米国サプリ界の重鎮イスラエルセン氏が引退発表、UNPAも2026年末に解散へ、ほか|GNGグローバルニュース2026年7月2日

こんにちは、GNGの市野です。

今号をお届けするにあたり、まず皆様に共有したい重要なニュースがあります。
米国サプリメント業界の礎である法律「DSHEA」の誕生を支え、34年にわたり業界を牽引してきた重鎮、Loren Israelsen氏が引退を表明し、同時に業界団体UNPAが2026年末をもって解散することとなりました。

同氏が去り際に遺した「製品品質や科学的根拠の責任を果たさない新興企業への怒りと落胆」、そして次世代への強い警告は、今日の市場を築いた歴史への敬意と、これからの未来を私たちがどのように誠実に担っていくべきかを深く問いかけています。

こうした大きな転換点を迎えているのは米国だけではありません。
世界各国でも、健康食品・サプリメントを取り巻く制度や市場環境が大きく変化しています。

例えばシンガポールでは、健康食品を含む「Complementary Health Products」の規制制度を全面的に見直すためのパブリックコンサルテーションが開始されました。
ASEAN全体への波及も見込まれる重要な動きであり、日本企業にとっても今後の事業戦略を考える上で注目すべきテーマとなっています。

今号も、そうした私たちが引き継ぎ、発展させていくべき未来のヒントとなる、
規制・市場・テクノロジーが複雑に絡み合う興味深い海外ニュースが届いています。

・米国サプリ界の重鎮 Loren Israelsen 氏が引退発表、UNPAも2026年末に解散へ
今日の巨大なサプリメント市場の法的基盤である「DSHEA」の生みの親が、業界活動から退きます。新興企業への厳しい苦言を交えつつ次世代へ遺したメッセージは、未来の市場のあり方を揺り動かす重みを持っています。

・米国ダイエタリーサプリメント市場で強まる多角的な監視体制:2026年の最新動向
サプリメント市場の監視は「行政主導」から明確に変わり始めています。 民間・研究機関・企業が相互にチェックする構造が広がり、何が“安全”かの定義そのものが揺れています。

他にも、培養肉の受容性変化、TikTok起点のサプリ流通、超加工食品規制の拡大など、
食品・健康産業の構造変化を示すテーマが並びます。

全体を通して読むことで、変化のつながりがより立体的に見えてきます。

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に4回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

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■GNGグローバルニュース 2026年7月2日号 トピックス

Featured News
●米国サプリ界の重鎮イスラエルセン氏が引退発表、UNPAも2026年末に解散へ

Market News
●米国で超加工食品規制への超党派支持が拡大、法的責任追及の動きも
●Mondelēz International社が明かすスナックの新潮流:味を超えた「食感」とソーシャル体験が市場を牽引
●TikTokがゲートウェイとなり加速するグミ型ダイエタリーサプリメント市場の急成長
●Mintel社、女性の長寿を支える3大システムとして「筋肉・卵巣・腸の健康」を提示
●Z世代が牽引する培養肉の未来:倫理的価値と透明性の確保がメインストリーム化の条件
●TikTok Shopが米国サプリメント発見の新たな拠点に:NIQ社データが示す急成長の現状

Products & technology News
●CJWellcare社、菌株特注プレバイオティクス技術と個別化睡眠ヘルスケアで新展開
●TheProteinBrewery社、菌糸体原料「Fermotein」でEU初のノベルフード承認を獲得

Science News
●妊娠期の微量栄養素に関する知識不足が浮き彫りに―ビタミンB12の重要性に警鐘
●オメガ3サプリメントの認知機能改善効果は限定的、不健康な生活習慣下では進展見られず

Regulatory News
●米国ダイエタリーサプリメント市場で強まる多角的な監視体制:2026年の最新動向
●英国の欧州連合離脱から10年、食品・飲料業界における規制乖離と経済的影響の現状

[今号のハイライト]

米国サプリ界の重鎮イスラエルセン氏が引退発表、UNPAも2026年末に解散へ

米国の自然・サプリメント業界団体United Natural Products Alliance(UNPA)の創設者であり、長年代表を務めてきたLoren Israelsen氏が、業界活動からの引退と組織の2026年末での解散を表明した。

Israelsen氏は約46年にわたり業界に関与し、そのうち34年間はUNPAを率いてきた。
同氏は、1994年に成立した米国のダイエタリーサプリメント制度の基盤となる法律(DSHEA)の成立過程に深く関与し、業界の制度的枠組み形成に大きな影響を与えた。同法成立は、現在の数十億ドル(数兆円)規模に達するサプリメント市場拡大の基礎となっている。

現在の業界関係者に対し、こうした歴史的背景を十分に理解し、その上に築かれた市場を適切に継承・発展させるべきだと強調する一方、製品品質や科学的根拠の裏付けといった責任を果たさない新興の一過性の企業が多いことに、怒りと落胆を示している。

今後はUNPAの活動を段階的に終了させつつ、これまでの取り組みの一部は関係機関との連携を通じて継続される。また、地政学的緊張が高まる中、中国市場への理解とアクセスを深めるUNPAのプロジェクトの継続にも期待が寄せられている。

出典
SupplySide Supplement Journal(2026年6月30日)
https://www.supplysidesj.com/supplement-regulations/as-unpa-leader-steps-down-he-wants-to-make-sure-industry-understands-its-legacy/
 (会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2026年7月2日号」より抜粋)

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