商品化が相次ぐ植物性プロテインの未来、ほか|GNGニューズレター4月16日号

こんにちは、GNG武田です。

緊急事態宣言が発令されて10日が過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。

GNGでは7日(月)から、全社員がテレワーク体制に入りました。顔を見ながら会話を通じたコミュニケーションの大切さを感じている今日この頃です。GNGでは、コミュニケーションの質を高めるため、Zoomを使って毎朝デイリーハドルを開催しています。

ハドルとは?

ハドル(Huddle)とは、アメフトで選手たちが集まり手短に情報交換して次のプレイを決めることから、転じて、ビジネスシーンでメンバー間の意思疎通や業務の進め方などを決めるために行う、ごく手短な会議のことを指します。

今春、プラントベースの新商品が目白押し

最近、アサヒ飲料さんの「PLANT TIME」のTV広告をよく見ます。そして、豆乳を発酵した植物生まれの新しいカルピス「GREEN CALPIS」も発売されました。

そんな中、乳業企業であるダノンさんから、初のカテゴリーである植物性ミルク・豆乳類ブランド「ALPRO(アルプロ)」が発売されました。

プラントプロテインのトレンドは欧米が先行していますが、トレンドの背景を洞察することが大切です。

今回の会員向けニューズレターNew Nutrition Business の【10キートレンド】を振り返りながら、世界のプラントプロテイン市場を俯瞰してみました。

以下、会員向けニューズレターの巻頭言より抜粋します。会員の方は、会員サイトから全文をお読みいただけます。

2006年からほぼ毎年トレンド入りの「プラントベース(植物由来)」食品

New Nutrition Businessが毎年公表している10キートレンドは、2005年から始まりましたが、2006年以降、ほぼ毎年取り上げられているキートレンドの1つが「プラントベース(Plant-based、植物由来食品)」です。

2013年までは、主にフルーツや野菜の機能性やサイエンスにフォーカスした事例が多くみられましたが、2016年からは「美味しさ」「スナック化」「サスティナビリティ」などライフスタイルや信条に関連する事例が増えてきました。

(中略)

10キートレンドの各トレンドは単独で動いている訳ではなく、他の複数のトレンドと関連を持ちながら動いていることが多く、「Plant-based」は「ナチュラルヘルシー」「ウェイトウェルネス(最適な体重を健やかに維持する)」の流れに乗りつつ、新たなメガトレンドである「スナック化」「細分化」「サスティナビリティ」の要素を取り入れながら進化しています。

(中略)

多種多様な商品が「植物性プロテイン配合」を訴求

プロテインパウダー、プロテインバー、チップス、飲料、パスタ、ベーカリー、レトルト食品など多種多様な商品で「植物性プロテイン配合」が訴求され、グルテンフリー、オーガニック、ビーガン、Non-GMOを冠した商品が多くみられます。

プラントプロテインへの関心が益々高まることが予想されますが、欧米トレンドが日本に定着するかどうか、今後の動向に更に注目していきたいと思います。

(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛

この記事について

GNGでは、会員向けに過去2週間に発売された新製品情報マーケット情報を纏めGNG独自の分析・洞察をし、月に2回、「GNGニューズレター」として配信しています。

本日配信したGNGニューズレターでは、欧米でメイントレンドの一つになっているプラントプロテインについて取り上げています。

国内ニュースからは、総務省の家計調査、2月の「サプリメント」支出額 前年比7.1%増、タンパク質の国産国消を目指すBugMo、コオロギ由来の食品・原料提案で旭合同(株)との資本・業務提携、 帝人、「ヘルスケア化学研究棟」が稼働開始、といった話題を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

GNGニューズレター(国内情報) 2020年4月16日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

●ダノンジャパン、ベルギー生まれの植物性食品ブランド「ALPRO」を順次発売
●2019年度トクホ市場、微増の6,493億円に
●総務省の家計調査、2月の「サプリメント」支出額 前年比7.1%増
●「ウェルネスフードビジネスアカデミー」、学生向けに無料提供
●タンパク質の国産国消を目指すBugMo、コオロギ由来の食品・原料提案で旭合同(株)との資本・業務提携
●サントリー食品、企業の「健康経営」をサポートする新サービス「SUNTORY+」を開発
●森永乳業、「ビフィズス菌BB536」の乳児向けGRAS取得を発表
●帝人、「ヘルスケア化学研究棟」が稼働開始
●健康食品産業協議会、HACCP導入手引書の解説書を公表
●酵素飲料販売のビーボに642万円の課徴金納付命令
●希少糖D-プシコースの「0kcal」表示が可能に
●機能性表示食品「届出」の処理、大幅な遅延の見通し

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[今号のハイライト]
ダノンジャパン、ベルギー生まれの植物性食品ブランド「ALPRO」を順次発売

[2020/4/3][原文:danone.co.jp

ダノンジャパン株式会社は2020年4月6日(月)より、同社では初のカテゴリーである植物性ミルク・豆乳類ブランド「ALPRO(アルプロ)」を、関東エリアの一都六県を中心にスーパーマーケットおよび一部のコンビニエンスストア向けに順次発売している。

今回発売するのは、オーツ麦を原材料とする「ALPRO たっぷり食物繊維 オーツミルク ほんのり甘い (1000ml・250ml)」、「ALPRO たっぷり食物繊維 オーツミルク 砂糖不使用(1000ml)」、および大豆を原材料とする「ALPRO たっぷりタンパク質 調製豆乳(250ml)」の3製品。

「たっぷり食物繊維オーツミルク」は、100mlで食物繊維1.2g~1.4gを含み、手軽に食物繊維の不足を補える。「たっぷりタンパク質調製豆乳」は、1本(250ml)でタンパク質12.5gが含まれており、大豆独特の味に苦手意識のある人にも摂取しやすいよう独自の技術で飲みやすい味わいにしている。販売価格はいずれもオープン。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2020年4月16日号」より抜粋)


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18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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