こんにちは、GNGの市野です。
今号も、健康食品・サプリメント業界に関わる興味深い海外ニュースが届いています。
市場環境や消費者ニーズ、研究開発に関わる動きなど、海外ではさまざまな変化が見られています。
例えば…
●AIが「新たな棚(new shelf)」へ変貌、Euromonitor社が示す生成AI時代のブランド戦略
生成AIの普及により、消費者の商品探索や購買行動が大きく変化しています。
ブランドが選ばれるためには、従来の売り場だけでなくAI上での存在感も重要になる時代へ。今後の商品マーケティングへの影響が注目されています。
●QRコード活用による食品ラベルのデジタル化が世界で加速、アジア太平洋地域が先行
食品表示のデジタル化が進み、QRコードを活用した情報提供の取り組みが広がっています。
消費者との接点づくりや透明性向上につながる新たな仕組みとして、食品企業の対応にも影響を与えそうです。
●「牛初乳」の多機能なヘルスベネフィットと品質基準:腸の健康からヘルシーエイジングまで
牛初乳に関する研究や市場展開が進み、腸内環境や健康維持を支える素材として関心が高まっています。
一方で、品質基準や機能性に関する理解も重要になっており、今後の商品開発への活用が期待されます。
このほかにも、サプリメント研究やヘルシーエイジング市場、企業の成長戦略など、
健康・栄養関連産業の動向を捉えるニュースを掲載しています。
全体を通してご覧いただくことで、海外市場の変化をより立体的に把握するきっかけとしていただけます。
この記事について
GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に4回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
……グローバルニュートリション研究会 会員企業様は、会員サイトにて、すべての記事をお読みいただけます。
■GNGグローバルニュース 2026年8月6日号 トピックス
Market News
●米国CDCが2026年国家栄養報告書を発表:ビタミン類摂取は改善もオメガ3不足が課題
●AIが「新たな棚 (new shelf)」へ変貌、Euromonitor社が示す生成AI時代のブランド戦略
●ニュージーランド、乳製品の枠を超えグローバルな栄養・ウェルネス分野への戦略的拡大へ
●生成AI時代の栄養学における信頼性と「GEO」への転換:Glanbia社の最新レポート
●Watsons社、消費者の行動変容に対応したO+O戦略とヘルシーエイジング支援を強化
●米国Bonafide Health社調査:更年期女性の認知機能と情緒的症状が生活に深刻な影響
Products & technology News
●QRコード活用による食品ラベルのデジタル化が世界で加速、アジア太平洋地域が先行
Science News
●「牛初乳」の多機能なヘルスベネフィットと品質基準:腸の健康からヘルシーエイジングまで
●AG1社の「AG1」が複数の微量栄養素の血中濃度を上昇させることを確認:臨床研究で実証
●Elysium Health社のサプリメント「Basis」が更年期症状の頻度と重症度を改善
●Marinova Pty社、Undaria pinnatifida由来フコイダンがBPH症状を緩和することを示唆
Company News
●Blackmores社、若年層の獲得に向けた3つの成長戦略を推進
[今号のハイライト]
AIが「新たな棚 (new shelf)」へ変貌、Euromonitor社が示す生成AI時代のブランド戦略
市場調査会社のEuromonitor社によると、ChatGPTやGemini、ClaudeといったAIアプリが、消費者が食品や飲料、ヘルスサプリメントを発見する場として、従来の小売店の棚に取って代わりつつある。
同社が2026年に実施した調査では、消費者の22%が購入の意思決定にAIを活用しており、そのクエリの約3分の1は健康関連であった。米国における2025年のホリデーシーズンのデータでは、AI経由の小売サイトへの流入が前年比で690%以上急増し、コンバージョン率も他のトラフィックより31%高いことが報告されている。
Euromonitor社のコンサルタントであるManuel Leckel氏は、消費者が製品パッケージの訴求に対し「クレーム疲れ」に陥っている現状を指摘する。過去6年間で栄養表示等を詳細に確認する消費者は10%減少しており、これは過剰な健康メッセージによる信頼低下が原因である。こうした変化に対し、ブランド側は従来の検索エンジン最適化(SEO)から、大規模言語モデルが情報を読み取り、推奨できるように製品データを構造化する「生成AI最適化(GEO)」への転換を迫られている。
Manuel Leckel氏は、AIアルゴリズムと消費者の双方に訴求する「デュアル・オーディエンス」向けの設計を提唱している。具体的には、製品のターゲットと理由を明確にし、機械可読性の高いデジタルプロフィールを構築することが重要である。数多くのヘルスクレームを羅列するのではなく、内容を精査し、エビデンスによって裏付けられた信頼性の高い情報を提示することが、AIという「新たな棚(new shelf)」での発見可能性を高める鍵となる。
出典
Ingredients Network(2026年7月20日)
https://www.ingredientsnetwork.com/ai-is-the-new-shelf-for-food-and-drink-discovery-news129703.html?utm_campaign=HLN00INN-IR-2026-IN-Newsletter-Week31&utm_emailname=HLN00INN-IR-2026-Newsletter-Week31&utm_medium=email&utm_source=eloqua&utm_MDMContactID=b50c5a7e-81cd-4425-8e0f-8eb2e4a00736&utm_campaigntype=Newsletter&eM=2df495b03823e014ae1cf0fb19b3755948b0b411b82cbc874989dfd640d74163&eventSeriesCode=ES_INGDTNTWRK&eventEditionCode=HLN00INN&sessionCode=S_WNIINGNWSLTR&sp_eh=2df495b03823e014ae1cf0fb19b3755948b0b411b82cbc874989dfd640d74163
(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2026年8月6日号」より抜粋)
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