データで見る機能性食品・飲料で成功するためのヒント：NBJレポート、ほか｜GNGグローバルニュース2023年10月25日号

こんにちは、GNGの和泉です。
10月25日号のグローバルニュースをお届けいたします。

今号では、欧州の消費者の約4割がブレインヘルスを最も重要な健康課題だと回答した調査、パーソナライズドニュートリション市場に関する洞察、年齢とともに変化する女性の健康ニーズはサプリメントで克服可能だとするKerry 社のプレゼン、サイコバイオティクスの需要、そして、Codex食品表示委員会による食品のサステナビリティ表示の新ガイドライン策定に関する議論など、様々な記事をとり上げています。是非ご覧ください。

今週は米国ラスベガスでSupplySide Westが開催されています。

会員企業様の中でも出展、または視察に行かれている方も多いと存じますが、念のため同展示会について以下説明させていただくと、SupplySide Westは、サプリメント、スポーツおよびパーソナライズドニュートリション、機能性食品・飲料業界に焦点を当てた、素材・原料分野における世界最大の国際展示会です。

2022年は、北米を中心に世界各国から1,100社以上が出展しました。2023年は大幅に増加することが予想されます。

GNGからは武田が視察に行っておりますので、帰国後の報告を楽しみにお待ちください。

皆様のビジネスのお役に立てますと幸甚です。

和泉　美弥子

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

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■GNGグローバルニュース　2023年10月25日号　トピックス

Market News　マーケット
●データで見る機能性食品・飲料で成功するためのヒント：NBJ レポート
●パーソナライズドニュートリション先駆者による市場課題の洞察
●東南アジアでフードテックが急速に発展
●停滞する睡眠サプリメント市場
●消費者は的を絞ったプロバイオティクスを求めていると専門家は強調

Products News　商品情報
●女性の悩み：アンメットニーズへの取り組みはライフステージに合わせたサプリメント摂取が重要

Science New　サイエンス
●コプロコッカス属がメンタルヘルスのバイオマーカーとなる可能性：レビュー
●ショウガ抽出物が月経関連症状を軽減する可能性
●ピーナッツのポリフェノールがメンタル向上に有望である可能性
●研究によりザクロ抽出物の腸内代謝が明らかに

Company News　企業情報
●Verdify 社、AI を使用した完全パーソナライズドミールプラン「Noory」の提供を開始
●Kellogg 社の分割計画が完了し Kellanova 社と WK Kellogg 社に
●オメガ 3 の機会：BiomeMega 社が精密発酵と AI によるプロバイオティクス由来オメガ 3 を開発
●Blackmores 社、中国、インドネシアに向けたプロモーション強化へ

Regulatory News　法規制
●米連邦裁判所、集団訴訟の棄却を求める Nordic Naturals 社の申し立てを却下
●Codex 食品表示委員会が食品のサステナビリティ表示に関する新ガイドラインの妥当性を議論

[今号のハイライト]データで見る機能性食品・飲料で成功するためのヒント：NBJ レポート

[2023/10/5] [newhope.com]

ブレインヘルスをサポートする製品への消費者の関心が高まっている。
健康・ニュートリション市場の調査・分析会社である Nutrition Business Journal（NBJ）が、機能性食品・飲料市場に関するレポートの最新版を発表した。
これによると、消費者の 42％が、「食品・飲料を通じて取り組んでいる/取り組もうとしている健康上の懸念事項（複数回答可）」は、メンタルヘルス、気分（ムード）、ストレスであると回答しており、ウェルネス、エネルギー、免疫トレンドに次ぐ第 4 位にランクされている。
この調査は 2023 年 6 月、米国人 1,058 人を対象にオンラインで実施された。
消費者の健康に関する懸念事項のトップ 10 は以下の通り。
1 位「健康全般およびウェルネスの改善」：53％の消費者が重視していると回答。
2 位「日々のエネルギー増強」（49％）
3 位「免疫力の増強」（45％）
4 位「ムードやストレスなどのメンタルヘルス」（42％）
5 位「睡眠の改善」、「ヘルシーエイジング」（共に 38％）
7 位「毛髪、皮膚、爪の強化」、「体重管理（ウエイトウェルネス）」（共に 33％）
9 位「脳、認知機能改善」（28％）
10 位「消化器官の健康」（27％）
調査によると、消費者の成分に対する関心は定番のビタミン B、C、D、プロバイオティクス、プレバイオティクス、コラーゲンなどに集中し、マッシュルームやアシュワガンダなどの新たな機能性成分を求める消費者はわずか 11～17%だった。ただし、いずれの場合も消費者の 60％が製品や成分の品質、透明性の欠如といった点に懸念を示した。
今日の消費者は、ムードおよびメンタルヘルスをサポートする製品を求めている。そのため、ムードサポート製品で市場参入を望むブランドは、透明性が高く、科学的裏付けのあるマーケティング・啓蒙キャンペーンを展開し、新規成分に馴染みのない大半の主流消費者にアピールする必要がある。
以下に、ムードおよびメンタルヘルス分野で新規成分を使用したイノベーションの道を歩んでいる注目ブランドを紹介する：
●「Rowdy Mermaid」
1 缶あたり 200mg のオーガニックのアシュワガンダエキス（KSM-66）を配合したソーダ「goodmood soda」を発売。同社は研究が進んだブランド成分を紹介するだけでなく、ウェブサイトで、「臨床研究によると、1 日あたり 125mg の摂取で副作用なしにストレスの体感的・生化学的指標が有意に減少する」と消費者にアドバイスしている。
●「Centr Enhanced」
Expo East 2023 の NEXTY ファイナリスト。同ブランドは、世界で古くからある認知機能や気分を高めるための成分（スケレチウム、高麗人参、ハトムギ、GABA）を配合した革新的なスパークリングウォーターを発売。科学的裏付けのあるブランド成分を使用し、製品ラベルには正確かつ有効な用量が明確に記載されている。

（会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2023年10月25日号」より抜粋）

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