Danoneのブランド、GLP-1ニッチ市場へ参入|NNBマンスリーレポート2025年9月号

こんにちは、GNG武田です。
NNB 9月号日本語版をお届けします。
今号も、食品・サプリメント業界の最前線のトレンドを切り取った事例や論説が満載です。
GLP-1、プレバイオティクス、プロテイン、栄養密度といったテーマが多角的に展開されており、
トレンドを読み解く上で非常に示唆に富んだ内容となっています。
以下に、各記事のポイントと読みどころを簡単にご紹介します。

編集記事(EDITORIAL)
・キウイフルーツ、排便効果の“ワナ”から脱却
 消費者心理を逆手に取ったキウイの新しい健康訴求戦略。本来はポジティブな便通サポート機能が、
 一部でネガティブに受け取られていた状況をどう好転させたのか。その再ポジショニング戦略が読みどころ。

・動物性食品の「栄養密度」優位性が成長を牽引
 プラントベース代替食品の見直しが進む中で注目される、動物性食品の“栄養密度”という競争優位。
 健康と持続可能性の両立という視点で再検討が必要なテーマです。

・ビヨンド、“ミート”の名称を放棄し、売上減少からの復活を狙う新たな試み
 「ミート」という言葉をあえて外す挑戦。“肉らしさ”へのこだわりが、
 かえって消費者とのズレを生んでいた現実をふまえた再ポジショニング。
 ブランド再構築のリアルタイム事例として必読。

事例研究(CASE STUDIES)
・米国は「プレバイオティクスファイバーの夜明け」を迎えるのか?
 サプリメント中心だったプレバイオティクスの概念を、日常食品へと広げ直す動きが加速中。
 ファイバーの再定義とともに、機能性と食経験の両立をめざす新たな市場形成の兆しを捉える記事です。

・Danoneのブランド、GLP-1ニッチ市場へ参入
 GLP-1関連市場の最新動向。Danoneのブランド戦略は、
 市場の成熟を見越した“周辺領域からの参入”という新たなポジショニングの好例です。

・「ファイバーマキシング」は栄養士にとってソーシャルメディア上の夢なのか?
 「ファイバーマキシング」とは、複数の種類の食物繊維を組み合わせて摂取することによって、
 より多様な健康効果を狙う新しい栄養アプローチ。
 専門家の知見とSNSでの広がりのあいだにあるギャップを浮き彫りにし、プレバイオティクスの次の可能性を探る内容です。

・若年層、食行動を新しい方向へ転換
 Z世代を中心に進む食の価値観の変化。カロリーや栄養バランスよりも、
 メンタルヘルス・社会的意義・共感できるストーリーを重視する傾向が浮き彫りに。
 次世代市場を読み解くヒントに。

・プラネットデイリーと大手スーパーマーケット、ハイブリッド商品の市場投入を計画
 プラントベース系スタートアップのプラネットデイリーが、
 大手スーパーマーケットと戦略的パートナーシップを締結。
 ハイブリッド商品という“折衷型”の提案で、
 理想と現実のあいだを埋める市場アプローチをどう実現するかを示す好例です。

・プロテインの力、卵を新たな領域へ導く
 卵白たんぱくの科学的優位性と新カテゴリ創出の可能性。
 DIAAS(消化性必須アミノ酸スコア)ではホエイに匹敵する、またはそれを上回る数値が報告されて  おり、 栄養効率の高いたんぱく質素材として再評価が進んでいます。
 低脂肪・中立的な風味という特性もあわせ持ち、スナック、飲料、菓子などへの応用が広がるなか、
 ホエイやソイに続く次世代の高機能プロテイン素材として注目されています。

・スナックメーカー、相次ぎ鶏肉に注目
 牛・豚から鶏へ。高たんぱく・低脂肪に加え、調理・加工の自由度や文化的受容性の広さが、
 プロテインスナック市場の“次の主役”としての地位を後押し。
 従来層に加え、女性・Z世代・高齢層までを取り込む新たなカテゴリ形成が進行中です。

・便利さが後押しする内臓肉(オルガンミート)の復活
 廃棄部位から価値創造へ。長らく敬遠されてきた内臓肉(オルガンミート)が、
 栄養価の高さ・サステナビリティ・価格競争力といった観点から再評価され、
 利便性や加工技術の進化を背景に“日常のたんぱく源”としての可能性が拓かれつつあります。

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に翻訳し、定期的にお届けしています(月1回)。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB(New Nutrition Business)9月号  トピックス

今回、会員向けにお届けしたNNB日本語版のタイトルは以下の通りです:

●キウイフルーツ、排便効果の“ワナ”から脱却
●動物性食品の「栄養密度」優位性が成長を牽引
●Beyond、“ミート”の名称を放棄し、売上減少からの復活を狙う新たな試み 
●米国は「プレバイオティクスファイバーの夜明け」を迎えるのか? 
●Danoneのブランド、GLP-1ニッチ市場へ参入
●ファイバーマキシングは栄養士にとってソーシャルメディア上の夢なのか? 
●若年層、食行動を新しい方向へ転換 
●PlanetDairy社と大手スーパーマーケット、ハイブリッド商品の市場投入を計画 
●プロテインの力、卵を新たな領域へ導く
●スナックメーカー、相次ぎ鶏肉に注目 
●便利さが後押しする内臓肉(organ meats)の復活

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[今号のハイライト]

Danoneのブランド、GLP-1ニッチ市場へ参入

PoppiやPepsiCo社のような飲料ブランドだけが、消費者にプレバイオティクスファイバーのメッセージを浸透させようとしているわけではない。Danone North America社もまた、それを自社戦略の中心に据えており、高たんぱく製品ライン Oikos のGLP-1に焦点を当てた新バリエーションと、Activia ブランドの刷新の両方に組み込んでいる。

(会員向けニューズレター「NNBマンスリーレポート2025年9月号」日本語版より抜粋)

【NNB(New Nutrition Business)】とは

NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の翻訳(2025年6月号までは要約)付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。

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*株式会社グローバルニュートリショングループは、New Nutrition Businessの日本におけるパートナー企業です。

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