になるそうです。リスクとなる栄養素が少なく、身体に

良い栄養素が多い商品により多くの星が付くことになります。但し、星の数だけではなく

カロリー数(KJ)と飽和脂肪酸/糖分/塩分/栄養価の高い栄養素(食物繊維など)の

含有量を数字で明記することで、「星の数」が独り歩きしないように配慮しています。

 

2017年4月時点で、7,000以上の加工食品がHealth Star Rating Systemを活用して

いました。

 

Nutri-Scoreもランクが独り歩きしないような表示の工夫が求められます。

 

NNBは「食品」に良し悪しがあるのではなく、「食習慣」に良し悪しがある」と指摘して

います。我が国の「スマートミール認証制度」は「健康な食事・食環境」を評価する制度

です。単一の商品ではなく、「主食」「主菜」「副菜」のほか、牛乳・乳製品、果物の目安、

料理全体の目安も定められています(詳細はGNGニューズレター2018年6月18日

号をご覧ください)。機会が有れば、このスマートミール制度を海外にも紹介したいと

思います。

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■NNBマガジン3月号トピック

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●公衆衛生の専門家が消費者を混乱させる新たな方法を考案

●スペインのオリーブオイル論争が国民的議論に拍車をかける

●ロシアから米国まで 乳業会社がA2の成功に目を付ける

●また「飲料大手」がイノベーションが可能であることを示す

●「創造的破壊力のある」赤字経営のスナック企業に飛びついたUnilever社

●悪化するケフィア市場と戦うパイオニア

●成長するアルコールフリー市場に乗るHopt Soda

●マヌカハニーが流行する理由

●アボカドスナックへの長い道のり

●Kind Minis:楽しむことへの寛容さ

●ミレニアルの需要が冷凍食品への関心を呼び戻す

 

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