定番商品が苦戦する一方、プレミアムブランドが繁栄|NNBマンスリーレポート2026年10月号

こんにちは、GNGの市野です。

New Nutrition Business(NNB)10月号をお届けします。

今号で特に注目したいテーマは、「定番食品の付加価値化(たんぱく質+食物繊維)によるプレミアム市場の開拓」です。

消費者の購買行動が二極化する中、価格競争に巻き込まれる定番商品が苦戦する一方、日常の食品に確かな健康価値を付加した「プレミアムなベターフォーユー商品」が急成長を遂げています。
単なる健康機能の訴求にとどまらず、慣れ親しんだ美味しさを保ちながら「罪悪感なく楽しめる(楽しみの許容)」商品へと再構築することが成功の鍵となっています。

注目事例の一つが、マカロニ&チーズにたんぱく質と食物繊維を取り入れた『Goodles』です。
世界シェア約10%を誇る世界最大のパスタ企業Barilla社による買収は、定番食品の付加価値化が新たな成長戦略となっていることをうかがわせます。
このほか、全粒穀物とプロテインを組み合わせた『Kodiak』や、卵白ベースの高たんぱく質・低糖質商品を展開する『Egglife』も紹介しています。
いずれも、消費者の信頼が厚い栄養素と手軽さ・美味しさを融合させ、高い価格プレミアムを獲得している点が共通しています。

このほか今号では、GLP-1減量薬ユーザーとシニア層に共通する「高たんぱく質・高栄養密度・小容量」という未開拓ニーズへのアプローチや、大手企業による合成着色料排除の動き(リアル・クリーンラベル化)、GLP-1後の体重維持に着目したポストバイオティクスの可能性なども取り上げています。

消費者が普段接している食品にどのような「楽しみの許容」や「確かな栄養価値」を組み込めるか、
既存カテゴリーを再定義する際の商品開発・マーケティングのヒントが詰まっています。

ぜひご一読ください。

なお、レポート本編で紹介している以下の戦略ブリーフィングは、GNGにて日本語翻訳版をご用意しています。
各レポートの内容は、NNBのHPをご覧ください。
・『Strategies for Success in Healthy Ageing(ヘルシーエイジングで成功するための戦略)』
・『GLP-1: How to turn a threat into an opportunity(GLP-1:脅威をチャンスに変える)』
【レポート紹介ページ】
https://www.new-nutrition.com/reportListing

日本語翻訳版にご関心のある方は、お気軽にGNG事務局までお問い合わせください。

 

■NNB(New Nutrition Business)10月号  トピックス

今回、会員向けにお届けしたNNB日本語版のタイトルは以下の通りです:
●Barilla社、プレミアムプロテインパスタ市場に参入
●利便性とトレンドへの連動が Kodiak の着実な成功を生み出す
●定番商品が苦戦する一方、プレミアムブランドが繁栄
●ナチュラルが着色料を制する
●乳業ビジネスが消費者と地球にとって最善のものを届けることで繁栄
●卵は将来のイノベーションの鍵の1つとなるか?
●集中的な取り組みがケフィアのパイオニアに2桁成長をもたらす
●クッキーブランドが「楽しみの許容」で繁栄
●Danone社、長期的なGLP-1ウエイトロス(減量)向け ポストバイオティクスの控えめな展開を支援
●シニアと GLP-1 ユーザーは共通の悩みを抱えている ― 両者への対応はホワイトスペース(未開拓領域)の機会である

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[今号のハイライト] 
定番商品が苦戦する一方、プレミアムブランドが繁栄

消費者が支出を削減する中、競争力のある価格設定がなされた人気のメインストリームブランドを持つ企業でさえも、冷え込みを感じる食品企業が増加している。並行して、Goodles のようにヘルス&ウェルネスに強い焦点を当て、平均的な消費者には手の届かない高い価格プレミアムで販売されているブランドが成長を続けている。一体何が起きているのだろうか?
 手頃な価格のメインストリームブランドがいかに苦戦しているかを示す最近の例が、Campbell’s社によって提供されている。米国で最も大きく最も象徴的な食品企業の1つである同社が、窮地に陥っている。これに対し、Campbell’s社は以下を行うと述べている。

 ・ 2030年までに5億ドルのコストを削減する計画の一環として、有給従業員の13%を削減する
 ・ 2つのスナック工場を閉鎖する
 ・ 資金を節約するために四半期配当を36%削減する

 Campbell’s社は、直近の年度の第4四半期に、前年同期の1億6,000万ドルの利益に対し、4,900万ドルの赤字を計上した。
 Campbell’s社の売上高は8%減少して21億4,000万ドルとなった。Goldfish や Pepperidge Farm を含むスナック事業の売上高は、同期間中に12%減少した。Rao’s 、V8 、および象徴的な Campbell’sスープを擁するミール&ビバレッジ(食事・飲料)事業では、売上高が4%減少した。Campbell’s社は厳しい事業環境を予測しており、2027年の売上高は2%から4%の減少と予測されている。同社の最高経営責任者(CEO)は、コスト上昇と消費者の需要減退が引き続き課題になると予想していると述べた。

(会員向けニューズレター「NNBマンスリーレポート2026年10月号」日本語翻訳版より抜粋

【NNB(New Nutrition Business)】とは

「NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の翻訳(2025年6月号までは要約)付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。

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